とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第10節 浦和レッズvs.名古屋グランパス

 前節、首位のセレッソに勝利して2連勝。前日に行われたゲームでゼルビアが敗戦。セレッソも引き分けたため、勝てば首位に勝ち点で並ぶ可能性もある5位グランパス。一方、レッズはレイソル、ガンバに連敗して、12位と伸び悩んでいる。とは言ってもレッズのホーム。埼スタの大声援がスタジアムを包む。

 レッズの布陣は4-3-3。チアゴサンタナをトップに、右WG前田直輝、左WGに中島翔哉。中盤はグスタフソンをアンカーに、右IH伊藤敦樹、左IHに安居。DFは右SB石原広教、左SBに渡邊凌磨。ホイブラーテンとショルツのCBに、GKは西川。対するグランパスの布陣は3-4-3。永井をトップに、森島と倍井がシャドー。米本と稲垣のダブルボランチに、右WB中山、左WBに和泉。CBは累積で出場停止のハチャンレに代わり、右CBに野上が入り、センターに三國、左SBに河面。GKはランゲラック。

 放送の声も聴きにくいほどの大音響の中、アウェイのグランパスが積極的に前からプレスをかけていく。9分には左FW倍井が仕掛けてミドルシュート。ゴール右上に外れたが、出場停止明けも積極的に仕掛けていく。レッズも11分、左WG中島がミドルシュート。GKランゲラックがナイスセーブする。攻めるグランパスは19分、右WB中山のクロスのクリアを左WB和泉がボレーシュート。これはGK西川が弾いたが、続くショートCKから、左FW倍井がミドルシュートを放つ。

 ここまでグランパスが優勢でゲームは進んでいたが、24分、レッズが前からプレスをかけると、うまくクリアができずに、CH稲垣がミスキック。これをCFサンタナが前に送ると、CH稲垣の足に当たって左IH安居の元にこぼれてシュート。なんとここまで劣勢だったレッズが先制点を挙げた。

 それでも攻めるのはグランパス。32分、左FW倍井のFKはバーの上。レッズは40分、左SB渡邊のフィードをCFサンタナが収め、CHグスタフソンがシュート。GKランゲラックがファインセーブで弾くと、こぼれ球をグスタフソンが横に流し、右IH伊藤がシュート。これはGKランゲラックがキャッチした。一方、41分にはグランパスも、CB三國のフィードに走り込んだ右WB中山の戻しをCF永井がシュート。しかしCBショルツがブロックする。前半はこのままレッズの1点リードで折り返した。

 後半30秒、グランパスは左WB和泉の縦パスに左FW倍井が走り込み、クロスに右WB中山がヘディングシュート。しかし少し行き過ぎたか、枠を捉えられない。5分には右WB中山のパスを右FW森島がスルーパス。CH稲垣が抜け出し、クロスに左WB和泉がシュート。だがわずかにポスト左に外れた。このゲーム、右SB中山がよく裏を取り、攻撃に参加する。

 13分には、左WB和泉の縦パスから左FW倍井がドリブル。トラップがやや長くなったか、シュートは弱く、GK西川にセーブされた。直後の14分にはレッズがCFサンタナのスルーパスに右WG前田が走り込み、戻しのパスを左WB中島がミドルシュート。だがこれはポスト右に外れる。16分にはグランパスに決定的なチャンス。左FW倍井のクロスに右FW森島が走り込むが、手間でホイブラーテンにクリアされた。

 さらに21分、レッズはCHグスタフソンのCKにCBショルツがヘディングシュート。だがGKランゲラックが正面でキャッチ。22分、グランパスもCF永井のパスからCH稲垣がミドルシュートを放つも、GK西川がキャッチする。そして23分、PA左角からの右WG前田の仕掛けにCH稲垣の足がわずかに引っ掛かり、倒れる。流してくれるかと思ったが、VARの末、PK。25分、これをCFサンタナが決めて、レッズが追加点を挙げた。

 26分、グランパスは倍井、米本、野上を下げて、CFパトリック、CH椎橋、右CB内田を投入する。レッズも28分、前田に代えて右WGに松尾。その直後には右WG松尾のパスから左WG中島がミドルシュートを放つ。グランパスも35分、右FW森島のパスから右CB内田がシュート。だが、GK西川がキャッチする。36分、グランパスは稲垣に代えて、右FW榊原を投入。プロ初出場だ。森島がボランチに下がった。すると41分、交代した右FW榊原が積極的に仕掛け、ミドルシュートを放つ。

 レッズは44分、安居に代えてパンヤ。さらに45+1分、チアゴサンタナを下げて、CF興梠を投入する。必死に攻めるグランパスは45+2分、CH森島のCKにCB三國がヘディングシュート。GK西川が弾いたボールを左WB和泉がシュート。ようやく1点を返すが、その後はレッズがボールをキープして時間を使い、そしてタイムアップ。2-1、レッズが勝利した。

 グランパスは7試合ぶりの敗戦。順位を6位に落とした。残念ながらクリアミスにPKと、稲垣のプレーがいずれも失点につながってしまったが、内容はけっして負けていない。次はホームで昨季王者ヴィッセルを迎え撃つ。しかしヴィッセルは今節サンガに敗戦するなど、まだ調子を上げていない。勝つ可能性は十分にある。今日のプレーに自信をもって、次のゲームに臨みたい。今度はホームで勝利が欲しい。