とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

決めるべきところで決めておかないと・・・クレオの2発でアントラーズ沈む。

 ここまで5位ながら、今一つ乗り切れず、前節は岩政、野澤をベンチスタートにして、なんとか勝利をもぎ取ったアントラーズ。一方のレイソルレアンドロ・ドミンゲスが負傷離脱。クレオ田中順也、工藤とFWに3枚並べるが、MFでゲームを作る選手がおらず、苦しいゲームが続く。
 序盤は実力チーム同士らしいがっぷり四つの展開。お互いなかなか攻め切れない。13分、CB山村の縦パスに右SH遠藤が競って、FWダヴィミドルシュート。18分にはFW大迫がロングシュート。レイソルは26分、アントラーズのCKからのカウンター、CH茨田がドリブルで持ち上がり、左へ展開。橋本のクロスに工藤がヘディングシュート。GK曽ヶ端がナイス飛び出しでセーブした。
 32分、小笠原のFKに大迫がヘディングシュート。しかし両チーム守備が堅い。レイソルは鈴木、近藤、増嶋の3バックに大谷、茨田のCHがよく守る。一方、アントラーズは攻撃時にはCHの小笠原や柴崎が下がってゲームを作り、両SBの西と中田を上げ、CB山村からクサビのパスが入る。守備時には両CBに加えて、両CHで攻撃の芽を摘む。
 前半はこのままスコアレスかと思った42分、右サイドからのCKの流れから、右SH遠藤のクロスに大迫がニアでDFと競り合い、こぼれ球にGK曽ヶ端より一瞬早く左SB中田が足を伸ばし、最後はダヴィが押し込んだ。アントラーズが先制して前半を終えた。
 後半3分、アントラーズが決定的なチャンスをつかむ。CH柴崎から左に展開すると、左SHジュニーニョのクロスにダヴィがシュート。いや空振り。ファーサイドで大迫がシュートするが、これも外してしまう。うーん、これが決まっていれば・・・。
 レイソルは12分、CH大谷がドリブルで持ち上がって、クレオポストプレーから大谷がシュート。だが苦しい。17分、遠藤のミドルシュートに増嶋が身体を張る。18分にはダヴィミドルシュートレイソルは必死の守備でゴールを守る。20分、左SB橋本のクロスにFW田中が飛び込むが、CB山村がブロック。アントラーズの守備も厳しい。
 ところが22分、FW工藤が左サイド深くでボールをキープすると、戻しのパスを大谷がダイレクトで縦へ。クレオがシュート。これが決まってレイソルが同点に追い付いた。CBとの位置関係ではオフサイドだと思ったが、工藤をマークした小笠原の戻りが遅かった。
 暑い。27分、ダヴィと小笠原を下げて、本山と本田を投入。大迫をワントップに本山がゲームを作る。29分、本山から左に展開、ジュニーニョのクロスに大迫が飛び込むが、わずかに届かない。33分、遠藤に代えて野澤を投入。レイソルは32分、増嶋に代えてジョルジ・ワグネルを投入し4バック。クレオと田中の2トップにして、右SHに工藤、左SHにワグネルを据える。さらに41分には工藤に代えて太田を投入した。
 だがなかなかチャンスを作れない。このまま引分けかと思った。アディショナルタイム1分、ジュニーニョのクロスに大迫。しかしまたもわずかに届かない。ところがアディショナルタイム2分、太田が右サイドからクロスを入れると、田中順也のヘッドの戻しをクレオが押し込む。ゴール。大きなサイドチェンジにDFの対応が遅れ、クレオをフリーで離してしまった。
 土壇場のゴールでレイソルが勝利。アルディージャ、レッズと上位陣が敗退した今節だったが、アントラーズも乗り切れずに敗戦。後半初めの決定的チャンスが決まっていれば・・・。実力派の両チームだが、猛暑の中、相変わらず厳しいゲームが続く。なかなか上位に上がれない。