とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

長友は淡々と役割を果たすが、チェゼーナは改善の余地あり。

 チェゼーナの第7節パルマ戦の録画を観た。もう第8節も終わっているので、今更感があるが、野球のCSのせいか、BSの放送が週末に集中して、わが家ではレコーダーのHDの容量が極端に少なくなったと妻が悲鳴を上げている。それは「韓ドラのせいだろ」とも思うが、未だ見ていないサッカー中継もだいぶ溜まっている。
 ということで、順番にセリエA第7節から。
 パルマミランと戦った第6節の前半、ピルロミドルシュートを決められたところまでを観た。その時と若干メンバーを代えているが、マルケスを中心に機動的な攻撃を仕掛けるチームという印象。チェゼーナは前半はほとんどパルマに支配され、守備に追われる。2分、ボランチのゴッビから長いボールが左サイド前方に出されると、左SBアントネッリが走り込んでシュート。パルママルケスと組む左サイドを完全に支配し、何度も攻め込んでくる。
 14分、長友がドリブルで長躯前進。これは相手DFに阻まれてボールを奪われたが、これで少しチェゼーナも前への意識が出てきた。16分、横パスを奪ったジャッケリーニミドルシュート。そして17分、ヒメネスのCKがピタリとボグダニに合い、先制点を挙げる。
 19分にもパルマのFKのこぼれ球を拾った長友からのサイドチェンジのボールがジャッケリーニに渡りクロス。中央には合わずクリアされたが、チェゼーナのチームの中で長友が攻撃的なスイッチの役割を果たしている。
 しかしパルマの左サイドの攻勢は変わらない。22分、アントネッリのクロスに中央でボジノフがヘディングシュート。これは外れるが、28分、ショートコーナーから右SHのバリアーニがクロスを入れると、ザッカルドの返しのヘディングがゴール内に吸い込まれていった。同点。
 その後も31分、アントネッリのクロスにバリアーニ、ボジノフが飛び込む。わずかに届かず。38分にはパローロのサイドチェンジをジャッケリーニがはたいて、長友が走り込む場面があったが、シュートまでいたらず。逆に43分、中盤中央で展開するバリアーニに対する長友のタックルが遅れて入り、イエローカードをもらってしまう。
 後半に入ってもパルマ・ペース。5分、ボランチのジュマイリのミドルシュート。8分、バリアーニのシュートにボジノフが詰める。10分には、マルケスがドリブルからスルーパスを入れると、ボジノフが走り込むがGKがセーブ。16分、マルケスのクロスにバリアーニがシュート。
 再三破られる右サイドに対して、ついにフィッカデンティ監督が選手交代。ジャッケリーニをスケロットの位置に入れて、左SHにカゼルタを投入。さらにこの日、出場停止のコルッチに代わって入ったヒメネスヒメネスの正確なパスは十分戦力になった)をマロンガに交代。前線の戦闘能力を高めて得点を狙いに来る。
 パルマの運動量もやや落ち始めたか、これでようやくチェゼーナが主導権を握れるようになった。20分、パローロからマロンガ、カゼルタのスルーパスにパローロが走り込むが、届かず。33分には長友が起点となってジャッケリーニから大きくサイドチェンジ、チェッカレリのクロスにイガーロ(30分にボグダニと交代)が飛び込み、跳ね返りをカゼルタがミドルシュート。さらに37分にもカゼルタのクロスにジャッケリーニが飛び込むが、惜しくも枠を外す。
 その後もチェゼーナが攻め込むが、結局最後まで得点が入らず、1-1のドローで終わった。チェゼーナ、スケロットのカウンター主体という攻撃も各チームに分析され、知れ渡ってきた。そろそろ次のステージへ改善・改良を始める時期だ。このゲームが一つの試金石となり、次節以降につながるといい。その中でも長友の役割は変わらない。ただ前を向いて戦うだけだ。