とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

中盤の激しい攻防を制して、最後はサンフレッチェがレイソルに圧勝。

 3-4-3のパスサッカーにいよいよ磨きがかかり3位に浮上したサンフレッチェ。第10節の相手は15位と不調のレイソル。GK菅野をケガで欠く中、ボランチも大谷と栗原ではなく、茨田と安英学のコンビが先発した。5日前に勝利したACL戦のコンビだというのだが。CB近藤がベンチにも入っていなかったのはケガか?代わりに渡部がCBに入る。
 序盤からアウェイのサンフレッチェがパスサッカーを展開する。7分、ミキッチのクロスに石原がシュート。GK稲田がセーブ。そして10分、森脇のフィードを高萩がヘッドで右へつなぎ、石原のクロスに佐藤がヘディングシュート。大きな展開でレイソルDFを翻弄し、サンフレッチェが先制した。
 その後、レイソルが反撃。だがサンフレッチェのプレスも速い。特にミキッチがよく闘う。一進一退、互角の展開が続く。ヒートアップするゲームを冷やすように20分過ぎから雨が降り始める。28分、レアンドロが右に流し、茨田のクロスにレアンドロが走り込んでシュート。
 次第に雨脚が強くなり、40分過ぎにはスコール状態。45分、高萩のFKから競り合ってルーズボールに森脇がシュート。GK稲田がセーブ。激しく緊迫したゲーム。
 後半開始早々、レイソルが攻勢をかける。1分、リカルド・ロボポストプレーから左に流し、ワグネルのクロスにレアンドロがヘディングシュート。だが、直後の2分、中盤のFK、青山が中央でフリーの高萩にパスを出すと、ダイレクトでスルーパス。佐藤がCBの真ん中でフリー。シュート。サンフレッチェがあっさりと追加点を入れた。
 レイソルも反撃する。4分、酒井のクロスをワグネルが縦パス。いったんDFに当たり、ロボがポスト。安が中に流してワグネルがシュート。しかしGK西川がキャッチ。5分には高萩のCKに水本がスルーして森脇がシュート。きれいなサインプレー。
 レイソルは10分、CBの渡部に代えて大谷を入れて、安英学をCBに下げる。14分には北嶋に代えて田中順也。するとその直後、ゲームが動く。安のフィードを田中が受けて、胸トラップから反転シュート。これが見事に決まり、レイソルが1点を返す。さらにレイソルが攻勢に出る。だがサンフレッチェも負けない。22分、佐藤に代えて森崎浩司を投入。石原をワントップに上げる。レイソルは31分、ロボに代えて工藤を投入。
 すると32分、ロングスローからDFのクリアをワグネルがダイレクト・ボレー。見事に決まって、ついにレイソルが同点に追い付いた。36分には酒井がミドルシュートレイソルが押せ押せの雰囲気。
 ところがそこからサンフレッチェが勝負強い。40分、森崎浩司のパスに高萩がミドルシュート。ポストを叩くと、その直後、ミキッチのクロスに高萩が走り込み、シュート。サンフレッチェが勝ち越す。さらに45分、左サイドから高萩のクロスに石原がDFと競り合いながら走り込み、GKの脇を抜くシュート。あっという間に2点差。さらにロスタイム3分、カウンターから途中交代の野津田がつないで最後は石原。ダメ押しの5点目を挙げてレイソルを突き放した。
 タフなゲームだった。途中では嵐のような風雨もあり、2点差をいったんはレイソルに追い付かれた。しかし終了間際に3得点。終わってみれば5-2で勝利。接戦の激しい攻防を競り勝った。そして試合巧者振りも際立った。この勢いは本物だ。対するレイソルはまだまだ本調子に遠い。近藤の不在が痛い。栗原はどうした。