とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第31節 アルビレックス新潟vs.名古屋グランパス

 前節、ベルマーレに勝利して、降格圏から勝ち点差8。ようやく一息ついた感じ。でも、山岸をレッドカードで欠き、中2日。アウェイに乗り込み、最下位アルビレックスとの対戦。勝って、降格圏脱出を確実なものとしたい。一方、アルビレックスは11試合勝利がなく、4連敗中。17位との勝ち点差は8。降格もほぼ確実な状況ではあるが、6月15日以来のホーム勝利を期待する大勢のアルビレックス・サポータがスタジアムに駆け付けた。

 アルビレックスの布陣は4-4-2。長谷川と高木善朗の2トップに、SHは右に島村、左に谷口。白井と新井のダブルボランチに、DFは右SB藤原、左SB橋本。舞行龍と早川のCBに、GKは田代。一方、グランパスはいつもの3-4-3。木村と浅野の2トップに、森島がトップ下。野上と徳元が左右のWBに開き、ボランチは稲垣と加藤。CBは右から、内田、藤井、佐藤。GKは武田。中2日ということもあり、前節から先発を5人交代。森島をシャドーに上げて、ボランチに加藤玄を起用した。

 開始6分、アルビレックスは、左SB橋本のFKに、左SH谷口がヘディングシュート。GK武田がキャッチする。グランパスも8分、CKの流れから、右CB内田のクロスのこぼれをFW木村がシュート。しかし枠は捉えられない。前半序盤はグランパスのペース。だがアルビレックスも14分、右SB藤原のクロスのこぼれをCH白井がミドルシュート。16分には、左WB徳元のパスを左SH谷口がカットし、ミドルシュートを放つ。

 その後はアルビレックスがパスを回して攻めるが、グランパスは守備を固めて、チャンスを作らせない。38分、FW長谷川がミドルシュートを放つが、DFがブロック。前半はこのままスコアレスで折り返した。

 後半に入っても、お互いなかなか攻め込めない。それでも8分、左SH谷口のクロスをFW長谷川がうまくターンしてCB藤井をかわし、スルーパスを出すが、走り込んだ右SH島村には届かない。9分にも、左SB橋本のクロスにFW長谷川走り込むが、CB藤井とCB内田で挟んで、ボールには触らせなかった

 攻められないのはグランパスも同じ。すると12分、グランパスは、徳元と浅野を下げて、左WB中山とFW永井を投入する。13分、アルビレックスのCH白井がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。15分、アルビレックスも、高木と島村に代えて、FWブーダと右SHマテウス・モラエスを投入する。24分、FW長谷川がドリブルで運ぶと、左に流して、左SB橋本のクロスに右SHモラエスがヘディングシュート。だが、CB藤井がブロック。さらにこの流れから、左SB橋本がカットインしてシュートを放つが、これもDFがブロックした。

 28分、グランパスは、野上と木村に代えて、FWユンカーと右CB原を投入。内田が右WBに移る。一方、アルビレックスも谷口と新井を下げて、左SH奥村、ボランチに植村を投入する。後半終盤にかけて、いよいよアルビレックスが攻勢をかける。35分、左SB橋本が仕掛けて、右CB原を抜くと、クロスにFW長谷川が飛び込むが、手前でCB藤井もついていき、ボールに触らせない。GK武田がセーブした。

 グランパスも37分、FW永井の落としから、CH稲垣がミドルシュート。しかしCB早川がブロック。41分には、左SB橋本のCKをGK武田がパンチングでクリア。これを左SH奥村がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。45+1分、グランパスは腰を痛めた内田に代えて、右CBに三國。原が右WBに上がる。一方、アルビレックスも、長谷川に代えて、FW若月。その後もアルビレックスが攻めるが、グランパスの守備は堅い。45+4分、左SB橋本の縦パスに走り込んだ左SH奥村がカットインからミドルシュート。しかしDFがブロックする。結局、最後まで両チーム、決め手なし。スコアレスドローで引き分けた。

 アルビレックスは17位マリノスが敗れたので、勝ち点差は7に縮まったが、依然苦しいことには変わりがない。グランパスも18位横浜FCとの勝ち点差8は変わらない。苦しい日程の中でのアウェイゲームでドローは最低限の結果だが、最下位アルビレックス相手には物足りない。せめてゴールが欲しかった。次節は首位アントラーズをホームに迎える。負けていいゲームはない。意地を見せてほしい。