とんま天狗は雲の上

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湯郷ベル、今シーズン5試合目の挑戦でついにレオネッサに勝利。積極的なプレスが功を奏した。

 今シーズン、リーグ初戦こそ0-7と大敗したが、その後のリーグ杯グループステージ、そしてリーグ杯決勝と接戦を演じつつも最後には涙を飲んできた湯郷ベルがついにレオネッサ相手に勝利を挙げた。レオネッサにすれば約3年振り、49試合振りの黒星だと言う。
 序盤から湯郷ベルが積極的に前からプレスをかけていく。6分には宮間のCKにCB宮崎がヘディングシュート。だがレオネッサも8分、チ・ソヨンのCKにCH澤がヘディングシュート。GK福元がナイスセーブを見せる。レオネッサはいつものメンバーに加え、左SHにこのゲーム初先発の京川を起用した。その京川が積極的にゴールを狙うプレーを披露する。
 18分にはCH中島からパスを受けて、京川がシュート。DFのブロックのこぼれをゴーベル・ヤネズがシュート。バーを叩く。左SH京川は19分にも中に切れ込んでのミドルシュート。さらに24分にも同じような態勢からミドルシュートを放っていく。
 この時間帯、レオネッサが押し返して攻め込んでいくが、湯郷ベルもしっかり守って互角に渡り合う。すると32分、CH高橋からパスを受けたCH宮間がミドルシュート。これが見事に決まって湯郷ベルが先制した。まさにビューティフルゴール。
 ところがレオネッサも反撃。35分、右SH川澄に向けたCH澤のスルーパスがDFに当たってCFゴーベル・ヤネズの前にこぼれると、DFをかわしてループ気味のシュート。すぐに同点に追い付いた。湯郷ベルにとっては嫌な展開。アディショナルタイムにはCHチ・ソヨンミドルシュート。GK福元が正面でがっちりとキャッチして湯郷ベルの意地を示した。
 後半初めから湯郷ベルは右SH横山に代えて中川を投入。後半序盤はレオネッサが押し込んでくる。だが湯郷ベルも早いプレスで押し返す。一進一退の互角の展開。10分、右SH川澄のスルーパスにCH中島が抜け出しクロスを入れる。CFゴーベル・ヤネズが飛び込むが、わずかに届かない。さらに11分、右SH川澄のスルーパスにCFゴーベル・ヤネズがシュートする。
 だが16分、CH宮間が中盤深い位置から長いフィードを入れると、CF松岡が落とし、左SH中野がスルーパス。FW有町が抜け出す。トラップがやや長くチャンスを消したかと思ったが、GK海堀が飛び込んで有町がジャンプ。PA内で倒れてPKが宣告された。これを宮間が慎重に決めて、湯郷ベルが再度リードする。このゲームでは再三、宮間からワンタッチでスペースを狙う長いパスが放たれていたが、この場面でも一瞬で局面を変える必殺ロングパスが炸裂した。GK海堀が飛び込まなければPKはなかったかもしれないが、そこは海堀も勉強だろう。
 その後はレオネッサが反撃。長いボールで裏を狙うが、湯郷ベルのDF陣がよくがんばる。また前から積極的なプレス、早い寄せにレオネッサもなかなかチャンスが作れない。34分、途中交代の左SH高瀬が強烈なミドルシュートを放つが、GK福元がナイスキャッチ。44分の右SH川澄のミドルシュートもGK福元が止めた。全選手が高い意識で最後までよくプレスをかけ続け、ついにアディショナルタイム3分が経過。湯郷ベルが今シーズン5試合目でようやく悲願のレオネッサ戦勝利を挙げた。
 いや、いいゲームだった。素直に湯郷ベルの勝利を称えたい。よく90分間がんばった。レオネッサの次の相手は伊賀くノ一。湯郷ベルに続いての金星を期待したい。