とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

トットナム、CL出場権確保へボルトン一蹴。

 得失点差でニューカッスルの上に立ち4位につけるトットナム。3位アーセナルとの勝ち点差は4。絶対勝ちたいゲーム。対するボルトンも18位と降格争いの真っ只中。勝てないまでも負けられないゲーム。それを反映してか、このゲームでも宮市はベンチスタート。右SHにはイーグルスが先発する。
 結果を先に知っていたため、トットナムの圧勝かと思ったが、序盤はボルトンが積極的に前に出てきて互角の戦いを繰り広げる。12分、CBギャラスの縦パスをベイルが持ち出してシュート。GKボグダンが弾いたところをファンデルファールトがシュート。またもGKボグダンがファインセーブ。17分にはレノンがドリブルで中に切れ込んで、アデバヨールとのワンツーからシュート。さらに24分、CBカブルの縦パスを受けてベイルがドリブルからシュート。互角とは言え、シュートチャンスはトットナムの方が多い。
 だがシュート数ほどトットナムが一方的でもない。33分、右SBボヤタがレオコーカーとのワンツーからクロスを入れると、36分にはペトロフのクロス、ファーサイドに流れてイーグルスの折り返しにヌゴグがシュートを放つ。GKフリーデルが好セーブ。
 そして36分、レオコーカーからアデバヨールがボールを奪うと、ドリブルから右に流し、ファンデルファールトがシュート。GKボグダンがナイスセーブ。直後のCKにモドリッチがフリーとなってミドルシュート。これがきれいに決まり、トットナムが先制。CKにバイタルエリアがぽっかり空いてしまう。
 だがここからボルトンは積極的に反撃。45分、DFのこぼれ球をイーグルスがシュートを放つと、ロスタイムにはCBリームのFKからケビン・デービスがヘッドでつなぎ、ウィーターが競り合ったこぼれ球をボヤタがボレーシュート。フリーだったが、外してしまう。ああっ!
 だが、後半に入ってもボルトンの攻勢は変わらない。2分、ペトロフのFKにヌゴグがドンピシャ・ヘディングシュート。GKフリーデルがキャッチ。そして6分、スローインからK.デービスがヘッドでつなぐと、ヌゴグの落としをレオコーカーがシュート。何とボルトンが追い付く。14分にもスローインからDFのこぼれをイーグルスがシュート。同じ形でゴールを狙う。
 前半終盤から後半序盤にかけて、ボルトンの攻勢の前にトットナムが押し込まれ守備に回る。ベイル、レノンにボールが渡らない。アデバヨールも前節ほどボールを収められない。これでどうしてあの点差になったんだろうと思ったら、トットナムのゴールショーが始まった。
 15分、モドリッチの縦パスをファンデルファールトがポストで前に出すと、久し振りにベイルがドリブルで前に運び、クロスにファンデルファールトがシュート。トットナム勝越し点。これでボルトン守備陣が気落ちしたところを17分、またもモドリッチからスルーパスにレノンが走り込み、クロスをアデバヨールが流し込む。ボルトンDFライン崩壊。縦のスピードに全く追い付けない。
 18分にはペトロフの縦パスを受けてヌゴグが反転、シュートを放つが、GKフリーデルが難なくセーブ。20分、レオコーカー、ヌゴグに代えて、ベラとクラスニッチを投入。だが、事態はほとんど改善されない。24分、ベイルを起点にファンデルファールトがつなぎ、ベイルのスルーパスアデバヨールがGKをかわしてシュート。
 28分、クラスニッチがポストになって前に送ると、ペトロフが走り込んでシュート。だがGKフリーデルが好セーブ。この後、39分、ボルトンは宮市を投入するが、タイムアップまで1回しかボールを触れず、それも右につないだだけですぐに奪われる。最後は点差にふさわしい実力差を見せつけてトットナムが快勝した。
 ボルトンはよくがんばったが、勝ち越された時点で勝負あり。やはりパスワークとスピードのあるチームにはDFがついていけない。残り2ゲーム。10位ウェストブロミッチと13位ストークとの対戦が残る。降格争いのクイーンズパークはストークとマンC。逆転は十分可能だ。勝利を目指すなら宮市の先発もあるだろう。リーグで初得点を期待したい。