とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

レアル・マドリード相手にアウェイで1-1とマンUがよく粘ったが、攻撃力はレアルが一枚上。ホームでの第2レグが勝負となる。

 チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦レアル・マドリードマンUマンUが先制して、同点に追いつかれた後もよく守り、1-1で終了。何とか勝負を第2レグに持ち越したという感じ。やはり実力はレアルの方が上ということを実感した。
 立ち上がり早々、香川がクリスチャーノ・ロナウドとマッチアップ。日本人がここまで来たかと熱い思いがこみ上げる。だが、レアルが序盤から押し込む。香川のワンプレーに感傷に浸っている暇はない。そして6分、C.ロナウドが香川をかわしてクロスを入れると、左SBコエントランのシュートがポストに当たる。ビデオで見直すとGKデヘアが触っている。スペイン人のデヘアはレアル相手に人一倍の対抗心があるのか、このゲームでは好プレーを連発。マンUの一番の功労者は彼だ。
 それにしてもレアルの攻撃が速い。C.ロナウドとディマリアの両SHが積極的に仕掛け、CHケディラ、SBコエントランらが攻撃に絡んでいく。自然にマンUの当たりも強くなる。何度もレアルの選手がピッチに転がる。
 香川はトップ下に入り、盛んに裏を狙う飛び出しを見せる。そして20分、GKデヘアからのゴールキックファンペルシーがヘッドで競り合って前に送ると、香川が抜け出してCKを取る。そしてルーニーの蹴ったCKにウェルベックがヘディングシュート。守勢に回っていたマンUが先制点を挙げた。
 レアルはディマリアが絶好調。23分、ミドルシュートはGKデヘアがナイスセーブ。28分のロナウドのFKは壁に当たり、はね返りをロナウドがシュート。わずかにポストの左。そして30分、左サイドからディマリアのクロスにC.ロナウドがヘディング一発。レアル・マドリードが同点に追い付いた。
 その後も左SHから中に入りがちなウェルベックの後ろ、左サイドをレアルが何度も崩していく。香川はそのカバーに追われつつも、ファンペルシーが逃げたスペースを使って落としたり、走り込んでシュートを放ったり。だが決定的なチャンスはなかなか作れない。そもそも前を向いてボールを持つ機会がほとんどない。43分、C.ロナウドミドルシュートアディショナルタイム1分にもコエントランのクロスからC.ロナウドがヘディングシュートとレアル・マドリード・ペースで前半を終えた。
 後半2分、ルーニーのクロスに香川が走り込む。が、GKディエゴ・ロペスがセーブ。後半はウェルベックをトップ下に香川を左SHに回してくる。4分、ケディラの縦パスからC.ロナウドがシュート。7分、8分にもディマリアがミドルシュート。素早いディマリアの動きをなかなか抑えきれない。そして15分にはエジルから右に展開し、ケディラのクロスにコエントランが飛び込んでいく。シュートはGKデヘアが足で蹴り出すファインセーブ。レアルがマンUを押し込む。
 レアル・マドリードは15分、ベンゼマに代えてイグアインマンUも19分に香川をギグスに交代した。守り一辺倒の展開で長い距離のパスセンスに優れるギグスに期待したのだろうか。香川にとっては悔しい交代。その直前、ボールをキープしたところをコエントランにつぶされた。やはり身体の強さが問題か。
 それでも25分、イグアインのクロスにC.ロナウドがニアに走り込んでシュート。CBファーディナンドがよく付いてブロック。マンUも27分、ルーニーのドリブルからファンペルシーがシュート。GKディエゴ・ロペスがナイスセーブ。バーを叩いてはね返る。
 その後もレアルが押し込むが、マンUも守備を固めてゴールを許さない。34分、ケディラのシュートはGKデヘアがナイスセーブ。キャッチした。40分、C.ロナウドのFKはわずかにバーの上。アディショナルタイム3分、ファンペルシーのFKのクリアをアンデルソンが落とし、CHジョーンズが左に展開してファンペルシーがシュート。GKディエゴ・ロペスがファインセーブ。惜しいチャンスを防がれて、そのままタイムアップ。マンUが守り切っての1-1ドロー。ホームでの第2レグに望みをつないだ。
 だがやはり攻撃力ではレアルが上。マンUの守りが最後まで粘れるか。香川はその中で貴重な攻撃の駒となっている。第2レグでどんな采配を見せるのか。ファーガソンモウリーニョの監督対決にも興味が募る。