とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第37節 レスター対エバートン

 レスターがついに優勝した。先週末のニュースでも各局大きく取り上げていてびっくりした。旅行中だったこともあり、マンU戦や優勝が決まったトッテナムが引き分けたゲームは録画はしたが観ることもなく消してしまったが、ホームに帰ってきてのエバートン戦はようやく観ることができた。ゲーム後の優勝セレモニーでは岡崎がカップを高々と挙げるシーンも映されてうれしかった。もっとも各選手交代でカップを挙げていたんだけど。

 ゲーム開始前からキングパワー・スタジアムはサポーターの喜びであふれていた。サポーターの大きな拍手が続く中でキックオフ。優勝直後のゲームは優勝慣れしたチームではけっこう惨敗することも多いけれど、さすがレスターは初優勝だけあって、メンバーを落とすことなくいつものプレーを披露した。もっともCHドリンクウォーターとCBフートが累積で出場停止。代わりにCHキングとCBバシレフスキが入った。エバートンはルカクとニアセの2トップ。左SHクレバリー、右SHレノンでマッカーシーとバークリーがボランチを組む。左SBはいつものベインズ。だがCBに若いペニングトンを起用する辺りが、選手の故障で悩んだ今シーズンを象徴している。

 序盤からレスターが余裕でパスを回す。バーディーと岡崎のFWもいつもの運動量で前線からの守備をこなす。そして5分、CHキングからの絶妙のクロスにFWバーディーが走り込んでシュート。幸先よくレスターが先制点を挙げた。これでますます勢いづくレスター・サポーター。10分には右SHマレズのクロスにCHキングがヘディングシュート。GKロブレスがキャッチする。14分、FW岡崎がボールをキープしてDFをかわし右に展開。FWバーディーのサイドチェンジから左SHオルブライトンの落としに左SBフックスが上がってくる。DFがわずかの差でクリアした。

 エバートンのシュートはようやく20分、CHバークリーの縦パスを右SHレノンが落とし、さらにバークリーが落としたところを左SHクレバリーミドルシュート。しかし枠を大きく外す。レスターも22分、右SHマレズのドリブルから右に流して、右SBシンプソンがクロス。FW岡崎が飛び込むが、ヘディングはわずかに届かない。そして33分、FW岡崎から右に流すと、右SHマレズがDF二人の間をドリブル突破。DFがかろうじて触ったボールが絶妙の落としとなってCHキングがシュート。レスターが追加点を挙げた。2-0。

 もうその後はお祭り騒ぎ。37分、CHキングが右足クロスの絶妙なシュート。しかしDFがブロック。アディショナルタイム1分、CHキングの縦パスからFWバーディーのクロスに右SHマレズがヘディングシュート。前半は2-0で折り返した。

 エバートンも後半キックオフ直後、攻勢をかける。1分、CHバークリーのスルーパスにFWニアセが抜け出してシュート。だが飛び出したGKシュマイケルがヘディングではね返す。さらに直後には右SBオビエドのクロスからFWルカクがヒールでシュート。しかしこれもGKシュマイケルがナイスセーブを見せる。さらに13分、右SBオビエドのCKをCBストーンズがヘディングシュート。これをFWルカクがコースを変えるヘディングを見せるが、GKシュマイケルがファインセーブではね返した。レスター優勝にはGKシュマイケルの活躍を忘れてはならない。

 16分、右SHマレズのスルーパスに左SBフックスが抜け出してシュート。これはエバートンのGKロブレスがファインセーブを見せた。岡崎はその直後、17分にウジョアと交代する。場内から大きな拍手が送られる。岡崎の献身的なプレーが評価されていると思うと日本人としてうれしい瞬間。もっとも来シーズンは岡崎本人も言っているようにもっとゴールが欲しい。

 エバートンも18分、クレバリーとニアセに代えてCHギブソンとOHミララスを投入する。そして20分、左SHオルブライトンのスルーパスにFWバーディーが抜け出したところをCBペニングトンが倒してしまう。PK。これをバーディーが決めて、3-0とレスターが突き放す。もっともオフサイド臭かったが。22分には左SHオルブライトンを下げてシュルップを投入する。

 24分にも右SHマレズのスルーパスに抜け出したバーディー。だがシュートはGKロブレンのナイスセーブで防がれる。そして27分、CKからのこぼれ球に左SHシュルップが走り込む。たまらずCHギブソンがタックル。またもPKの判定。これもバーディーが狙ったが、今度は大きくふかしてしまった。さすがに3点目は力が入ったか。

 その後、30分、右SHマレズのCKからFWウジョアのヘディングシュートはわずかにバーの上。35分、右SHマレズのクロスからFWウジョアのヘディングシュートも枠を捉えられず。逆に43分、エバートンのOHミララスにドリブル突破を許してしまい、最後はDF二人が抜かれてシュート。エバートンに1点を献上するが、そのままタイムアップ。レスターが優勝凱旋ゲームを勝利で飾った。

 レスターらしい、全員が常に全力プレーのいいゲームだった。そしてサポーターの喜びが選手たちを強力に後押しした。余裕を持った中での全力プレー。これで結果が出ないはずがない。さて来シーズン、岡崎やバーディーは残留をコメントしているが、他の選手たちはどうするんだろう。CLも戦うとなるとこの選手層では厳しいだろうが、どういう補強を見せるかも楽しみだ。どん底から這い上がったサクセスストーリーは今季限りで終えてはならない。来シーズンのさらなる上昇を期待したい。