とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

UEFAチャンピオンズリーグ グループG レアル・マドリード対ASローマ

 CL開幕2日目はレアル戦を観ようか、クリスティアーノ・ロナウドが移籍したユベントスのゲームを観ようかと迷いつつ結果を確認すると、なんとグループFでマンCが負けていた。それを観てみたい気もしたが、気分的にはもっと爽快なゲームが観たい。ロナウドは前半のうちにレッドカードで退場したらしい。ここは3-0と快勝したレアル・マドリード対ローマのゲームを観戦することとした。レアルはロナウドコバチッチが移籍したが、クルトワとマリアーノが加入。全体的に小振りな感じだが、モドリッチやベイル、ベンゼマらは健在。ゲームを観る限り、これまで以上にバランスのいいチームになったような気がする。

 布陣は4-3-3。FWはベンゼマを中央に、右FWベイル、左FWイスコ。カゼミーロをアンカーに、右IHモドリッチ、左IHクロース。そしてDF陣は変わらず。右からカルバハル、ヴァラン、セルヒロ・ラモス、マルセロ。GKはクルトワをベンチに置いて、ナバスが先発。CL4連覇も十分期待できる。対するローマも同じ4-3-3。ジェコのワントップに右FWウンデル、左FWエルシャラウィ。中盤はデロッシをアンカーに右IHエンゾンジ、左IHザニオーロ。左SBにはコラロフがいる。

 序盤からレアル・マドリードが攻勢をかける。4分、左IHクロースの縦パスから右FWベイルがシュート。8分には右IHモドリッチのスルーパスに左FWイスコが走り込み、シュート。GKオルセンがナイスセーブしたが、続くクロースのCKにCBセルヒオ・ラモスがヘディングシュート。10分には右IHモドリッチの落としから左IHクロースがミドルシュートを放つ。ローマはようやく15分、左SBコラロフのフィードに右FWウンデルが走り込んでミドルシュートを放つが、大きく枠を外した。

 16分にはCFベンゼマが右FWベイルとのワンツーからシュート。さらに左SBマルセロがミドルシュート。18分、左FWイスコのクロスに右SBカルバハルがヘディングシュート。25分、左IHクロース。26分、右FWベイルとミドルシュートを打つが、枠は捉えられない。なかなかゴールが決まらないレアルだが、まったく焦りは感じられない。それでも30分過ぎからローマも攻勢をかける。30分、左SBコラロフのFKに右IHエンゾンジがシュートするも、GKナバスがキャッチ。32分、右FWウンデルのドリブルからCFジェコが右に流し、左FWエルシャラウィがシュート。33分、右SBフロレンツィのFKにCBファシオがヘディングシュートを放つが、枠を捉えられない。

 逆に38分、左IHクロースのCKにCBセルヒオ・ラモスがヘディングシュート。GKオルセンがファインセーブで弾き出す。このまま前半も終わるかと思われた45分、左FWイスコがCFベンゼマとのワンツーで抜け出そうとしたところをCHデロッシに肩を引っ張られ倒れる。これで得たFKをイスコがきれいに壁の上から落として先制点を挙げた。デロッシの頭の上だった。そして前半終了のホイッスル。レアルが1点をリードして折り返した。

 後半もレアルが攻める。4分、ローマのCFジェコの縦パスから右FWウンデルが中に切れ込んでシュート。GKナバスがファインセーブ。しかし5分、ローマのCKからカウンター。右IHモドリッチが前に運び、落としを左FWイスコが受けてさらにドリブルからスルーパス。CFベンゼマのパスに右FWベイルがシュート。最後はうまく合わなかったが、あっという間に自陣ゴール前から相手ゴール前に運ぶカウンターの威力はさすが。6分には左SBマルセロのパスに右FWベイルが放ったシュートはDFに当たってバーを叩く。10分には左FWイスコのドリブルからスルーパスに右IHモドリッチがスライディングシュート。そして13分、右IHモドリッチがローマの両CBファシオとマノラスの間を通すスルーパスに右FWベイルが走り込み、DFを置き去りにしてシュート。ゴール右に決めて、追加点を挙げた。さすがベイル、速い!

