とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル第8節 ウィルシャー セスクに代わる活躍と思ったら・・・

 第5節でサンダーランドにロスタイムで同点に追いつかれ、その結果以上にセスクのケガが大きく、第6節・7節と連敗。このゲームではコシエルニ、サーニャまでケガで出場できず。それでもベントナーウォルコットがベンチに入り、これはうれしい予兆。
 一方バーミンガムは、第4節でリバプールに引き分けたが、その後もぱっとせず16位。イマイチの戦いを続けている。
 立ち上がりからアーセナル・ペース。5分、ウィルシャーがシャマックとのパス交換からシュートを放つと、8分にはナスリ、シャマックとつないでディアビがシュート。その後も再三パスをつないでゴール前まで迫るが、なかなか得点にならない。最近のアーセナルはいつもこんな感じ。18分、FKからスキラチがゴールをしたかと思ったが、オフサイドだった。
 と33分、それまで押されっぱなしだったバーミンガムがファヒーのクロスにジギッチのヘッドで先制点を挙げる。飛び道具で攻められるのを苦手とするのはブラックバーン戦でも実証済み。2mを越えるジギッチがいるもののバーミンガムは意外に高さを利用してこない。39分、FKからジョンソンが落とした場面など、ジギッチとボウヤーがかぶってシュートできなかったが、けっこう有効だと思うのだが。
 35分、ナスリからウィルシャークリシーがつなぎ、シャマックのポストにソングがシュート。そして40分、ウィルシャーがドリブルで中央突破。シャマックがポストに入り、ウィルシャーにつなぐところはDFがカットしたが、それを拾って前に出ようとしたシャマックの足を払ってPK献上。これをナスリが落ち着いて決めてゴール。アーセナルが同点に追いついた。
 後半に入ってすぐの2分。再びウィルシャーからソング、ウィルシャー。シャマックにパスが出てDF、GKをかわすとシュート。これはいかにもアーセナルらしい。牛若丸のような軽々としたパスワークとドリブルで勝越点を挙げた。
 その後は淡々とアーセナル・ペース。9分、ナスリのFKにディアビがヘディングシュート。18分にはソングがディアビとのパス交換からウィルシャーにパス。ナスリをポストにウィルシャーがゴール前に進入してシュート。惜しくも枠を外した。
 このゲーム、18歳のウィルシャーがいきいき。中盤の底から積極的にドリブルで仕掛けると、ソングやシャマック、ナスリらとの連携もよく、ゴール前まで進出してアーセナルの攻撃にリズムを作っていた。セスクのような視野の広さやパスセンスはないが、中盤の底から周りを使ってドリブルをする形はソングやディアビとも違って、サイドから切れ込むナスリやロシツキーのように相手に脅威になる。積極的な姿勢は好感を持てる。と思ったが・・・。
 この後アーセナルは、アルシャビン、シャマックに代えてロシツキーベントナーを起用。さっそく36分にはロシツキーからのクロスにベントナーが飛び込む場面も見られた。39分にはロシツキーのスルーパスクリシーが戻し、ロシツキーがシュート。GKフォスターが横っ跳びセーブしたが、惜しかった。
 しかしロスタイム3分。この日好調だったウィルシャージギッチに危険なタックルを浴びせ、一発レッドカードで退場。おいおい、ほめたと思ったら、即退場か。次節はマンC戦だけに、この退場は痛い。それまでにセスクが復帰できればいいが、そうでないとますます苦しい事態に追い込まれそうだ。リバプールに続いて、アーセナルよ、お前もか。