とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

雨中決戦 グランパス魂のガンバ一蹴

 前節のエスパルス戦に完敗、首位ガンバに勝ち点差4をつけられた。首位戦線に残るためにはどうしても勝たねばならない直接対決。グランパスはほぼベストメンバーでゲームに臨む。ガンバも遠藤、明神をボランチに備え、右SHに橋本が先発。ラフィーニャ、イグノの2トップも健在。
 両チーム、得意のパスを回して交互に相手陣地に迫る。6分、小川のFKに増川がヘディングシュート。高さはグランパスに優位。互角で進んでいた前半序盤11分、闘莉王からのフィードにGK藤ヶ谷が処理を一瞬躊躇したところを玉田がかっさらって、キープから中村がミドルシュート。まずはグランパスが先制点を挙げた。
 だがガンバも焦らない。落ち着いてパスを回し、隙を窺う。17分、ダニルソンミドルシュート。ガンバもCKのクリアを左SB下平がミドルシュート。雨中の中、お互い熱くも冷静なゲームを続ける。
 25分、玉田の縦パスからケネディと小川が攻め込み、ガンバ・ゴール前でパスを回す。闘莉王なども上がってきたところをDFのクリアからガンバがカウンター。イグノが左サイドをドリブルで持ち上がりクロス。戻ってきた小川に当たったボールのこぼれ球を明神がシュート。ガンバが同点に追い付いた。
 35分には右SBに入った高木からのクロスをラフィーニョが右に流し、橋本が抜け出してシュート。だが楢崎がナイスセーブ。グランパスも44分、阿部のクロスにケネディがヘディングシュート。互角のペースで前半を終えた。
 後半早々、ゲームが動く。4分、藤本のCKが増川、DF、GKと並んだ前のスペースにきれいに飛び込む。グランパスが2点目。勝ち越した。ここでグランパスは中村を下げて、ダニルソンとダブルボランチ。さっそくガンバの攻勢をケアする。
 ガンバは15分、橋本、下平に代えて二川、キム・スンヨンを投入。攻撃にリズムを作ろうとするが、前半10本打ったシュートが後半はシュートすら打てなくなってくる。
 17分、後方からのフィードをケネディが胸で落とし、小川がドリブル。クロスをケネディがシュート。後半、前への意識はグランパスが上回り、シュート数でガンバに追い付く。そして23分、遠藤のパストラップが少し大きくなったところを中村が奪って中盤ゴール前のスペースに前進ミドルシュートを放つと、きれいにドロップしてワンバウンド、ゴールに吸い込まれた。グランパス3点目。突き放す。
 31分にはイグノに代えて佐々木を投入。しかしグランパスも中村に代えて永井。33分、玉田のミドルシュートはわずかにバーの上。ガンバも35分、二川のクロスにラフィーニャが強烈なシュートを放つが、DFがブロック。
 そして39分、中盤でケネディがボールを奪い、永井とのパス交換でDFをかわして前にパス。永井が中に回すと、玉田が走り込んで絶妙のシュートフェイントから右へパス。藤本が走り込みシュート。ダメ押しの4点目を挙げる。ロスタイムにはオフサイドミスからフリーになったケネディループシュートラフィーニャミドルシュート、さらに永井のシュートと攻め合うがこれ以上は点は入らず、4-1でグランパスが勝利した。
 これで再びガンバに勝ち点差1と詰め寄った。しかし翌日のゲームでレイソルが勝利して首位に立つ。首位との勝ち点差は3。残り5試合、グランパスは全て勝利してJリーグ連覇、そしてクラブW杯の出場を狙う。ラストスパートだ、がんばれグランパス