 ローマは9分、左IHザニオーロに代えてトップ下ペレグリーニを投入。17分には左SHエルシャラウィをペロッティに交代する。レアルも17分、CFベンゼマに代えて右FWアセンシオ。ベイルをCFに上げる。18分、左SBコラロフが強烈なミドルシュートを放つが、GKナバスがファインセーブ。そしてレアルが攻める。22分、CHカゼミーロがミドルシュート。24分には左FWイスコから右に展開して、右FWアセンシオがミドルシュートを放つ。

 直後、CHエンゾンジに代えてFWシックを投入。4-1-3-1。27分には右SHウンデルのドリブルからFWシックがシュートを放つ。レアルは28分、CFベイルに代えてマリアーノを投入。すると直後にはCFマリアーノのパスから左IHクロースがミドルシュート。34分には左FWイスコのパスを受けて、右FWアセンシオが反転からシュート。ローマも43分、OHペレグリーニのクロスにFWジェコがヘディングシュートを放つも、GKナバスがナイスセーブ。逆にアディショナルタイム47分、左SBマルセロの縦パスを受けたCFマリアーノが切り返して見事なミドルシュート。これが決まり3点目。そしてタイムアップ。3-0。レアル・マドリードがCK初戦を快勝で飾った。

 楽しい。選手同士の連携、相互理解がすばらしい。ロナウドがいない分、選手間の連携、信頼感が上がった印象。ジダンの監督辞任、スペイン代表監督だったロペテギ監督の就任に伴うトラブル(代表監督解任)でレアルのサッカーがどうなるか心配したが、これまで積み上げたサッカーは少しも損なわれていなかった。CL4連覇も十分狙える。これからもCLでレアルのゲームを観るのが楽しみだ。

UEFAチャンピオンズリーグ グループC リバプール対パリ・サンジェルマン

 今季、DAZNブンデスリーガやベルギーリーグの放映権をスカパーに譲って、代わりにCLとELを放送することになった。日本人選手が多く所属するブンデスリーガのゲームが観られないことは痛いが、代わりにCLが観られる。プレミアリーグで5連勝と好調のリバプールが、同じくリーグアンで5連勝のパリ・サンジェルマンを迎えてのCL初戦。グループCには他にナポリツルヴェナ・ズヴェズダレッドスター)もいて、死のグループと言われる。その中でもグループ突破本命の両チームが初戦で戦う。DAZNで観られてよかった。

 リバプールプレミアリーグトッテナム戦で目を痛めたフィルミーノをベンチに置いて、スターリッジが先発。中盤はワイナルドゥムをアンカーに右IHミルナー、左IHヘンダーソン。他はトッテナム戦と同じメンバーだ。対するパリ・サンジェルマンカバーニをワントップに右FWエムバペ、左FWネイマール。中盤はマルキーニョスをアンカーに右IHラビオ、左IHディマリア。DFは右からムニエ、チアゴ・シルバ、キンペンベ、ベルナトの4人。ただしマルキーニョスがDFラインに下がって、両SBが高い位置を取ることも多い。

 序盤からホームのリバプールが積極的に攻め上げる。6分、ショートCKから右FWサラーの縦パスに右IHミルナーが走り込んでクロス。CBファンダイクがボレーシュートを放つも、GKアレオラがナイスセーブ。7分、右IHミルナーミドルシュートもGKアレオラがナイスセーブで弾き出す。10分、左FWマネのミドルシュートもGKアレオラがセーブ。15分、右FWサラーのCKにCBジョー・ゴメスがヘディングシュート。ゴール左上角に外れる。

 攻めるリバプールに対してパリ・サンジェルマンは時々ネイマールがドリブルで持ち込むが、最後はリバプール守備陣に引っかかってしまう。すると15分過ぎ位からパリ・サンジェルマンが全体的に引いてカウンターを狙う形を取る。すると17分、左IHディマリアの横パスを受けた左FWネイマールがシュート。はね返りをCFカバーニが詰めるが、CBファンダイクが寄せて、シュートは枠を外した。24分、ディマリアのミドルシュートも枠の外。

