とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

バイエルン対ドルトムント。見応えのある好ゲームの末のドロー。

 3位ドルトムントに勝ち点差11をつけて首位独走のバイエルン。14節終了時点で得点40、失点はわずかに5。ドルトムントの29得点15失点がいずれもリーグ2位だから、バイエルンの独走ぶりがわかるというもの。序盤、この勢いを前面に出し、バイエルンが攻め込んでいった。
 8分、右SHミュラーが中に切れ込み、CFマンジュキッチのポストプレ―からミュラーがシュート。バイエルンは左サイドのリベリー、アラバが積極的に仕掛けてドルトムントの守備ブロックをこじ開けにかかる。ドルトムントは守備専念。そしてカウンター。10分、ロイスがドリブルで前に運び、シュート。だがGKノイアーの正面。
 その後もバイエルンが圧倒する。ドルトムントの攻撃はゲッツェ頼み。ゲッツェがボールを持った時だけ、キープができ仕掛けられる。25分、ゲッツェのドリブルからCHベンダーがミドルシュート。序盤、バイエルンの左サイドの勢いに押され、右サイドの守備に追われていたゲッツェだったが、次第に勢いが落ちると、ゲッツェが左から中へボールを運べるようになってくる。
 30分以降、ドルトムントが押し返してくる。バイエルンは37分、CBパトシュトゥバーが膝を痛めボアテングに交代。44分、ゲッツェから左に展開。ロイスが抜け出しシュートを放つが、GKノイアーの好セーブに阻まれた。前半は無得点のまま終了した。
 後半はドルトムントが前半の勢いを持ち込んで、速いプレスをかけて攻めてくる。7分、早く始めたFKにCBフメルスが抜け出すが、シュートはかすり、GKノイアーがセーブした。9分にはゲッツェのスルーパス。ロイスがわずかに届かず、GKノイアーがクリア―。10分、左SBシュメルツァーミドルシュート。さらに11分、右CHブワシチコフスキから右に展開。ロイスのクロスにゲッツェがヘディングシュート。GKノイアーの正面。
 だが15分過ぎ位からバイエルンが押し返す。22分、リベリーがクロス。抜けて逆サイドから右SBラームがクロス。右に左にバイエルンが振っては攻め込んでくる。そして22分、リベリーアーリークロスを中に絞ったミュラーが落とし、クロースが大きな切り返しでCB二人をかわしてシュート。ついにバイエルンがゴールを挙げた。ドルトムントはこの時間帯、中盤に疲れが出て、プレスがしっかりかからなくなってきた。
 それでも28分、ブワシチコフスキからロイスのスルーパスにブワシチコフスキが走り込むが、DFがクリア。しかしその流れからのCKのクリアをゲッツェがシュート。ドルトムントが同点に追い付く。その後は28分ペリシッチ、35分ケガのスポティチに代えてCBサンタナを入れて守りを固める。
 だがバイエルンは41分、CFマンジュキッチに代えてマリオ・ゴメスを投入すると、最後の猛攻を仕掛ける。41分、CHシュバインシュタイガーの縦パスにM.ゴメスのポストプレー、クロースが抜けてシュートを放つが、GKバイデンフェラーがファインセーブ。43分、ミュラーのループ気味のミドルシュートもGKバイデンフェラーが弾き出す。さらに直後のCK、CHマルティネスのドンピシャ・ヘッドにGKバイデンフェラーがスーパーセーブ。GKバイデンフェラーが立ちはだかる。
 結局最後まで守り切って、1-1のドロー。首位バイエルン相手にドルトムントが魂のこもった好ファイトを見せた。実に見応えのあるブンデスリーガらしい好ゲームだった。