とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

アーセナル、ボルトンとの絶不調対戦を制して久しぶりの2勝目。復調の兆しと見ていいのだろうか?

 プレミアリーグ第6節、17位アーセナルと19位ボルトンのゲーム。セスク、ナスリが移籍してチーム再建中のアーセナル。この日はアルシャビンロシツキーのベテランをベンチにおいて、ファンペルシーの1トップにジェルビーニョウォルコットの両ウィング。トップ下にアルテタ、ボランチラムジー、ソング。サーニャも復帰して、現状ではベストの布陣。一方のボルトンは、マンC戦での奮闘に今年はやるかもと書いたが、その後4連敗。前節クラスニッチがレッドカード退場となり、ますます落ち込んでいる印象。
 それでも序盤2分、FKからCBウィーターが落とし、ヌゴグがシュート。GKシュチェスニーのファインセーブで防いだが、ボルトンがチャンスをつかむ。しかしボルトンのチャンスはこれだけ。後はアーセナル・ペースでゲームが進む。
 7分、アルテタのスルーパスジェルビーニョ。9分にはファンペルシーのFK。アーセナルは攻めてはいるが、いいパスが続かない。いかにも不調のチーム同士の対戦。前半20分、ボルトンの唯一の可能性だったヌゴグが負傷交代、ケビン・デービスが入る。
 ボルトンは26分、ペトロフがドリブルで抜け出してクロスを送るもイーグルスに届かない。27分には左SBロビンソンのスルーパスがピッチ中央に入るが、K.デービスが感じていない。完全にフリーだったのに。
 対するアーセナルも似たようなもの。スルーパスがことごとく合わない。ウォルコットファンペルシーが再三飛び出すがオフサイド。元気なのはジェルビーニョ。33分、ドリブルからミドルシュート。38分、ジェルビーニョからウォルコットのクロスにコシエルニがボレーシュート。40分、ソングのスルーパスファンペルシーが反応、DFに当たりウォルコットがシュート、DFブロック。ロスタイムにはウォルコットがドリブル突破からクロスにファンペルシーがシュート。しかしDFがブロック。
 ボルトンがひどいのでアーセナルも攻められるが、シュートが決まらない。どうしようもない凡庸な戦い。と思っていたら、後半早々スーパープレーが飛び出す。1分、ジェルビーニョがポストに入り、倒されたこぼれ球をラムジーがドリブル。左に流すとファンペルシーがポスト際GKヤースケライネンの足元を抜くシュート。アーセナルがついに先制した。
 4分にもラムジーの縦パスをウォルコットがつなぎ、ファンペルシーがシュート。GKヤースケライネンがファインセーブ。だが、アーセナルにいつものスピードが戻ってきた。そして10分、ラムジーのスルーパスウォルコットが抜け出したところをCBウィーターが手で引き倒す。一発レッドカード退場。
 後はアーセナル・ペース。13分ジェルビーニョからファンペルシーのクロスにアルテタがミドルシュート。17分、ウォルコットのクロスをGKヤースケライネンが弾くと、アルテタがシュート。しかしこれもGKヤースケライネンがファインセーブ。アルテタが一人乗り切れない。キープ力とパスセンスは認めるが、スピードに付いていけない。
 ボルトンの後半唯一のシュートは18分、ペトロフのスルーパスイーグルスが放ったもの。だが後はアーセナル・ペース。18分、ジェルビーニョからファンペルシーがシュート。22分、ウォルコットのクロスにファンペルシーがヘディングシュート。さらにコシエルニのミドルシュート。いずれもGKヤースケライネンがナイスセーブ。
 ようやく26分、ラムジーからウォルコットが右サイドを駆け上がりクロスにファンペルシーが飛び込んで左アウトサイドでゴールに放り込む。アーセナル追加点。ボストンはDFがばらばら。31分、ラムジーミドルシュート。33分、ソングのスルーパスウォルコットがシュート。
 33分から41分にかけて、アルシャビンロシツキー、シャマックを投入。38分、アルシャビンのスルーパスからファンペルシーがシュート。40分、アルシャビンファンペルシーとつないでウォルコットがシュート。そして44分、ラムジーからサーニャが駆け上がり、クロスにソングがシュート。3点目を挙げてゲームを決めた。
 シュートがことごとく止められた時には、アーセナルの復調もまだまだだと思ったが、ソングが決めた3点目はアーセナルらしい。ようやく今度こそ復調の兆しか。いやアルテタではまだ乗り切れない。終盤、ウォルコットが負傷した。今度こそ宮市が救世主となれればいいのだけれど・・・。