 そして30分、リバプールは右SBアレクサンダー=アーノルドのクロスがファーに流れた

ところを左SBロバートソンがクロス。左右に振られてDFの守備が甘くなったところで、CFスターリッジがヘディングシュート。ネットに突き刺し、リバプールが先制点を挙げた。さらに攻め込むリバプール。32分には右SBアレクサンダー=アーノルドの縦パスから左FWマネがスルーパス。右FWサラーが抜け出し、クロスにCHワイナルドゥムが飛び込む。ここはDFがブロック。しかし36分、右FWサラーがドリブル。DFの間を縫ってなかなか止められないまま前進すると、CHワイナルドゥムにつないだところで、左SBベルナトが足をかけて倒してしまう。PK。これをミルナーが決めて、リバプールが追加点を挙げた。

 このまま前半を折り返すかと思った40分、パリ・サンジェルマンは左IHディマリアのクロスにCFカバーニがゴール前でオーバーヘッド。しかしこれは当たらず、左SBロバートソンに当たってはね返ったボールを右SBムニエがシュート。パリ・サンジェルマンが1点を返す。前半はながれた2-1で折り返した。

 後半は互角の展開。リバプールは後半、ヘンダーソンをアンカーに下げて、ワイナルドゥムを上がり目の左IHに置いた。パスを回すリバプールに対して、パリ・サンジェルマンも守りを固めてカウンターを狙う。13分、前が開いた左IHワイナルドゥムが積極的にミドルシュートを放つと、DFのブロックにCFスターリッジが飛び込む。GKアレオラともつれたこぼれ球を右FWサラーがシュート。ゴールかと思ったが、スターリッジのファールを取って、追加点はならず。16分には右SBアレクサンダー=アーナルドのクロスにCFスターリッジがヘディングシュート。これもGKアレオラがセーブする。

 その後はやや膠着状態が続く。お互い決定的な場面は作れない。すると27分、リバプールはCFスターリッジに代えてフィルミーノを投入。その直後、CKのクリアからCHヘンダーソンがクロス。CBファンダイクの落としを右FWサラーがシュート。しかし枠の外。追い付きたいパリ・サンジェルマンは35分、CFカバーニと左IHディマリアを下げて、FWシュポモティブと右IHドラクスラーを投入。ネイマールはトップ下でシュポモティングとエムパベの2トップという感じか。そして38分、OHネイマールがドリブル。しかし右SBアレクサンダー=アーノルドがストップして、今度は右FWサラーがドリブル。しかしこれを右IHドラクスラーが止めると、再びOHネイマールがドリブルからFWエムパベにつないでシュート。これが決まり、パリ・サンジェルマンが同点に追い付いた。

 さすがパリ・サンェルマン。勝負どころではネイマールとエムパベの個人能力が光る。いいゲームをしてきたリバプールだが、クロップ監督はここであきらめない。40分、右FWサラーに代えてシャキリを投入。再びリバプールが攻めていく。42分には左FWマネのドリブルをCHマルキーニョスが止めて得たFKを右SBアレクサンダー=アーノルドが蹴るが、壁の中にいたCBキンパンベがクリア。パリ・サンジェルマンも43分、OHネイマールの縦パスから右IHドラクスラーがシュートを放つが、DFがブロックする。

 たとえドローでも内容的には上回っていたのでいいではないか、などと考え始めたアディショナルタイム47分、右FWシャキリのCKをCFフィルミーノが落とす。FWエムパベが拾うが、すぐに右IHミルナーが奪い返して、CBジョー・ゴメスがつないで、CBファンダイクから右に流すと、CFフィルミーノがDFをかわしてシュート。ファーサイドのネットに突き刺した。勝ち越しゴール。そしてタイムアップ。3-2。リバプールがCL初戦、パリ・サンジェルマンを下して、幸先のいいスタートを切った。

