とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ドログバは偉大だった。前半にもう1点取れていれば・・・。ザッケローニにして痛恨のミス采配。遠藤を投入して失点を呼び寄せてしまった。

 W杯ブラジル大会、日本中の期待を一身に集めた初戦だったが、やはりコートジボワールの方が一枚上。特に後半出場したドログバが強力。日本は長谷部に代えて遠藤を投入し、失点を呼び寄せた。選手交代の妙が結果に結びついてしまった。
 日本の先発は大迫のワントップに山口と長谷部のCH。CBに森重を起用した点も全て予想どおり。だが、コートジボワールはまさかヤヤ・トゥーレを先発させるとは思わなかった。ドログバはベンチに温存した。
 序盤6分、左SHカルーから右に展開、右SHジェルビーニョのクロスにCFボニがシュート。だがCB森重がきっちりブロック。序盤はコートジボワールが攻める展開だったが、日本の守備も集中していた。そして16分、本田のCKに右SH岡崎がニアに飛び込みヘディング。DFがクリアする。すると左SB長友のスローインを左SH香川が落とし、長友が中へパス。OH本田のトラップが素晴らしかった。そしてすぐにシュート。このタイミングもグッド。日本が本田のスーパープレーで先制した。
 21分にはCB吉田がパスカットからそのまま持ち上がり左に展開。CF大迫のクロスをCB吉田が落とし、OH本田から右に展開。右SB内田がそのままDFをかわして持ち込みシュートを放つ。しかしGKバリーの正面。続くショートCKから本田がクロス性のシュート。だがGKバリーがナイスセーブ。ここで2点目が挙げられていたら・・・。
 その後は次第にコートジボワールに押し込まれる。24分、CHセレ・ディエのドリブルにズルズルと下がり、最後はCB吉田が止めてイエローカードをもらう。Y.トゥーレのFKは枠を外した。24分には左SHカルーがY.トゥーレとのワンツーからミドルシュート。31分、右SHジェルビーニョのドリブルを右SH岡崎が止める。ボカのFKは枠を外す。35分、CKのクリアから左SBボカがミドルシュート。GK川島が前にこぼし、CFボニがシュート。オフサイドでよかった。
 日本は前半の後半、次第に運動量が落ちて、コートジボワールに圧倒された。39分、CHセレ・ディエのクロスにCFボニがシュート。43分、左SBボカのクロスに左SHカルーがヘディングシュート。44分、右SHジェルビーニョの縦パスにY.トゥーレが抜け出し、クロスにCFボニ。だがCB森重が止める。45分、左SBボカのミドルシュートがGK川島を襲う。だがコートジボワールの決定力のなさにも助けられ、何とか日本1点リードで前半を終えた。
 後半3分、Y.トゥーレから右に展開、右SBオーリエのクロスにCFボニがヘディングシュート。だが日本も果敢に攻めていく。5分、こぼれ球を拾ったCH長谷部がミドルシュート。わずかにポストの左。6分、左SH香川がドリブルで切れ込んで、こぼれ球をCH山口がミドルシュート。後半に入ってようやく香川がボールに触り始める。すると9分、日本はCH長谷部に代えて遠藤を投入する。より攻撃的に行けというサインか。12分、左SH香川がOH本田とのワンツーで走り込んでいくが、わずかに届かず。逆に12分、Y.トゥーレがドリブルでPA内に進入してくる。CB吉田がナイスタックルでクリア。14分には左SHカルーが中にドリブルで切れ込んでミドルシュートを放つ。
 そして17分、ついにコートジボワールドログバを投入する。Y.トゥーレをCHに下げて、ドログバはボニとの2トップ。するとさっそく17分、FWドログバがドリブルで仕掛ける。なかなか止められない、取られない。さすがの存在感を示す。そして19分、OH本田が中盤で囲まれボールを奪われると、Y.トゥーレが右に展開。右SBオーリエに対するCH遠藤の詰めが甘い。すると見事なクロスにFWボニが飛び込む。ヘディングシュート。ついにコートジボワールが同点に追い付いた。
 すると21分、今度はCBからのフィードのこぼれをFWボニが拾って右に展開、右SBオーリエのクロスに今度は右SHジェルビーニョが飛び込む。ヘディングシュート。これが決まり、コートジボワールが逆転した。日本の攻撃のストロングポイントの左サイド。しかしそれは守備の弱さと裏腹。前半はそれをCH長谷部がよくカバーし守っていたが、遠藤の投入で守備の弱さが露呈した。遠藤の投入が早過ぎた。というか、そもそも何で長谷部と遠藤を交代したのか。ザッケローニ、痛恨の采配ミスと言える。
 22分、大迫に代えて大久保を投入。本田をCFに、大久保は左SHに回る。その後、日本が必死に攻めるが、コートジボワールもよく守る。守備の場面でもドログバがよく効いている。圧倒的なキープ力でボールを前に運ぶ。37分にはドログバがFK。かろうじてGK川島が弾き出した。その後はコートジボワールが時間を有効に使って、なかなかゲームをさせない。ジリジリした展開のまま、時間ばかりが過ぎていく。41分、香川に代えて柿谷を投入。さらにCB吉田を前線に上げてパワープレーを試みるが、なかなかいい所にボールが落ちてくれない。5分のアディショナルタイムコートジボワールがケガで倒れては時間を使う。そしてタイムアップ。日本の初戦は完敗の結果に終わった。
 やはりコートジボワールは強かった。前半はリードした日本だったが、遠藤の投入が疑問。結局それでコートジボワールの右サイドを自由にさせ、逆転された。これで次のギリシャ戦は勝つしかなくなった。ギリシャもコロンビアに0-3で負けただけに必死で来るだろう。日本にはね返すだけの力があるか。安易に攻めようとすればまた同じ展開になる。まずはしっかり守備を固めて。コートジボワール戦と同じ先発で今度はじっくり戦って欲しい。