とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

CWC、コリンチャンスはやはり強い。でもアルアハリも強かった。サンフレッチェも勝っていれば・・・。

 CWC準決勝、南米王者ブラジルのコリンチャンス対アフリカ王者のアルアハリの対戦。豊田スタジアムには2万人近いブラジル人が駆け付け、ほとんどコリンチャンスのホームという雰囲気。さすが豊田市には在日ブラジル人が多いだけのことはある。サンフレッチェ戦で試合巧者ぶりを発揮したアルアハリだったが、さすがにコリンチャンス相手には守備陣形を整え、だがプレスは前からしっかりとかけて、カウンターを窺う戦いぶりを見せてきた。
 コリンチャンスは左SHエメルソン、右SHダニーロと日本で活躍した二人を両SHに置き、攻勢をかける。10分、右サイドからのスローインからCFゲレロがつなぎ、トップ下ドウグラスがシュート。19分にはエメルソンが左サイドを上がって中に絞ったファビオ・サントスとのワンツーで抜け出しクロスを入れる。だがアルアハリも集中力高くよく守る。
 しかし30分、CKのクリアを拾ったドウグラスアーリークロスにゲレロがヘディングシュート。ダニーロとかぶり気味だったが、よく叩きつけてゴールに放り込む。コリンチャンスがついに先制した。その後はアルアハリが反撃。パスを回して攻め込むが、コリンチャンスが全員でよく守る。エメルソンまで下がって守る姿は日本ではあまり見たことがない。前半はコリンチャンス1点リードで終わる。
 後半3分、カウンターでエメルソンがドリブル独走。シュートを放つ。だが10分、アルアハリはベテランFWアブトレイカを投入。するとアルアハリの攻撃に変化が生まれ、次第にリズムをつかんでいく。18分、アブトレイカが縦に放り込んだクリアボールをCHラビアがミドルシュート。21分にはアブトレイカから右に展開。右SBファティが抜け出してシュート。サイドネットを揺する。27分、アブトレイカが中盤に下がって前に放り込むと、FWハムディが抜け出す。GKカッシオがセーブ。28分にも右からのクロスをハムディが落とし、アブトレイカがシュート。GKカッシオがナイスセーブ。
 アルアハリが細かくパスをつなぎ、攻めていく。だが、コリンチャンスの守備は堅く、ゴールを許さない。29分、ダニーロの縦パスからゲレロのポストプレー、CHパウリーニョがシュート。DFがブロックする。30分、エメルソンに代えてロマリーニョを投入。31分、そのロマリーニョのスルーパスパウリーニョが抜け出すが、DFが何とかブロックした。
 その後もアルアハリアブトレイカを中心に好機を演出する。38分、左SHソリマンがミドルシュート。41分、ハムディが右45度からシュート。42分にもCHラビアのミドルシュート。だがゴール前には入っていけない。
 結局このままタイムアップ。コリンチャンスが1点を守り切り、決勝進出を決めた。それにしても終わってみればボールポゼッションは50:50。アルアハリの健闘が目立ったゲームだった。だが、アブトレイカの好パスに何度かチャンスは作られたが、危険な場面までは作らせず、無失点でゲームを閉じたところはさすがコリンチャンス。サッカーをよく知っている。もしサンフレッチェコリンチャンスと当たっていれば・・・もっと大差で敗れたような気がする。5位は妥当な順位かもしれない。