とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なでしこジャパン イングランド相手に攻撃の糸口を作れず

 準々決勝で対戦するグループAの対戦相手が懸かるグループリーグ最後の戦い。結果によってはグループリーグ敗退もあり得たイングランドが気力に勝り、なでしこを撃破。これで準々決勝の相手はグループA、1位抜けのドイツとなってしまった。世界ランキング2位。加えて地元。やはりどうしても勝ちたかったなあ。
 序盤は日本の動きがよく見えた。5分には安藤がミドルシュート。気持ちもメキシコ戦同様に積極的に攻めているように見えた。9分、イングランドはブラッドリーのロングスローが長身ボランチジル・スコットに入り、落としたところをCFエレン・ホワイトがシュート。高さを見せつけられ、やや守りの気持ちが出てしまったかも。
 13分、永里がミドルシュートを放ったが、15分、CBストーニーから左SHカーニーにパスが出て、深い位置から前線にフィード。熊谷と鮫島の間に落ちたボールにCFエレン・ホワイトが走り込む中、鮫島の寄せがやや遅れた。エレン・ホワイトが強引に足を伸ばしてシュートを打つと、GK海堀の上を越えてゴールに吸い込まれた。もう少し海堀の背が高ければ・・・。
 その後、日本のパスがつながらない。イングランドのプレスが速い。35分、宮間がFKを右に流すと、近賀のクロスに安藤が飛び込むが、DFがクリア。イングランドも36分、ジル・スコットが鮫島を振り切って抜け出しシュート。GK海堀セーブ。38分、左サイドからクラークのクロスにエレン・ホワイトがオーバーヘッド。1点目と同じような軌跡を描いてGKの上を越えようとするが、ここはGK海堀がファインセーブ。何とかバーの上に弾き出す。
 日本は39分、鮫島のドリブルからクロスを安藤。だが合わない。40分、宮間のクロスに澤が飛び込むが、直前でGKバーズリーがクリア。これを近賀が狙うが、シュートは大きくふかしてしまう。ここで前半終了。日本やや攻めあぐね。
 後半初めにイングランドはクラークに代えてヤンキーを投入。4分、宮間のFKに永里が飛び込むがシュートは外れた。11分、安藤に代えて丸山。これで日本のペースが少し変わる。直後、近賀から大野のクロスに丸山が飛び込む。12分、永里、丸山とつないで、宮間がクロス。だがDFがクリア。
 そして20分、前線右サイドからスミスがボールを戻すと、左SBユーニットがクロス。このプレーの前、ロングボールの処理にまごついて足が止まったDF陣の前にヤンキーが飛び込み、トラップで前に出してGK海堀の手前でシュート。イングランドが貴重な2点目を挙げた。
 日本は24分、大野のクロスに澤とDFがもつれ、ファーサイドから鮫島がクロスを入れるもクリアされる。35分、宮間のCKのこぼれ球を永里がシュート。45分にはCKから途中交代の川澄がつなぎ、岩清水がシュート。ロスタイムには川澄から永里のポストに川澄がシュート。35分過ぎからは日本が圧倒的に押し込むが、イングランドの守備も固く、最後までゴールを挙げることができずタイムアップ。グループリーグ最終戦は結局0-2で敗戦し、グループ2位通過。準々決勝の相手は世界ランキング2位のドイツに決まった。
 なでしこの希望と期待に満ちた挑戦は次戦の準々決勝で終わってしまうのか。いやいや、諦めるのはまだ早い。このゲームはやや慎重になり過ぎた。次戦は何も無くすものもない。チャレンジ精神でぶつかればまた別の展開が見えてくるはず。日曜早朝の朗報を期待したい。