とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェゼーナはやはり問題あり ユベントスに1-3で敗戦

 アジア大会の日中戦、プレミアリーグアーセナル戦、そしてセリエAチェゼーナユベントス戦とビデオが溜まって、どれを見ようかと迷った末、久しぶりに長友のチェゼーナを観ることにした。
 第2節でミランに勝って以来、勝利に見放されているチェゼーナ。後半ロスタイムでの失点が多いので、どんなゲームをしているのかと思ったが、これじゃダメだ。相手は前節ミランに勝利し、4位に付けるユベントスとは言え、攻撃にバリエーションがなく、ミスも多く、守備の連携もイマイチ。長友はがんばっているが、立て直すにはまだしばらくかかりそうな雰囲気。というか、どうしたらいいんだ?
 立ち上がりは互角に攻め込み、11分。左サイドからジャッケリーニがサイドチェンジするとスケロットがヘッドで折り返し、ヒメネスが飛び込んでチェゼーナが先制点を挙げる。しかし、その後はユベントス・ペース。長友も何度か背後を取られる場面があり、ヒヤヒヤさせる。サイドを上がってフリーの相手に対して、CBもMFもカバーに行かないというのはどういうわけだ。特にアッピアの不調が気になる。
 それでも19分、長友のクロスからボグダニ、ジャッケリーニが戻してパローロがシュート。しかしGKがキャッチ。ユベントスは21分、アクイラーニミドルシュートを放つと、22分にはデルピエロのFKからゴール前に攻め込む。
 それでも何とか抵抗をしていたチェゼーナだったが、31分、CKにペジェグリーノが相手選手とユニホームをつかみ合って倒れ、PKを献上。これをデルピエロが決めて、同点に追い付かれてしまった。
 37分には長友の前から上げられたクロスにデルピエロが合わせてゴールを入れられるが、ここはオフサイド。しかしマークが甘かったことは否めない。そして43分、今度は左サイドからマルキージオのクロスにクアリアレッラが走り込み、勝ち越し点を挙げる。その直前、ペジェグリーノが2枚目のカードで退場。CBが一人不在で中央の守り方がはっきりしない中で、長友が中央に絞ったその後方を破られた失点。失点後の44分、ようやくスケロットに代えてベナルアンを投入してCBを二人並べるが、このあたり、チェゼーナの守備の約束事の不在を感じさせる。
 後半に入り、チェゼーナが一人少ないこともあって、ますますユベントス・ペース。5分、FKにグロッソがヘディングシュート。危ない。12分、ユベントスは次節への選手の温存を図ったか、デルピエロとシソコに代わって、イアキンタフェリペ・メロを投入。ただし、フェリペ・メロはケガで31分にサリハミジッチと交代した。
 33分、イアキンタのポストにクアリアレッラがシュート。34分には長友の横パスをさらってイアキンタがシュート。40分、クアリアレッラのドリブルには長友が長躯戻ってマークに付き、数度の切り返しによく付いていって最後はクリア。長友も個人的にはよくがんばっているが、組織的にはどうなのか。
 結局、最後は42分、サミハリジッチのクロスにイアキンタがピタリと合わせてシュート。3点目を入れて試合を決めた。
 チェゼーナは、攻めてもクロスから中央のボグダニに合わすか、両SHが飛び込む位しか攻め手がない。守ってはアッピアが絶不調で、パスは届かないわ、プレスはかからないわ。パローロがそれなりに埋めてはいるが、それも限度がある。長友が中央で守備をするっていったいどういうこと? この状態を正すにはまだ時間がかかりそうだ。次節は首位のラッツィオ戦。これは無理として、その後の下位チームとの対戦で何とか持ち直さないと、ベルマーレやサンガみたいになってしまいそう。フィッカデンティ監督、なんとかしてよ。