フランス大会から決勝進出とグループリーグ敗退を繰り返してきたフランス。今回は決勝進出する順番。そんなジンクスに頼らなくとも今大会のフランスは半端なく強い。初戦のホンジュラスを3-0で撃破。初戦アディショナルタイムの逆転劇で勢いに乗るスイスも前半だけで3-0と圧倒的な強さで撃破した。
6分、ベンゼマがミドルシュートを浴びせるとその後もフランスが主導権を握る。そして9分、CFジルーの上げた足がCBフォンベルゲンの額に直撃。瞼から流血。骨折の疑いもあるということで早々とセンデロスに交代した。
その後も攻め続けるフランス。そして17分、バルブエナの蹴ったCKにCFジルーがヘディングシュート一発。スイスゴールに突き刺してフランスが先制した。すると直後のキックオフからCHベーラミが下げたボールをベンゼマがカットしてそのまま前進。左に流すと左CHマテュイディがシュート。あっという間に2点目を挙げた。ショックが残る失点。25分にもCHシソコのパスカットから左CHマテュイディがつないで左SHWGベンゼマがシュート。キャベイユをアンカーにマテュイディとシソコを並べたCHが強力。中盤で奪って前の3人で攻撃をする。
スイスも27分、OHシャキリのFKのクリアからジャカがシュート。ネットを揺するがオフサイドの判定。30分にも右SHジャカのドリブルからシュートをGKロリスが弾くと、OHシャキリがシュート。ゴール前にCFセフェロヴィッチが走り込むがわずかに届かず。シュートもポストの右に流れた。
すると31分、フランスがカウンターから左WGベンゼマがドリブル。左サイドに流れていくと、CBジュルーが倒す。PKの判定。これをベンゼマが蹴るが、GKベナーリオがファインセーブ。弾いたボールにCHキャベイユが走り込んでシュートをするもバーにはね返される。
前半30分を過ぎてようやくスイスがパスを回して攻め始める。ところがスイスのCKをCFジルーがヘディングではね返すと、左WGベンゼマが落とし、CHバランがフィード。ジルーが走り込んでドリブルからクロスに右WGバルブエナがシュート。これが決まり、前半のうちにフランスが3-0とリードした。
スイスは後半初めからCHベーラミに代えてジュマイリを投入。1分、CFセフェロヴィッチがシュート。6分にもセフェロヴィッチがミドルシュート。スイスが積極的に反撃をする。だがフランスの守備は堅い。10分、CHマテュイディでボールを奪い、左WGジルーがミドルシュート。マテュイディとシソコで奪い、鋭いカウンターでゴールを狙う。15分にも左CHマテュイディのクロスをCFジルーが落とし、OHバルブエナが左に展開して、ベンゼマがシュート。スイスは19分、右SBリヒトシュタイナーのクロスに左SHメフメディがシュートを放つが、GKロリスの飛び出しが速く、弾き返した。
フランスは18分、CFジルーに代えてCHポグバを投入。ベンゼマをCFに上げてシソコを右SHに回す。シソコはやや守備的だから、4-4-2と言ってもいいかもしれない。すると22分、右SHシソコの落としをCHポグバがスルーパス。ベンゼマが抜け出してシュート。4点目はエースのベンゼマが決めた。
27分には右WGバルブエナの落としからCFベンゼマのクロス、CHキャベイユのスルーパスに左SBエブラが上がってシューを放つ。そして28分、CHキャベイユから左CHマテュイディにつなぐと、そのままドリブル。CFベンゼマが右に流して右SHシソコがシュート。決定的な5点目を入れた。
その後も攻撃の手を緩めない。31分、右SBドゥビュッシーの縦パスに抜け出した右SHシソコがクロス。FWバルブエナがシュート。さらに31分にもベンゼマのドリブルから左CHマテュイディがシュート。弾いたボールをベンゼマがボレーシュート。GKベナーリオがファインセーブを見せた。
このまま押し切るかと思ったが、スイスも意地を見せる。36分、PA前のFKのチャンスに、CHジュマイリが壁の下を抜くミドルシュート。これが決まりようやく1点を返すと、42分には右SHジャカの落としからCHインラーのスルーパスにジャカが抜け出しシュート。最後は2失点を喫したが、余裕の5-2。フランスが圧倒的な強さでスイスを一蹴した。
今大会のフランスは強い。最終盤、やや集中力が途切れて2失点を喫したが、それでも5ゴールはすごい。これで勝ち点6。最終ゲームで大量失点でもない限り、ほぼグループリーグ突破を決めた。キャベイユをアンカーにシソコ、ポグバ、マテュイディの中盤がすごい。中でもマテュイディの突破力と運動量は絶好調のベンゼマともども、フランスのチームを支えている。チーム全体のバランスがいい。決勝トーナメントでの活躍が楽しみだ。
