とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンU低落 ブラックバーンにスコアレスドロー

 チェルシーとの首位決戦に敗れ、2位に後退したマンチェスター・ユナイテッド。その前後には、CLの敗退も決まり、精神的にも落ち込みがちな状況。加えて、ルーニーも依然ケガが癒えず欠場。第34節の対戦相手ブラックバーンは11位と中位に低迷するものの、ホームではわずか2敗。今年に入ってからは無敗で、先日のチェルシー戦も引き分けに持ち込み、固い守備で簡単に勝てる相手ではない。けっこう苦戦するんじゃないかなあという予想がドンピシャ。最後まで得点できず、スコアレスドローに終わった。
 結果以上に内容が悪い。前半はマンUが主導権を握るが、ブラックバーンもしっかりとした守りでなかなか決定的なチャンスをつかむことができない。25分、バレンシアからベルバトフ、マケーダとつないでバレンシアがシュート放つもGKがセーブ。
 33分にブラックバーンの守備の要、サンバが故障で交代。すかさず35分にベルバトフが放ったシュートはGK正面。そして前半最大のチャンス、43分にはベルバトフのスルーパスバレンシアが抜け出し、GKと一対一となるが、ロビンソンの好セーブにあって得点ならず。全体としてマンUにスムーズさや速さが感じられず、前半は互角と言ってもよい。
 後半に入ると、ブラックバーンエマートンをダンに替えて攻撃的な姿勢を見せる。押し気味にゲームを進め、13分にはGKが蹴ったFKにネルセンがヘディングで合わせる。マンUも22分、CKがDFに当たってこぼれたところをベルバトフがシュート。DFが跳ね返すとギグスに替わったギブソンがシュート。しかしボールは大きくゴールを外れていった。
 この日のマンUは、CLの疲れを考慮してか、ボランチギグススコールズ、SBにネビル、CBにファーディナンドとベテランを起用したが、トップのベルバトフ、マケーダともポストタイプで前線で攪乱する動きが少なく、ベテラン陣もあまり動けず、ただひたすらナニとバレンシアが上下運動を繰り返すのみ。後半20分にパク・チソンを入れてようやく前線に動きが出始めたが、その頃には周りが動けなくなり、結局焼け石に水。バルバトフのパスミスも目立った。
 それでも30分を過ぎると、さすがに必死の攻撃。35分にスコールズのパスをネビルが落としベルバトフがシュート。38分にもベルバトフがシュートを放つも枠を外れた。逆にブラックバーンは25分にディウフを起用。44分にはディウフからヌソンジがシュート。これはネビルが必死のクリア。48分、ナニからスコールズの落としにネビルがシュートを放つがゴールならず。結局ブラックバーンの闘志が上回り、スコアレスドローでゲームを閉じた。
 やはりマンUルーニーがいないと厳しい。CL敗退の気落ちもあっただろう。これで優勝争いから一歩後退。次節のマンチェスター・ダービーにチームの浮沈を賭ける。面白いゲームになりそうだ。