とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

気迫の戦い、エスパルスvsアルビレックス グランパスは快勝で迎え撃つ。

 天皇杯準々決勝のもう一試合はエスパルスvsアルビレックス。両者ともどちらかと言えばカウンターサッカーを身上とするチームだが、このゲームに限っては序盤から両者ともアグレッシブな戦いを展開する。
 6分に矢野がシュートを放てば、8分には藤本のクロスに岡崎がヘッドで合わす。11分の兵働のCKにニアで合わせた岡崎のヘッドは見事だったが、15分には松下が相手ボールを積極的に奪い、PKをゲット。同点に追いつく。
 後半に入って6分、枝村のパスに藤本がシュート。そして11分、エヴェルトンが2枚目のイエローカードで退場。アルビレックスが守備を固める中で、エスパルスが主導権を握るが、なかなか点にならない。ようやく41分、枝村のクロスにヨンセンのヘッドが炸裂するが、直後の43分、ジウトンのロングスローを千代反田が流し、矢野貴章がダイヴィングヘッド。再び同点に追いつく。
 延長も同様の展開。エスパルスが押して、アルビレックスはカウンターを狙う。しかし15分、市川のクロスをGKが跳ね返したところを枝村が前にフィード。児玉が合わせてついに決勝点を挙げた。
 今シーズンは両チームとも好調で、エスパルスは一時首位にも立ったが、後半から後退。結局中位に沈んでしまった。最後に残されたタイトルへの意欲を前面に、気迫の戦いを繰り広げたが、最後は地力に勝るエスパルスが勝った。一応、予想どおりの結果。

 対するグランパスは、J2で12位のFC岐阜との対戦。立ち上がりは慎重な試合運びでグランパスがボールをキープして回すものの、なかなか決定的な場面は作れない展開。14分、16分の玉田のFKが惜しかったくらい。
 そうこうしているうちにFC岐阜が思い切った攻撃を見せるようになる。29分、高木のクロスを管が受け、西川とのワンツーからGK楢崎と一対一となりシュート。ここは楢崎の好セーブに救われる。しかしその後もFC岐阜ペースで、35分、佐藤のスルーパス。38分にも西川のスルーパスに佐藤がシュートを放つ。
 ようやく40分過ぎに再びペースを取り戻すと、田中のクロスに玉田がヘッド。そして44分、中村から左サイドの阿部に出て、クロスをケネディが高いヘディング・シュート。待望の先取点を挙げた。
 後半早々は前半の勢いそのままにFC岐阜が積極的に攻めてくる。3分、高木のFKはGKの正面。9分、嶋田がミドルシュート。14分には佐藤から西川がポストで落とし、管がシュート。
 しかしグランパスも落ち着いた対応。特に15分に中村に代わって三都主が入ってから、中盤底でのボールの捌きがよくなり、サイドチェンジなど左右に大きくボールが回るようになる。そして22分、ブルゾから左サイドにいた杉本に出て、右に折り返してのクロスがGKとDFの間を通りケネディがゴールを決めた。貫禄のゴール。
 後半は吉村と杉本の動きの良さが目に付いた。そして36分、CKからの戻り際に増川が田中へパス。クロスを玉田がヘッド。前線に残っていた吉田が落とし、ケネディが前に持ち出して左足で決めた。3点目。
 終わってみれば余裕の快勝。しかしエスパルス戦は簡単には行かないだろう。幸いなことに怪我人もなく、次は小川もマギヌンも帰ってくる。15日の間が空けば、十分休養もできるだろう。準決勝はエスパルスを一蹴して久し振りに国立の勇姿を見てみたい。