とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

コスタリカ戦、W杯への調整は着々と進んでいるが、同時に不安も見えてきた。相手に応じて多くの選択肢があるのはいいことだが・・・。

 W杯まであと2試合。コスタリカ戦は長谷部と長友を休ませ、CHに山口と青山を起用するなど、計画どおり調整が進められていることが窺える。このゲームでは大久保は右SHで起用され、右SB内田との連携が試された。
 序盤、お互い激しく攻め合う。1分、内田のミスから右SHルイスがシュート。日本も2分、CBミレルから大久保がボールを奪いシュート。3分、CFキャンベルから右に展開、右SBガンボアのクロスの落としをCHテヘダがシュート。GK川島がナイスセーブ。
 序盤、コスタリカに押し込まれた日本だったが、前半10分前位から次第に日本がペースをつかんでいく。11分、右SH大久保のクロスを左SH香川がつないで、CF大迫がヘディングシュート。さらに14分には左SH香川がミドルシュート
 日本は左SBに今野を起用した結果、攻撃は右サイドからが多くなる。右SH大久保がタメを作り、右SB内田が積極的に上がっていく。23分、CH青山のスルーパスで抜け出したCF大迫がシュート。オフサイドの判定だったが、いい抜け出しを見せる。25分、CH青山がヘディングで前に送ると、OH本田の落としから左SH香川のスルーパスに右SH大久保が抜け出しシュート。GKナバスがナイスセーブ。27分、左SH香川の縦パスに左SB今野が抜け出し、クロスをOH本田が落として、CH青山がミドルシュート。さらに右SH大久保のクロスをCH青山が落としOH本田が抜け出すが、詰め寄るGKを前にうまく収まらずクリアされる。29分、左SH香川のクロスをCF大迫が落とし、CH山口がシュート。だがGKナバスがセーブ。日本が次々にパスをつないで攻め込むが、5バックでゴール前を固めるコスタリカの前になかなかシュートが決まらない。
 すると31分、左SBディアスへのパスに右SB内田が詰めると、簡単に落として左SHボラニョスが縦パス。左SBディアスが内田が飛び出した裏に走り込んで、CB森重が詰める前にクロス。ゴール正面で右SHルイスが楽々ゴールを決めた。コスタリカ、先制。
 右SBの内田が積極的に前に出て攻撃に絡むが、右SH大久保が次第に中に絞ってゴール前にいる時間が多くなり、内田が孤立する。そこを破られてのゴール。内田の攻撃参加はうれしいが、まだ周りとの連携がもう一つのようだ。34分にも内田が上がって囲まれ、ボールを奪われたところから左SBディアスにクロスを入れられた。
 41分にはカウンターから左SH香川がドリブルで前に運びそのままシュート。だがGKナバスがキャッチ。44分、CFキャンベルのクロスに右SHルイスが飛び込むが、わずかに届かない。クロスに対する守備は日本の不安の一つだ。
 後半頭から日本は右SH大久保を岡崎に、CH青山を遠藤に交代する。すると岡崎も大久保に負けじと走り回る。3分、右SB内田の縦パスに抜け出した右SH岡崎がクロスを入れるが、OH本田と左SH香川がかぶってシュートはブロックされた。8分、今度はOH本田のスルーパスに右SH岡崎が抜け出しシュート。10分、OH本田から右に流して、ゴール前まで駆け上がった右SB内田がシュートを放つ。大久保は中に入りたがるが、岡崎は縦に突破するため、内田が中に入ってゴール前に詰めることが多くなる。後半に入っても内田の積極的な姿勢が目立つ。
 コスタリカも12分、CH山口からCHボルヘスがボールを奪い、右に展開してCFキャンベルのクロスを左SHボラニョスがシュート。GK川島がセーブする。そして15分、カウンターで右SH岡崎がドリブルで前に運ぶと、左に展開。左SH香川のサイドチェンジをOH本田が落とし、CH遠藤がシュート。ついに日本が同点に追い付いた。その後、日本は16分、左SB今野に代えて長友をピッチに送る。26分には右SB内田に代えて酒井宏樹、さらに30分にはCF大迫を柿谷に交代した。大迫はポストプレーもよく、飛び出す動きもあって、よく機能していた。
 そして35分、左SH香川がドリブルで前に進むと、CF柿谷とのワンツーを受けてシュート。ついに日本が勝ち越した。44分にはCH遠藤のスルーパスを左SH香川が落とし、CF柿谷がシュート。わずかに枠を外す。そしてアディショナルタイム2分、左SH香川のスルーパスに右SH岡崎が走り込んでDFと競ると、DFが落としたボールをCF柿谷がシュート。3点目を入れてゲームを終えた。3-1。逆転勝利でW杯にはずみをつけた。
 終わってみれば2点差をつけての勝利だったが、あっさりとサイドを崩され、クロスで先制点を挙げられた。左サイドに長友が先発すれば、右サイドの内田もこのゲームほど攻撃に出ることもないだろうし、そうなれば適度の攻撃力はいいバランスになるかも。だがその前にやはり右SHや右CHとの連携が重要。やはり右SHは岡崎かな。CFは大迫がいいプレーを見せたが、大久保の積極性も捨てがたい。いろいろと試すというよりも、オプションをいろいろと作っているという感じ。大迫・岡崎先発、柿谷・大久保は交代要員という起用が順当かな。いずれにせよ、引き出しは多ければ多いほどいい。次第にW杯へ期待と可能性が高まってきた。