とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ 第15節 マンC対エバートン

 久し振りにプレミアリーグのゲームを観た。J1昇格プレーオフの煮え切らないゲームの口直しのつもり。でもあまり口直しにはならなかったみたい。プレミアらしい厳しいプレスと強さ・速さを要所要所で見られたもののシュートシーンやチャンスシーンは少なかった。
 前日に行われたゲームで首位のチェルシーニューカッスル相手に今シーズン初めての敗戦を喫し、勝ち点差6で追うマンCにとっては勝ち点差を縮めるチャンス。だが3分、CFアグエロが右SHコールマンとCHベシッチに倒されて左膝を痛めると、ゲームはすっかり凡庸なものになってしまった。6分、アグエロに代えて18歳のポソを投入。しかし若いポソはなかなか存在感を示せない。
 逆にエバートンがよくプレスをかけてマンCの攻撃を自由にさせない。11分、CFルカクが彼らしい強さを見せてCBデミチェリスを振り切る。ダビド・シルバを故障で欠くマンCはナスリがトップ下に入ってゲームを作る。23分、ナスリがドリブルで仕掛けてクロスを入れるが、DFがクリア。クリアボールを拾ってマンCがまた攻撃に入ると、CHトゥーレのパスに左SHミルナーがドリブルでPA内に侵入する。CBジャギエルカが併走して身体を当てるとミルナーがバランスを崩して倒れる。なんと主審が笛を吹く。PKの判定。それはないよ。これを24分、CHトゥーレが落ち着いて決めてマンCが先制した。GKハワードがよく反応したが届かなかった。
 その後はエバートンが反撃する。39分、右SHコールマンのクロスのこぼれを左SHミララスがミドルシュート。DFがブロック。マンCも42分、OHナスリの縦パスから右SHミルナーが左に流し、右SHナバスがシュート。DFに当たりあわやバーの上。前半は1-0のマンCリードで終えた。
 後半に入ってもCFポソが機能しない。動きが少なく前線で孤立する。と思っていたら5分、OHナスリから左に流し、左SHミルナーのクロスにCFポソがシュート。GKハワードがスーパーセーブ。惜しいチャンスも決め切れない。しかしその後はマンCがペースをつかんでいく。そして17分、CFポソに代えてジェコを投入。ペジェグリーニ監督は多分、故障明けのジェコを長く使いたくなかったのだろう。ミッドウィークのCLローマ戦も見据えて、残り30分までジェコを温存した。
 すると18分、さっそくジェコが活躍する。左サイドライン際でジェコがボールをキープすると、左SHミルナーがボールを受けてそのままドリブル。クロスを受けたOHナスリはシュートを打たせてもらえなかったが、出場後すぐにチャンスを演出した。
 エバートンは11分、CHベシッチに代えてバークリーを投入するが、こちらもあまり機能しない。代わってトップ下のエトーがひとり奮闘する。24分、CHバークリーとのパス交換からOHエトーがシュート。27分、OHエトーのドリブルで得たFKを左SHミララスが蹴るが、DFがブロック。
 マンCは33分、今度はCHランパードを投入する。するとその直後、ランパードのループパスをCFジェコがヘッドで落とし、左SHミルナーボレーシュート。さすがランパード、すぐに仕事をする。37分にはCHバリーの縦パスをOHエトーがワンタッチでスルーパス。CFルカクが抜け出しシュートを放つが、GKハートがスーパーセーブ。どうしてもゴールにならない。40分には左SHミルナーの縦パスからCFジェコがシュート。CBジャギエルカがセーブした。そしてタイムアップ。マンCがPKで得たゴールを守って、これで首位チェルシーに対して勝ち点差3。1ゲーム差に迫った。
 振り返ってみればプレミアリーグらしい勝負にこだわった強さと守りが際立つゲーム。これでマンCが追加点を入れればエバートンとしても諦めがつくのだが、結局、疑惑のPKだけで勝利。エバートンとしては納得のいかないゲームだ。もっともマンCはMFダビド・シルバもCBコンパニーも故障。アグエロも長引きそうだ。せっかくチェルシーに迫ったことだし、しばらくは相手にも恵まれる。年内はじっくりチェルシーについていって、年明けから首位逆転を狙いたい。