とんま天狗は雲の上

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W杯予選イラク戦前のテストマッチ。CBは安定感の伊野波か、才能の水本か?

 W杯予選イラク戦前のテストマッチUAE戦。ロンドン五輪に出場したメンバーを中心とした若いチームながら、UAEは技術が高く連携も取れた好チームで、テストマッチとしてはいいゲームができた。日本も先日のベネズエラ戦と同様、イラク戦出場停止の今野、栗原、内田に代わるCBとSBのテストが大きな目的だったが、SBについてはJリーグで絶好調も駒野がいいパフォーマンスを見せ、酒井宏樹酒井高徳も健闘したが、イラク戦先発は駒野で決定だろう。
 CBは伊野波が無難にこなしたが、吉田との連携を最重視で、安定感はあったが思い切りに欠けるプレーに終始。テレビ桟敷での印象としては水本の可能性に軍配を挙げたい。でもやはり第一チョイスは伊野波なのかな?
 攻撃は清武とハーフナー・マイクが先発。開始2分、清武のスルーパスを香川がヒールで落とし、本田がシュート。さらに4分、香川のスルーパスに本田がライン際を突破、最後はDFと競り合いつつクロスを入れたが、ハーフナーには届かなかった。攻撃陣は全体的に連携が今一つで、噛み合わない前半だった。
 逆にUAEは積極的に攻めてくる。10分、左SHエイサがミドルシュート。17分には右SHオマル・アブドゥルラフマンのスルーパスに右SBハイカルが抜け出して、クロスがDFに当たりこぼれたところをFWマブフートがシュート。さらに18分にもDFのクリアからマブフートのミドルシュートが飛ぶ。
 日本は15分、遠藤の縦パスから本田がシュート。16分、本田のパスから清武のスルーパスに香川がゴール前に抜け出すが、わずかに合わない。20分には酒井宏樹のクロスにハーフナーが飛び込むが、GKがセーブする。二人の連携は見せるが、3人目の動きまではつながらず、攻撃が単調で淡白。
 34分、O.アブドゥルラフマンのパスからCMイスマイールが強烈なシュート。GK川島がナイスセーブを見せる。45分、清武を起点に酒井宏樹のクロスからハーフナーがヘディングシュートを放つが、GKハセインにセーブされた。
 後半に入り、岡崎、細貝、水本を投入。岡崎の抜け出す動き、細貝の献身的でスピード感のある守備で日本が次第にボールキープ率を高め、ペースをつかんでくる。7分、本田がドリブルからシュートを放つと、17分には本田のキープから遠藤がミドルシュート
 そして18分、本田に代えて中村憲剛を入れると、24分、憲剛を起点に正確な駒野のクロスにハーフナーが高いヘディングシュートを見せる。ドンピシャ。きれいにゴールネットを揺する。日本先制。33分にも駒野から憲剛が縦に走って中に入れると、岡崎がドリブルで中に切れ込みシュート。37分には清武がミドルシュート。さらに43分、岡崎のクロスをハーフナーが落として途中交代の酒井高徳ミドルシュート。後半は気持ちいい連携も見せ、本番前の有意義なテストマッチを終えた。
 非常に順調と言えるゲーム。連携はまだまだな部分もあるが、長友も加われば、イラクを圧倒できるのではないか。代表戦も大事だが、どうかケガせずそれぞれのチームで活躍してほしいと願ってしまう。日本も贅沢なチームになったものだ。