プレミアリーグ第3節、マンチェスター・シティは昨シーズン最終節の相手クイーンズパークと対戦。後半45分まで2-1とリードされ、ロスタイムに2得点を挙げて逆転した因縁の相手。だがギリギリで残留を勝ち取ったクイーンズパークのメンバーは昨シーズンとは大きく変わっている。マンUからパクチソンが移籍したことは知っていたが、ラファエルの双子の兄弟ファビオも一緒に移籍して左SB。右SBにはチェルシーから移籍したボシングワがいて、CBにネルセン、FWにアンディ・ジョンソン。中盤にはレアル・マドリードからグラネロが移籍してきた。
ゲームは序盤からマンCが一方的に押し込んでいく。12分、ナスリのCKにジェコがヘディングシュート。DFがライン上でクリアすると、ヤヤ・トゥーレがシュートを放つ。そして16分、右からダビド・シルバのCKをテベスがファーサイドでボレーシュート。DFがブロックしたこぼれ球をY.トゥーレがシュート。マンCがまずは先制する。
QPRは低いブロックを作って守りを固めるが、先制されてやや前掛かり、24分、後方からの縦パスをパクチソンが落とし、グラネロがシュート。GKハートがナイスセーブ。QPRも選手個々の技術と能力は高い。グラネロを中心にパクチソンとライトフィリップスが味付けをして、ザモラがポストとなるが、なかなかチャンスまでいかない。27分にはテベスの縦パスをナスリがワンタッチでクロス。D.シルバがシュート。GKグリーンが弾いたところをナスリがシュート。だがDFが守る。
その後、お互いまったりとパスをつなぐゆっくりとした展開。思わず何度も寝てしまった。ロスタイム、ボシングワからグラネロがミドルシュートを放つ。少し目が覚めた。
後半2分、ジェコのクロスにテベスがシュート。GKグリーンが好セーブ。7分、Y.トゥーレが右に大きく振って、D.シルバのスルーパスにサバレタが走り込みシュート。バーを叩く。やはりマンCペース。と14分、中盤でD.シルバからA.ジョンソンがボールを奪うとそのままドリブルで中に切れ込みミドルシュート。DFに当たりわずかにコースが変わり、GKハートが危うく弾き出すが、ザモラがヘッドで押し込む。何とQPRが同点に追い付いてしまう。
しかしマンCは余裕。16分、左SBコラロフが上がってクロス。テベスがニアに走り込むと、変則バウンドのボールに巧く合わせてダイレクトでクロス。ジェコが電光石火のヘディングシュート。バレーで言う「Aクイック」とは解説の山本さんも巧いことを言う。あっという間にマンCが突き放した。
QPRは22分、CBにオヌオハ。27分にはダイヤーを投入。マンCも30分、右SBをコロ・トゥーレに交代するが、その後はQPRの攻勢が続く。31分、グラネロのCKをオハオヌが落としてネルセンがボレーシュート。33分にもグラネロのFKにネルセンが滑り込む。その後もQPRが攻め込むが、マンCの対応には余裕が感じられる。そしてロスタイム3分、テベスがドリブルで上がり、PA前のキープからY.トゥーレが右へ流すとジェコがシュート。これにテベスが少し触りコースを変えてゴール。マンCが3点目を挙げてゲームセット。後半QPRに少し攻め込まれたが、余裕でかわしての勝利を挙げた。
まだまだこのクラスには余裕で勝利を重ねるマンC。だが失点が多いのがやや気になる。リーグはまだ序盤。昨シーズンの最終節のようなドラマが今シーズンも見られるのだろうか。日本人選手がからんでいると嬉しいのだが。