とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

みち子先生 「そうなの。よくがんばったね。」

 所ジョージの投げやりでどこか人をくった感じが好きだ。TVのレギュラー番組は、現在、3本ほど放映しているだろうか? 日曜日の早朝に放送していた「目がテン」も好きな番組の一つで、見ることができる時は必ず見ていた。4月から土曜夕方に移動してしまったのが残念。
 「笑ってコラえて」も「ダーツの旅」など脱力系のコーナーが楽しく、好きな番組の一つだが、実はあまり見ていない。だいたい平日の夜7時って、まだ家に着いていないか、帰っていても忙しい。でも、先週の2時間スペシャルは録画をして見てしまった。それというのも「みち子先生」が登場するというから。
 「みち子先生」と書いても、当日見た人でさえ覚えていないだろうけど、中央アジア日本語弁論大会の優勝者が来日して各地を旅する中で、彼の旅行目的の一つが「みち子先生に会いたい」。そして念願かない、みち子先生と再会する。優勝したユーモアあふれる弁論を先生の前で披露し、「そうなの。よくがんばったね。」とやさしく微笑むみち子先生。時間にすればわずか1〜2分の短い放送だったが、みち子先生を知る人間から見れば、先生の人柄がよく表れたいいシーンだった。
 そう、みち子先生、本名「進藤美智子」さんは、妻の母の妹、つまり叔母。
 甲府に育ち、若い頃は札幌オリンピックのコンパニオンをやったという話も聞くが、その後は英語教師となり、結婚後は小淵沢で暮らし、銀行員の夫と3人の子どもを育て上げた。子どもの独立後は海外シニアボランティアで、ラトビアウズベキスタン日本人学校の教師を務めてきた。
 ラトビアでの日々は「バルトの辺の小さな学校」という本にまとまられ出版されているが、日本とはまったく違う文化や習慣が興味深い。このときは叔父さんも一緒に行っているんだよな。叔父さんもすごい。
 2年ほど前に訪れた時は、小淵沢の爽やかな空気の中で、家庭菜園を楽しみ、姉さん人形作成キットをもらって帰ってきた。「外国人には姉さん人形が好評なの。」とおっしゃっていたが、実はもらっただけで未だに作成していないのはヒミツ。
 みち子先生もこれまでの人生はけっして平坦ではなかったと思うが、常に前向きに生きてきた源の一つが、「そうなの。よくがんばったね。」という微笑みの中に表れていたような気がする。本当にあこがれの人生です。

バルトの辺の小さな学校―ある日本語教師の記録

バルトの辺の小さな学校―ある日本語教師の記録