とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

強いグランパスが戻ってきた! ホントなのか! ホンモノなのか!

 公式戦7戦負けなしとこのところ好調のグランパスが前節ようやく初勝利を挙げた14位アルビレックスを迎えた第6節。グランパスのベンチには久し振りにケネディが戻ってきた。ただし先発は20歳の新鋭、田中輝希。前節レイソル戦でリーグ初ゴールを挙げ、こちらも好調だ。
 ゲームは序盤からアウェイのアルビレックスが積極的に前からプレスをかけてきた。3分には田中達也ミドルシュート。だがグランパスは落ち着いている。アルビレックスの仕掛けをDFラインで止めると、両サイドからボールを回して攻めていく。しばらく激しい攻防と攻守の交代が続く。そして13分、ダニルソンが中盤でボールを奪うと、小川がドリブルでPA内に進入していく。アルビレックスDFが堪らず身体を寄せると、CHレオ・シルバが倒してしまう。PKゲット。これを玉田が確実に決めてグランパスが幸先よく先制した。
 アルビレックスも15分、右SH成岡のスルーパスブルーノ・ロペスが抜け出し、クロスに田中達也がシュート。その後もアルビレックスが攻めてグランパスが守る展開。中盤で人数をかけてアルビレックスの選手を囲んでも、けっこう抜け出されてゴール前に迫られる場面が多い。アルビレックスブルーノ・ロペスを除いては、田中達也、田中亜斗夢、成岡と小柄な攻撃陣が並ぶ。彼らが機動性高く抜け出してくるが、闘莉王・増川のCBがよく対応する。また左SB本多やCHダニルソンらのカバーも速い。
 こうして守ってきた32分、カウンターから闘莉王が前線へフィードすると、小川が走り込み、玉田の上がりを待ってキープ。玉田から入れ替わって再び小川がライン際に抜け出すと、GK黒河も飛び出して空いた中央にクロス。田中輝希が合わせてゴール。グランパスが理想的な展開で前半を2-0で終えた。
 後半も立ち上がりからアルビレックスが積極的に攻めてくる。惜しい場面は作るが、グランパスDF陣が最後の一線を越えさせない。そしてゲームは次第にグランパス・ペースになってくる。15分、闘莉王の縦パスを玉田が落とし、小川のスルーパス田中輝希が抜け出してGKと一対一。しかしシュートはGK黒河に当てて外してしまう。アルビレックスも17分、田中亜斗夢のクロスに途中交代の左SH川又がシュート。だがCB増川がナイス・ディフェンス。足に当ててコースを変える。
 22分、疲れの見えた本多に代えて左SBを阿部に交代。そして26分、矢野に代えて半年振り、ケネディをリーグ戦のピッチに投入した。ちなみに矢野も攻撃に守備によくがんばってくれた。ケネディが入るとゲームが落ち着く。ポストプレーから左右に展開、さらにサイドチェンジからクロスとグランパスが大きな展開を見せて、運動量の落ちたアルビレックスを一方的に攻めていく。
 36分には田中輝希に代えてヤキモフスキーを投入。すると38分、阿部のクロスから玉田のスルーパスヤキモフスキーが抜け出す。中にケネディがフリーで待つがシュート。枠を外してしまう。ケネディが怒る。ごもっとも。その後もケネディが絡んで大きな攻撃を見せたが、決定的なチャンスは訪れず、このままゲームセット。グランパスが2-0で完勝した。
 ケネディが戻り、ようやく強いグランパスが帰ってきた。吠える闘莉王、要求し合う攻撃陣。そして大きなサイドチェンジ。久し振りに見る懐かしい姿だ。GWを控え、リーグ戦にナビスコ杯とまだまだ厳しい日程が続く。だがメンバーも充実。この勢いで一気にナビスコ杯はグループリーグ突破、そしてリーグも一気に上位進出を期待したい。