とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Cグループが面白い ウルグアイ相手にチリは速くて強い

 コパ・アメリカはブラジル、アルゼンチンに調子が出ない中、ウルグアイを中心とするCグループが面白い。とは言ってもウルグアイが調子いいわけではない。固い守備に個人技に勝る強烈な攻撃陣で構成するウルグアイに対して、技巧的で攻撃的な他チームが挑戦する。ウルグアイ1戦目のペルーは粘り強い守備が特徴的だったが、チリは速い攻撃が魅力的。ウルグアイ相手にあわや勝利の戦いを見せた。
 序盤はウルグアイが攻勢に出る。4分にはフォルランの正確なFKがゴール前へ。さらに7分にはDFライン深くからのフィードをスアレスが落とし、フォルランがシュート。しかしチリのプレスも速い。9分、左SHボセジュールがドリブルで上がり、クロスにサンチェス、スアソヒメネスの3トップが飛び込む。
 ウルグアイは中盤を飛ばしてロングパスを前線に放り込む。19分、GKムスレラの蹴ったボールにフォルランがDFと競り合い、こぼれ球をカバーニがワンタッチで縦に入れると、スアレスがラインぎりぎりで抜け出しシュート。しかしこれは惜しくもバーに当たる。
 チリも負けてはいない。22分、ボセジュールからサンチェスが左サイドに走り込み、スアソポストプレーからビダルがシュートを放つ。ウルグアイは27分、カバーニのパスをDFがつなぎ、GKに戻そうとしたところをスアレスが奪ってクロスにフォルランがヘディングシュート。チリも37分、右SHイスラからサンチェスのスルーパスヒメネスが抜け出すが、カセレスが厳しいディフェンスでボールを奪う。42分にはウルグアイCBコアテスのクリアがチリSHイスラに当たり、あわやゴールに。バーにはね返される。44分にはビダルからサンチェスのスルーパスにボセジュールが抜け出しシュート。ボールポゼッションから言えばチリが優勢で前半を終えた。
 後半始め、今一つボールに触れないカバーニに代えてゴンザレスを投入。3トップから4-4-2に布陣を変える。後半開始直後、チリが攻める。イスラからスアソのクロスにヒメネスが走り込み、ヒールでシュート。しかしGKムスレラ正面。
 先制点は前半左SHとして守備的な動きが目立ったアレバロ・ペレイラの積極的な上がりから始まった。フォルランからの縦パスを受けたA.ペレイラが左サイドを上がったスアレスにはたき、スアレスがキープから絶妙のパスにA.ペレイラが合わせてゴール。19分には中盤で縦パスを受けたスアレスが反転からドリブルを開始しシュート。直後のCKにはCBコアテスがヘディングシュート。
 しかしチリも15分にバルディビアを入れると中盤でパスが回るようになる。そして20分、そのバルディビアのスルーパスに左サイド、ボセジュールが抜け出しクロスを受けたサンチェスがタイミングを外す絶妙のトーキック。ペルー、同点に追い付く。
 ここからはペルーが攻勢に出る。29分、スアソ、ボセジュールに代えてパレデス、カルモナを投入すると、32分、バルディビアの縦パスをパレデスがポストとなってサンチェスのクロスにヒメネスがヘディングシュート。GKムスレラがファインセーブ。37分にはバルディビアのミドルシュートをGKムスレラが弾くと、今度はイスラがシュート。これもGKムスレラがセーブ。41分にはフォルランのFKにCBコアテスがヘディングで合わせるが、枠を外した。
 結局ゲームはこのまま終了。ウルグアイはいつものゲームを展開したと思うが、チリの健闘が目に付いた。W杯で見せた速くて組織的なサッカーに陰りはない。今度こそ、この魅力的なサッカーで結果を残したい。