とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシーは期待どおりにCWC決勝できるのだろうか。CL1次リーグ敗退に続き、準決勝敗退も考えられる。

 プレミアリーグ第16節。このゲームが終われば、即飛行機に乗って日本へ飛ぶというチェルシー。だが、サンダーランド戦は勝ったとはいえ、けっして満足のいく内容ではなかった。史上初、CL優勝チームの翌シーズン1次リーグ敗退に続き、CWCの準決勝敗退も十分あり得ると思われるようなゲームに終始した。
 ボランチにミケルを欠き、代わりにロメウを先発させたチェルシーは、オスカーをベンチに置いて、モーゼスを先発させた。序盤はチェルシーに勢いがあった。2分、マタのスルーパスアザールが走り込む。が届かず。4分、マタがアザールをポストに右サイドを走り込み、クロスを入れるがフェルナンド・トーレスに届かない。6分、右SBイバノビッチのクロスがDFに当たりF.トーレスの前に。だが、GKミニョレの飛び出しが早くシュートが打てない。
 最近の不調を物語るような免機の連続。と思っていたら、11分、左サイドからアザールのクロスにF.トーレスがドンピシャで飛び込み、足裏でゴールに押し込む。チェルシーが先制した。これで余裕が出てチェルシー・ペースと思ったが、ロメウが負傷し20分、オスカーに交代した。そのままボランチの位置にオスカーを入れるが、ラミレスの二人のCHコンビではやはり軽い。サンダーランドが中盤中央に起点を作ってはサイドに展開しクロスを入れてくる。28分にはCFウィッカムの落としからトップ下セセニョンがミドルシュート。GKチェフがナイスセーブ。さらに29分、右SHアダム・ジョンソンのクロスにセセニョンが飛び込む。間一髪DFがクリア。42分にもウィッカムポストプレーからCHガードナーがミドルシュートを放つ。
 先制点を挙げて以降、なかなか攻め込めないチェルシーだったが、前半終了間際のロスタイム2分。アシュリー・コールポストプレーからラミレスがPA左隅にドリブルで走り込むと、クロスを止めようとスライディングしたラーションの後ろ脚がラミレスの足を払ってしまう。PK。これをF.トーレスが決めて、チェルシーが2-0と突き放し前半を終えた。
 さらに後半4分、アザールから右に展開し、モーゼスのクロスに対する右SBバーズリーのクリアが中途半端になったところをF.トーレスがシュート。バーに当たってはね返ったところにマタが詰めてシュート。後半早々に3-0とさらに突き放した。
 オスカーのCHは巧いが、守備力はかなり落ちる。それ以上にサンダーランドの守備がバタバタ。だが21分、サンダーランドが攻め込んで、戻したボールを展開し、A.ジョンソンが左足一旋。これが見事にゴールに決まり、サンダーランドが1点を返した。
 チェルシーは17分、モーゼスに代えてバートランド。37分になってようやくアザールに代えてランパードを投入。ラミレスをアンカーにランパードとオスカーをやや前目に並べる。31分、A.ジョンソンのFKにGKチェフがスーパーセーブ。ロスタイムには途中交代サハの落としからウィッカムがシュート。さらにCHガードナーのクロスがバーを叩く場面があったが、そのまま波乱が起きることなく3-1でチェルシーが勝利した。
 しかしヨーロッパ王者にしては寂しい出来。そもそも何でデマッティオ監督を交代したのだろう。ベニテス監督に代わってますます混迷を深めている印象。得点が取れずリーグでは3戦勝利なし。CL最終節で6-1と勝利したものの、このゲームでもやはり点を取るのに苦労し、中盤のバランスを失っていた。このままで優勝できるほどCWCは甘くない。いや準決勝勝ち抜きさえ危ないんじゃないか。