とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第30節 名古屋グランパスvs.湘南ベルマーレ

 前節、ファジアーノ相手に1-0で勝利し、7試合ぶりに勝ち点3を手にしたグランパス。今節の相手は降格圏18位のベルマーレ、その差は7ポイントだが、負ければまた元に戻る。絶対勝ちたいゲームだ。勝ちたいと言えば、ベルマーレも同じ。前に勝ったのは5月11日で、なんと13ゲーム勝ちなし。昨季の大橋や杉岡、田中聡らに続いて、今季も鈴木淳之介を始め、畑や福田翔生など、有望な若手が次々と移籍してしまうのは厳しい。ちなみにグランパスは5月30日以来のホームでの勝利を目論むゲームでもある。

 グランパスの布陣はいつもの3-4-3。山岸と永井の2トップに、トップ下に浅野。和泉と中山が左右のWBに開き、ボランチは稲垣と森島。CBは右から、内田、藤井、佐藤瑶大。GKは武田。森とピサノはU20代表に選出されてチームを離れた。対するベルマーレも同じ3-4-3。鈴木章斗をトップに、池田と小野瀬がシャドー。右WB藤井智也、左WBに太田修介が入り、ボランチはゼヒカルドと奥埜。CBは右から、松本大弥、大野、中野伸哉。GKは吉田舜。

 お互い積極的に攻め合う中で最初にチャンスを掴んだのはグランパス。7分、OH浅野の縦パスをFW山岸が収め、スルーパスにOH浅野が抜け出して、カットインからミドルシュート。しかし枠を捉えられない。そして9分、CH奥埜からFW山岸がボールを奪い、そのまま前に運んで、左サイドを走り込んだFW永井にパス。永井のシュートはDFに当たって、ネットを揺すった。先制点かと思ったが、VARの末、山岸のプレーがファールとされて、ゴールは認められなかった。

 一方、ベルマーレも14分、CH森島の縦パスをCHゼヒカルドがカットすると、縦パスを受けたCH奥埜が左に展開。左FW小野瀬がCB内田をかわしてスルーパスを入れると、右FW池田が走り込んで、クロス。GK武田が反応して弾くと、CF鈴木章斗がシュート。しかし枠は捉えられない。GK武田のプレーが素晴らしかった。その後、しばらくベルマーレがパスを繋いで攻め込むが、グランパスも17分、左WB中山が仕掛けて、こぼれ球をCH稲垣がミドルシュート。左CB中野がブロックした。

 そして19分、左WB中山のクロスを左WB太田がはね返すと、これをCH稲垣がワンバウンド・ボレー。ネットに吸い込まれる。今度こそ、グランパスが先制点を挙げた。その後はまた主導権を取り返したグランパス。21分には、FW山岸がミドルシュートを放つ。しかしベルマーレも反撃。24分、左WB太田がカットインからミドルシュートを放つと、25分にはCF鈴木章斗もミドルシュート。さらに26分には、右WB藤井智也のクロスに左FW小野瀬がシュート。積極的にシュートを放っていく。28分には、右FW池田のシュートのこぼれ球をCF鈴木章斗がシュート。バーにはね返されると、今度は左WB太田がシュート。右WB和泉がブロックした。

 そして31分、CH森島が起点となって右に流すと、右CB内田のクロスをFW山岸をヘディングで落とし、これをFW永井がヘディングシュート。山岸の位置がオフサイドではないかと微妙だったが、VARの結果、セーフ。グランパスが追加点を挙げた。その後はパスを回して攻め手を伺うベルマーレに対して、グランパスは守備を固めてカウンターを狙う展開。そして45+3分、右CB松本からGK吉田へのパスにFW山岸がプレスをかけてボールを奪い、シュート。グランパスが3点目を挙げて、前半を終えた。

 前半だけで3失点と劣勢に立つベルマーレは後半立ち上がり、ゼヒカルド、池田、太田、藤井に代えて、ボランチに奥野。右WBに鈴木雄斗、平岡と二田をシャドーに入れて、小野瀬を左WBに下げた。しかし1分、FW永井の縦パスに左WB中山が走り込むと、落としをFW永井がクロス。FW山岸がヘディングシュートを放つ。7分にも、左WB中山が、左CB佐藤とワンツー。さらに左FW永井ともワンツーを決めて左サイドを抉り、クロスに右WB和泉がボレーシュート。しかしこれはGK吉田にキャッチされた。

 そして9分、CH奥埜へのプレスでイエローカードをもらったばかりのFW山岸が、11分にもロングボールの競り合いの中で、CB松本に肘が当たって、1枚目のイエローカード。レッドカードで退場になってしまう。以降、グランパス永井をワントップに、5-3-1の布陣で守る展開を余儀なくされる。攻めるベルマーレは15分、左FW平岡がCF鈴木章斗に縦パス。DFがカットしたが、こぼれ球をそのままミドルシュート。バーを叩いた。16分にも、右CB松本がミドルシュート

 17分、グランパスは、和泉を下げて、右WBに野上を投入。ベルマーレも、小野瀬をFWフェリッピに交代。中野を左SBに上げて、4-4-2の布陣で攻めていく。21分、左SB中野のクロスをFWフェリッピが胸トラップからシュート。24分には、左SB中野のクロスにCF鈴木章斗がヘディングシュート。守備に回るグランパスは27分、浅野と永井を下げて、CF木村と右CH加藤を投入する。

 29分、左SB中野のクロスに右SB鈴木雄斗がダイビングヘッド。GK武田がファインセーブで弾き出す。30分には、右SH二田のクロスのクリアを左SB中野がミドルシュート。そして33分、右SB鈴木雄斗がFWフェリッピとのワンツーで抜け出し、クロス。GK武田が弾くが、こぼれ球をFW鈴木章斗がヘディングシュート。だが枠を捉えられない。グランパスも35分、左CH森島のCKにCF木村がヘディングシュートするが、ポストの左に外れた。

 42分には、右SB鈴木雄斗のクロスから、左SB中野がシュート。しかし右WB野上がナイスブロック。それにしても、ベルマーレは両SBが積極的に攻撃参加。再三のチャンスを演出していく。45+1分には右SB鈴木雄斗がミドルシュートグランパスも45+3分、CF木村が仕掛け、DFをかわしてシュート。しかしGK吉田がファインセーブ、弾いたボールはバーに当たってはね返り、これに左WB中山が詰めるが、シュートは枠に飛ばせない。

 45+5分には、左SH平岡がシュート。さらに続くCKから、CF鈴木章斗がボレーシュート。45+7分、左SB中野のミドルシュートから、続く中野のCKに攻撃参加したGK吉田がなんとヘディングシュート。しかし枠は捉えられなかった。そしてタイムアップ。後半は猛攻にさらされたが、前半での3点リードは大きかった。3-1。グランパスの連勝は5月の第18・19節以来4ヶ月ぶりだ。

 山岸の退場があったのでしょうがないと言えばそうだが、それでも前半で3点も取ったのであれば、もう少し楽に勝利したかった。それでもこの勝利は大きい。また選手にも自信になっただろう。次は最下位のアルビレックスが相手。気を緩めることなく、3連勝して、降格圏脱出を確かなものとしたい。油断せず、がんばろう。