とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レッズ首位ならず。Jリーグ優勝争い混沌。

 天皇杯3回戦敗退。ナビスコ杯も決勝でレイソルに敗れ、今季のタイトルはリーグ戦だけとなったレッズ。昼間のゲームでマリノスグランパスに敗れ(こっちのゲームが観たかった!)、勝てば今シーズン初めての首位浮上が狙えるゲーム。だがベガルタも8位ながら、手倉森監督のU21監督就任に伴い今シーズンでの監督退任が決まり、かつ、同じ仙台では先週末、楽天ゴールデンイーグルスが日本一を決めた。ベガルタにとっても野球に負けず、サッカーも負けられないゲームだ。
 レッズは鈴木啓太が出場停止で柏木をCHに下げ、梅崎を2シャドーの一角に起用。だが立ち上がりは慣れない守備で集中力が欠けたか、開始早々失点を喫する。2分、左SB石川のクロスをFW赤嶺が落とし、FWウィルソンがシュート。GK山岸の脇からこぼれてゴールに転がり込む。ベガルタ先制。
 だが6分、レッズもすぐに反撃する。CB那須のフィードを左SH原口が胸で落とし、CF興梠が左に展開、左WB宇賀神のクロスを右SH梅崎が受けて、切り返してDFをかわしシュート。レッズが同点に追い付いた。するとレッズは勢いを増して押し込んでくる。10分には左CB槙野のクロスにCF興梠がヘディングシュート。
 レッズがパスを回して攻め込んでいくと、ベガルタは守備を固めてカウンター狙い。16分にはCH富田がミドルシュート。レッズが攻めあぐねる展開。29分、柏木のFKをGK林が飛び出してクリア。これを右SH梅崎が強烈なミドルシュート。GK林が片手一本でパンチング・クリア。30分、左WB宇賀神からのパスを受けた原口が外へトラップで持ち出しシュート。DFブロック。しかしその直後のCKを柏木が蹴ると、DFに当たってこぼれたボールを興梠がシュート。31分、レッズが勝ち越した。
 その後、ベガルタが反撃。33分、CH角田がドリブルで持ち上がり、FW赤嶺がつないで右SH太田がミドルシュート。GK山岸のセーブのこぼれ球に左SHリャンヨンギが詰めるが、ラインを割る。41分にはルーズボールの競り合いからリャンヨンギがミドルシュート。これもGK山岸が抑え、前半はレッズ・リードで終えた。
 しかし後半立ち上がり2分、リャンのFKにFW赤嶺が合わせてヘディングシュート。再びベガルタが同点に追い付く。5分にはリャンのCKをクリアをCB鎌田がミドルシュート。GK山岸がセーブ。さらに6分、FW赤嶺のポストプレーからFWウィルソンがクロス。ファーサイドの右SB菅井がシュート。しかしまたもGK山岸がスーパーセーブを見せる。
 同点に追い付いて勢いに乗って攻め込んだベガルタだったが14分、右サイドで右SH梅崎がCB鎌田とマッチアップ。一瞬、鎌田が中を確認した隙にクロスを入れると、CF興梠がCB渡辺を背負って、反転してシュート。巧さを見せてレッズが再びベガルタを突き放す。
 ベガルタは赤嶺を左SHに下げ、リャンヨンギをトップ下に移して反撃をする。20分、左SH赤嶺のクロスにCFウィルソンが反転からシュート。だがGK山岸がセーブ。直後には右SH太田を佐々木に代える。25分、OHリャンヨンギの縦パスをCFウィルソンが左に展開。左SB石川のクロスを右SB菅井が落とし、右SH佐々木がシュート。だがふかしてしまう。27分にはCH富田から右サイド深く流したパスに右SH佐々木が走り込み、戻したボールを再びCH富田が受けて、リャンとのワンツーからシュートを放つ。だが枠を外す。
 31分、CB渡辺に代えてFW柳沢を投入。角田をCB、リャンをCHに下げる。35分には左SH赤嶺に代えて武藤を投入。攻撃的な布陣で攻勢をかける。一方、レッズも32分、原口に代えてCH山田暢久を投入。さらに42分には梅崎を代えてCB坪井を投入し、守備を固める。
 35分、リャンヨンギのCKにFWウィルソンがヘディングシュート。GK山岸がファインセーブ。41分、左SH武藤の仕掛けから右SH佐々木が受けて、反転シュート。だがGK山岸がまたもナイスセーブを見せる。45分、リャンのFKもGK山岸が正面でキャッチ。ついにアディショナルタイム。しかし土壇場の2分、リャンがFKを意表を突いて左サイドへ流すと、左SH武藤のクロスのクリアを左SB石川がミドルシュート。これが決まりギリギリ同点に追い付いた。ゲームはそのまま引分け。レッズは首位の座をわずか残り2分で逃してしまった。
 これで首位はマリノスが勝点59。2位レッズが58。サンフレッチェが57。そして4位アントラーズが56と4チームが勝点差1ずつで並ぶ大混戦となった。残りは3試合。次のゲームは代表海外遠征と天皇杯を挟んで23日。日程がトビトビでコンディション作りも大変だろうが、面白くいいゲームを見せてほしい。