とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ノースロンドンダービーはがっぷり90分。最初の2分で勝負は決まった。

 アーセナルトットナムノースロンドンダービーはいつも熱いゲームが多い。特にトットナム・ホームのホワイトレーンではサポーターの声援が大きくピッチを包み、熱いゲームをさらに熱くさせる。だが開始2分、中盤でCHオクスレードチェンバレンが抑えたボールを右SHロシツキーが前に運ぶ。一緒に走ったオクスレードチェンバレンに出したパスはキープし切れずこぼすと、ロシツキーがダイレクトでミドルシュート。これが見事に決まり、あっという間にアーセナルが先制した。スーパーゴール。実は勝負はこの一発で決まっていた。
 しかしトットナムもすぐに反撃する。ホームの声援を受けたトットナムが常に押し気味で攻めていく。アーセナルもしっかり守ってはカウンター狙い。15分、右SHロシツキーから中へのパスをCHオクスレードチェンバレンが受けてそのままCHベンタレブをかわしてフリー。シュートを放つが枠を外す。その前にも左SHポドルスキがスルーパスで抜け出し、フリーになる場面があった。これはオフサイドの判定で助かったが、ビデオで見る限りオンサイド。攻め込むトットナムだが、最終ラインが裏を取られすぎ。27分にもOHカソルラのスルーパスに左SHポドルスキが抜け出し、クロスにオクスレードチェンバレンがシュート。またも大きく枠を外した。
 トットナムは押し込んでいくものの、アーセナルの守備の前になかなかシュートが打てない。28分右SHタウンゼントのスルーパスに右SBノートンが抜け出し、クロスにCFアデバヨールが飛び込むが、シュートはわずかに枠を外れる。逆にアーセナルは36分、CBコシエルニからサイドにロングパス。左SBギブスのクロスに左SHポドルスキが抜け出しシュートを放つもサイドネット。トットナムが押し込んで、アーセナルがカウンターからDFラインの裏を狙う展開。終盤はトットナムの左SHチャドリのミドルシュートアーセナルもオクスレードチェンバレンミドルシュートを放つが、いずれも大きく枠を外した。
 後半3分、トットナムの右SBノートンのクロスをGKシュチェスニーがキャッチミス。弾いたボールを左SHチャドリが拾ってシュートを放つが、アーセナルのDF陣がブロック。ここで決められなかったのは大きい。さらに7分、CFアデバヨールがドリブルで前に運び、右に流して右SHタウンゼントがクロスを入れるが、左SHチャドリがわずかに届かない。19分にも左SHチャドリのクロスにCFアデバヨールがヘディングシュート。だが決まらない。
 アーセナルの粘り強い守備が目立つ。ゴール前を完全に支配して、決定的なシュートを打たせない。24分にはCHパウリーニョと左SHシギュルズソンを同時投入し、何とか打開を図ろうとするが、アーセナルロシツキーに代えてCHフラミニを投入。中盤の守備を厚くする。さらに32分には左SHポドルスキモンレアルに交代。着々と守備を固める。
 33分、中盤深い位置からの長いFKをCBコシエルニとDFが競って、こぼれ球にCBメルテザッカーがシュート。ダメ押し点かと思ったが、GKロリスがスーパーセーブ。何とか勝負を終盤につなげる。ますます大きな声援でトットナムの攻撃を後押しするホワイトレーンのサポーター。その声援を受けていよいよ攻撃を仕掛けるトットナム
 41分、右SHタウンゼントのクロスはGKシュチェスニーが弾く。こぼれ球をCHベンタレブがシュート。だがDFが弾き返す。44分、アデバヨールミドルシュートもGKシュチェスニーがファインセーブ。長い4分のアディショナルタイムもついにゴールならず。熱いゲームはアウェイのアーセナルが守り切って1-0で勝利した。
 ノースロンドンダービーはいつも熱い。あっという間の90分間だった。首位チェルシーが敗戦してアーセナルが一歩、首位との勝ち点差を縮めた。優勝争いをまた面白くするゲームでもあった。