とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ロスタイムのシーソーゲーム アーセナル痛恨

 プレミアリーグ第33節、マンUを勝点差7で追うアーセナルリバプールと対戦。次第に残りゲーム数が少なくなる中、どうしても勝っておきたいゲームだったが、結果はロスタイムにPKを蹴りあってのドロー。その後のトットナムとのノースロンドンダービーも引き分け、マンUも引き分けたことから、残り5ゲームで勝点差6といよいよ厳しい状況になってきた。
 第33節のこのゲームでは、リバプールがアッガー、G.ジョンソン、ジェラードとケガで使えず、CMに22歳のスピアリング、右SBに18歳のフラナガンと若い布陣で来たが、守備意識が高くてアーセナルがなかなかゴールをこじ開けられず、苦しい戦いとなった。
 リバプールは7分、スアレスがFK。9分と11分にはCKからキャロルがヘディングシュートと、二人のFWがその個性を生かして攻めて、後は守備重視の戦い方。アーセナルは13分、ウォルコットミドルシュート。16分にはファンペルシーのCKに合わせたコシエルニのヘディングシュートがバーを叩く。アーセナルが圧倒的に攻め込んでいくが、スクルテル、キャラガーの両CBにルーカス、スピアリングボランチが中央を固め、なかなかチャンスをつかめない。
 21分には左SBのF.アウレリオがハムストリングを痛めて途中交代。何と17歳のロビンソンが後を埋める。29分、セスク・ファブレガスファンペルシーとのワンツーからシュート。ロスタイムにはセスクがワンタッチでDFの股を抜くスルーパスを見せ、エブエがシュートを放つが、GKレイナがセーブする。
 後半に入って4分にはルーカスからスアレスがドリブルしてシュート。11分にもメイレレスミドルシュートを放つが、ゲームはアーセナル・ペース。細かいパスをつないで攻め込むが、リバプールもよく守る。
 27分、セスクの長い縦パスにファンペルシーがループシュートリバプールも31分、カイトからスアレスがシュート。アーセナルのGKシュチェスニーがナイスセーブ。38分、クリシーアーリークロスファンペルシーがヘディングシュートするもGKがキャッチ。
 40分にはクリシーからセスクのスルーパスをナスリが落とし、ファンペルシーが抜け出してGKと一対一からシュート。GKレイナ、ナイスセーブ。跳ね返りをベントナーが拾い、セスクとのワンツーからシュートを放つが、またもGKレイナが好セーブ。42分にはカイトのクロスにスアレスがフリーで外してしまう。
 そしていよいよ問題のロスタイムに入る。表示は8分。後半17分、キャラガーがケガでキリヤコスに交代。この治療に時間がかかった。またその後には、キャロルも負傷。26分には19歳のシェルビーに交代している。
 ロスタイムの間もアーセナルが何度もリバプールのゴール前にも迫るが、なかなか決定機がつかめない。ようやく7分が過ぎたところで、セスクがナスリとのワンツーからPA内に切れ込み、これをスピアリングが倒してアーセナルがPKゲット。ファンペルシーが決めてついにアーセナルが先制した。
 このまま終わるべきところをリバプールが意地で攻め込みロスタイム9分、ゴール前PA直前でパスを回し、ルーカスがソングに倒されFKを獲得。たっぷり時間をかけてスアレスが蹴ると、壁に当たったボールは大きく跳ねて左サイドへ。追いかけたルーカスの後ろからエブエが覆いかぶさる形になってPK。これをカイトが決めてリバプールが同点に追いついた。これでようやくタイムアップの笛。アーセナルにすれば、勝てると思った勝利を長すぎるロスタイムで引き分けにされた。
 ウェストブロビッチ、バーミンガムと順調に白星を挙げたチェルシーに追いつかれ、ついに3位転落。勝点差6ながら、マンUチェルシーアーセナルとのゲームを残している。わずかな可能性を賭けて、プレミアリーグの最後の戦いが始まった。