とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

仏前結婚式に出席して

 週末に部下の結婚式があった。結婚のお相手が僧侶の娘さんということで、仏式で執り行われた。初めての経験。ご招待をいただき、喜んで出席した。
 場所は本願寺名古屋別院。俗に言う浄土真宗本願寺派西本願寺)の中部地区における中心道場だ。当日、正面玄関から入ると、きれいな彩色の施されたインド様の文様壁がそびえる本堂正面が目に入る。修行中と思われる若い僧侶が階段を上がった本殿に案内してくれる。
 仏間を正面にした本堂土間に、両家が向かい合わせで並び、招待客はその後方に新郎側・新婦側双方に分かれて座る。両家が座るイスは神式で普通に見られる胡床と呼ばれるものだ。僧侶である新婦の父親とお兄さんは輪袈裟をかけているが、その他は洋装の礼服だ。
 厳かに邦楽が流れる。まるで神式のような笙や鉦。声明とか和讃と呼ばれるものかもしれない。式次第では「行事鐘」と書かれている。邦楽が流れる中、新郎新婦入堂。何とタキシードにウェディングドレス姿。僧侶に先導される中、仏間正面の席に着席する。
 続いて司婚者入堂。一同合掌礼拝。司婚者登礼盤。決められた所作があるのだろうが、仏壇の周りを回って、仏壇正面の一段高い座に着座する。続いて「おつとめ」。(至心礼・表白・本願成就文・念仏。回向)と書かれているが、どれがそれかわからない。何やら唱え、言上し、念仏を上げる。そして 司婚者降礼盤。一同合掌礼拝。
 その後、新郎・新婦焼香。そして、二人声を合わせて誓いの言葉。さすがに焼香は仏式ならではと思うが、それ以外は神式と大して変わりがない。最後に司婚者祝辞。「仏前結婚式が初めてという方が多いと思いますが、興味があれば、西本願寺のホームページ等に掲載されておりますので、ごらんください」と意外にフランクな話。そして一同合掌礼拝の後、司婚者が退出し、式を終えた。
 意外に普通。その後、記念撮影を若い僧侶たちが念入りに撮影してくれたのが面白い。彼らもそう慣れてはいないのだろう。
 ちなみに披露宴は会場を移してホテルで開催。乾杯の音頭という大役を果たした後は、新郎・新婦の友人たちのお祝いの言葉などを楽しんだ。二人は実は既に昨秋に入籍・同居しているのだが、結婚式を契機に、末長くお幸せにお暮らしください。パートナーとしてお互い支え合い、高め合って。そんな話をさせてもらいました。