とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ雨中の首位決戦は意地と膠着の凡戦。スコアレスドロー。

 プレミアリーグ第17節、首位アーセナル対3位チェルシーはエティハド・スタジアムで雨中の決戦となった。アーセナルは前節マンCに3-6と惨敗。今シーズン好調だったCBコシエルニがケガでフェルメーレンが先発。一方チェルシーはミケルをアンカーに置く4-3-3の布陣。エジルを決定的にマークする。攻撃はCFフェルナンド・トーレスを走らせる堅守速攻が中心だが、アーセナルの守備陣が集中力高く弾き返す。
 アーセナルがボールポゼッション高く攻めていくが、チェルシーも中央の守備が堅く、なかなかチャンスが作れない。25分、右SBサーニャのクロスにCFジルーが飛び込むが、その手前でCBケーヒルがブロック。チェルシーは27分、右SHウィリアンのクロスにCHラミレスがヘディングシュート。そして32分、CHランパードがドリブルで持ち上がると、左SHアザールに預け、スルーパスに抜け出してシュート。バーを叩く。チェルシーアザールが前を向くと、次第にチャンスを作っていく。
 33分、左SHアザールのドリブルから縦パスを受けたF.トーレスが反転してシュート。GKシュチェスニーがセーブ。34分、右SHウィリアンのスルーパスにF.トーレスが抜け出してシュート。だがCBメルテザッカーが止めた。44分にはカウンターから左SHアザールがドリブル。左に流してウィリアンがシュート。だがGKシュチェスニーの正面。
 アディショナルタイム1分、右サイドからCHラムジーのクロスがDFに当たったこぼれをOHエジルボレーシュート。だがDFがブロック。クリアボールを左SHロシツキーミドルシュートを放つも枠を大きく外す。これがアーセナルの初シュート。アーセナルがパスを回してゴール前まで攻め込むシーンは多くあったが、ここまでシュートすら打てなかった。
 後半に入っても膠着状態が続く。お互い守備が堅く、ゴール前まで入っていけない。21分、ランパードのFKがDFに当たってこぼれたところを右SBイバノビッチがシュート。さらに21分、右SBイバノビッチのフィードをF.トーレスが落とし、CHランパードミドルシュート。ようやくチェルシーが攻勢に出る。すると22分、左SHロシツキーからの縦パスをCFジルーがヘッドで落とし、OHエジルがシュート。右SBイバノビッチがブロック。直後のスローインを受けようとしたエジルの顔近くにイバノビッチの足が伸びる。接触はなかったが、エジルイバノビッチがエキサイト。膠着したゲームに引き換え、選手たちの気持ちは次第に高まっていく。ラフプレーでたびたびゲームが中断。一触即発の空気が流れる。
 26分、CHランパードのFKにCBテリーがヘディングシュート。34分、チェルシースローインをCBメルテザッカーがヘッドではね返すと、CHラムジーが落とし、左SHロシツキーがドリブルで持ち上がる。ラムジーから左に展開、CFジルーのシュートはサイドネットに刺さる。初めてアーセナルらしい攻撃が見えた。
 28分、左SHアザールに代えてシュルレ、32分、右SHウィリアンに代えてオスカルを投入。しかしその後はまたお互いの攻撃が停滞、膠着する。40分、CFジルーから左に展開。左SBギブスが左SHロシツキーに預けて前へ走り込むと、ロシツキーのスルーパス。ギブスのクロスにCFジルーが走り込むが、シュートは枠を外した。
 チェルシーは42分、F.トーレスに代えてダビド・ルイスを投入。オスカルをCFに上げるが、D.ルイスがCHに入って、引き分け狙いの守備を固める。アディショナルタイム1分、エジルのCKに右SBサーニャがヘディングシュート。しかし左SBアスピリクエタがライン上で弾き返す。結局このままスコアレスドロー。意地がぶつかり合った首位決戦はお互いゴールを挙げることなく守り合って終了した。
 今節、アーセナルチェルシーを除く上位3チームはいずれも勝利。この結果、リバプールが入れ替わって首位に立つ。チェルシーは4位に落ちたが、5位エバートンともども首位との勝ち点差はわずか2。ここに来て上位5チームが勝ち点差2の中に並ぶ。いよいよプレミアリーグは見逃せない大混戦となってきた。