とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

新生グランパスに期待

 日曜日にFC岐阜とのプレシーズンマッチがあった。結果は2-0。前半は岐阜の鋭い出足にうまくパスを展開することができず不安な出だしだったが、前半39分、ダヴィが鋭いフォアチェックから抜け出し、GKを巻くループシュートがポストを叩いた跳ね返りを山口慶がゴール。そこからグランパスの攻勢が始まり、後半は一方的なグランパス・ペース。
 注目のダヴィは予想どおりの前線からの豊富な運動量と個人技、どん欲なゴール意識で、昨年以上のゴールは十分期待できる。もう一人の田中も開始早々積極的な上がりを見せた他、前向きでシャープな動きを見せ、既にグランパスに溶け込んでいる。
 阿部一人で選手層の薄さが不安だった左サイドも、新人・平木が前向きなプレイを見せ、期待を持たせた。もっとも岐阜の攻撃がイマイチだったこともあり、守備力は不明。後半は田中が左に回り、竹内が右に入ったが、後半31分の得点は竹内のがんばりによるセンタリングから小川が決めており、田中も左サイドをそつなくこなして、オプションの一つになることを確認した。
 CBは前半、増川・パヤリッツァの組み合わせで、後半、パヤリッツァに替わって吉田麻也が入った。増川が中心というのは不安だが、高さ・強さを考えるとこれがデフォルトか。うーん、ポカが恐いが・・・。
 中盤は、前半ややもたついたが、半ば過ぎから中村がからんでボールを展開するようになり、全体的に落ち着きと変化のある攻撃ができるようになってきた。小川、マギヌンの両サイドも安定。後半15分過ぎから、中村に替わって花井、マギヌンに替わって福島が入ったが、特に花井は昨年以上に落ち着いてプレイできるようになってきた。華麗なスルーパスや前線への飛び出しも見せており、早く公式戦でのゴールが見たいものだ。
 鹿島と水戸のプレシーズンマッチは4-0の大量点差がついており、それに比べると2-0では物足りない感もあるが、メンバー15人を変えた岐阜が思った以上のコンビネーションと早いプレスを仕掛けてきて、点差は仕方ない面もある。玉田やダヴィなどが再三にわたり決定的シーンをはずしたのは気にはなるが、順調に調整とコンビネーションを合わせてきており、今年の活躍が楽しみだ。
 3/7の大分戦から早速始まるACLとの強行日程をいかに乗り切るかがまずは課題となるが、ストイコビッチ監督の下、高いモチベーションを持って乗り切ってくれると信じている。