 さすが面白いゲームだった。プレミアリーグを観ているだけでは今季のリバプールの強さがどれほどのものかとわからなかったが、こうして他リーグの強豪と戦うと、その実力が見えてくる。このゲームではお互いほぼベストメンバーで戦い、その特徴もよく見えた。今季のリバプールは強い。そしてパリ・サンジェルマンがどういうサッカーをしているのかがわかったこともよかった。改めてグループ分けを見れば、バルセロナインテルトッテナムがいるグループBも面白いし、ユベントスマンUバレンシアのグループHも面白そうだ。ブンデスリーガが観られなくても、DAZNには今季も楽しませてもらえそうだ。

京都で考えた

 文字どおり「京都で考えた」ことを綴ったエッセイ。と、短編小説が1編。京都という「街」で「考える」。でも、忘れる。だから「本」を書く。本を読む。『「本」と「街」と「考える」は頭の中でつながっている』(P48)と書いている。

 私も、まち歩きが好きだ。だから、「街」と「考える」がつながっているという感じはわかるような気がする。「本」はどうかな。でも「本」と「街」は同時には見ることはできない。「街」と「考える」がつながっているのではなく、「歩く」ことと「考える」ことがつながっているのではないかな。本書の中でも、『「街」を歩くことも、「考える」ことも、その根幹を成しているのは、どちらも前へ進むことである。』(P17)と書かれている。

 ところでどうして「京都」なんだろうか。たぶん筆者が東京育ちだから。京都はあくまで「旅先」だからだろう。井上章一「京都ぎらい」を読むまでもなく、京都生まれでなく、京都に暮らした者なら、「別に京都でなくても」と思う。だからたぶんこれは京都でなくてもいいのだ。たまたま筆者は京都へ旅するのが好きで、そして京都人はこうした旅行者を遇するのに長けているのかもしれない。付かず離れず、勝手に考えさせてくれるのではないか。そしてその結果が本書。しばしそのとりとめのない思考に付き合うのも悪くない。

 

京都で考えた

京都で考えた

 

 

○かねてより、ぼくは「街」というものと人間の「考える」という行為はひとつのものではないかと思ってきた。・・・「街」を歩くことも、「考える」ことも、その根幹を成しているのは、どちらも前へ進むことである。・・・このシンプルな事象は常に厄介な怪物を引き連れていて、「考える」ことのあらかたは、この怪物と対峙することから生まれてくる。/その怪物の名を、人は「時間」と呼んでいる―。(P15)

○本というのはこれすべて過去から届く誰かの声である。/しかし、書いている側からすると・・・本というのはこれすべて未来に向けて、未来の読者に声を届けるために欠いている。・・・それらは意識的に、あるいは無意識のまま、リレーのバトンを手渡す要領で引き継がれてきた。声の持ち主の多くはすでにもうこの世にいない。それでいいのである。それが本なのだから。(P29)

○本は忘れない、と先に書いたが、街もまたしかりである。/街もまたきっと忘れない。街は人が忘れてしまったものを記憶している。街を歩いてその細部に意識を働かせると、頭の中の奥深くにあるものと呼び合って記憶が少しずつ解凍されていく。・・・街には自分が見失ってしまった記憶が浸透しているからだ。・・・「本」と「街」と「考える」は頭の中でつながっているのである。(P48)

○人間の歴史はさまざまなものを省略してきた歴史である。省略することが進化であるかのように思い込んできた。/もし、本当にそうなら、この世のあらゆることについて、省略される前がどうであったかを知りたい。それがつまり「本当のこと」で、ようするにぼくは、いつでも「そもそも」探してきた。/そもそもの始まりはどうだったのか。われわれがいまこのように在るのは、そもそもどうしてなのか。/結論や結末ではなく、いつでも「そもそも」を知りたい。(P105)

○マルヤマはこの森の中に彼の理想とする世界のすべてが詰まっていると感じていました。すべてというのは「楽しいこと」と「悲しいこと」と「意味のわからないこと」と「意味のわかること」です。マルヤマの考える世界はその四つでつくられていて、彼はその四つを平等に好んでいるのです。(P113)