とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシーは強かった。ダビド・ルイスのボランチ起用が当たり、守備が安定。

 プレミアリーグサンダーランド戦を見て、「これは準決勝敗退もおかしくない」と思ったが、蔚山を3-1と一蹴したモンテレイをさらに3-1と葬った。気合を入れたチェルシーは強かった。サンダーランド戦では累積で欠場していたミケルに並べて、CBのダビド・ルイスボランチに起用。これが大当たり。中央の守備が安定し、フェルナンド・トーレスアザール、オスカー、マタの4人の攻撃陣が守備に煩わされることなく、気持ちよく攻撃に専念。序盤から高いプレスをかけて攻めていき、モンテレイを圧倒した。
 4分、オスカーのポストプレーからD.シルバがミドルシュート。6分、D.ルイスのスルーパスに抜け出したアザールがシュート。わずかにポストの右。11分、アザールがドリブルでDF二人を抜き、クロスにオスカーが飛び込む。13分にはマタのCKにイバノビッチがシュート。強さを見せつける。そして17分、アシュリー・コールがオスカーに預けてポストプレーから抜け出し、クロスにマタがシュート。チェルシーが先制点を挙げた。
 モンテレイチェルシーの攻勢になかなかペースをつかめなかったが、25分を過ぎてようやくパスが回るようになってくる。27分、左SHのヘスス・コロナのクロスにCFデニグリスがヘディングシュート。29分には右SHデルガドミドルシュート。さらに35分にも細かいパスを回して惜しいシーンを作る。だがチェルシーの守備もいい。高いDFラインに狭い中盤で程よい距離を保ち、D.シルバがよく効いている。40分、CKからヘスス・コロナのクロスにデニグリスがヘディングシュート。ようやく慣れを見せて、後半に期待がかかる前半の終りだった。
 だが後半早々思いがけなくチェルシーが加点する。開始30秒、アザールがドリブルで深く抉ると、戻しのパスをF.トーレスがシュート。これがDFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれると、さらに3分、今度はオスカーのポストプレーからF.トーレスがドリブルで前進し、絶妙のクロスにマタが走り込んだアザールに戻すと、DFチャペスがクリアできず、ゴールに転がり込む。オウンゴールで3失点目。モンテレイにツキがなかった。
 5分にはアザールがドリブルで3人を抜きシュート。GKオロスコが弾き返す。しかしそこからモンテレイもがんばる。SHヘスス・コロナのドリブル、CHカルドソのスルーパスデルガドのクロス、長身デニグリスが中央で待つ。互角以上にモンテレイがよく戦う。
 25分、ヘスス・コロナのクロスをカルドソが落としデルガドがシュート。さらにカルドソのスルーパスにデニグリスが抜け出す。GKチェフが飛び出しクリア。28分、右SBオソリアのクロスにデニグリスがシュート。DFがブロック。だがチェルシーのゴール前が厚い。
 18分にはD.シルバに代えてランパード。さらに28分、マタに代えてフェレイラ。34分にはF.トーレスに代えてモーゼスを投入する。42分、ランパードの強烈なミドルシュートがバーの上を超えていく。このままロスタイム突入。2分、カルドソのスルーパスにデニグリスがようやく抜け出し、シュートを決めて意地の1点を返したが、ゲームはここまで。チェルシーが強さを見せて3-1で勝利。決勝進出を決めた。
 コリンチャンスの選手たちも見に来ていた。両チームとも前半の速いうちに先制して、後半はゲームをコントロールしながら守り切った。チェルシーが幸運な2点目、3点目を奪ったもののコリンチャンスの実力も侮りがたい。ベニテス監督はどういう布陣、どういう先発メンバーで来るのか。D.シルバのボランチ起用も捨てがたい。いよいよ決勝戦が楽しみになってきた。