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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リオ五輪グループB 日本対スウェーデン

 やはり不安が的中した。負けてもグループリーグ1位通過が決まっているナイジェリアは決勝トーナメントを睨んで、ミケルは外さなかったものの、何人も選手を変えてきた。対するコロンビアは勝てばグループリーグが決まるゲーム。そして開始4分でコロンビアが先制。この時点で結果は既に見えていた。

 こうした状況になってしまったことが、日本がグループリーグで敗退した要因。特にコロンビア戦の引き分けが痛かった。スウェーデン戦は勝って当たり前。それにしては手こずった。オーバーエイジのいないメンバー18名で五輪を戦いたかった。もちろんあそこまでケガ人が続出した中で、オーバーエイジを選出することは当然と思ったが、他の15人の選手との連携は最後まで深まらなかった。ナイジェリア戦の結果を受けて、コロンビア戦はオーバーエイジの選手を全員外すという選択もあったのではないか。こう考えると結局手倉森監督も五輪の舞台で普段のような思い切った手は打てなかったということか。

 手倉森監督はベガルタでの結果を見ても、それほど技術的に高くない選手をうまくまとめ、勝負師的にゲームに臨む点では優れているが、そのためには十分な時間が必要だ。U23の選手たちはそれなりの時間を取ってうまくまとめ、五輪出場を決めたが、オーバーエイジの入ったチームを熟成させるにはあまりにも時間が足りなかった。特に連携が必要な守備陣に、塩谷と藤春の二人のオーバーエイジを起用したことが結果的に裏目に出た。そのように思った。

 グループリーグ最終戦のスウェーデン戦。日本は初めて左SB藤春を外して亀川を先発させた。FW浅野も先発させて攻撃的な意識が見える布陣だった。6分、左SB亀川のクロスからCH遠藤のスルーパスに左SH中島が走り込み、クロスを入れるがDFにクリアされる。シュートも打てたんじゃないかな。このゲーム、日本はこれまでの2戦と違って、前から追い込み過ぎるでもなくちょうどいい立ち上がり。落ち着いて前からプレスをかける。9分には左SH中島がミドルシュート。しかし守るスウェーデンの前に次第に日本が攻めあぐねるようになってくる。

 24分、右SH南野がミドルシュートを放つが、GKリンデにセーブされる。スウェーデンは25分過ぎ位から、オーバーエイジのアイダレビッチが中盤まで下がってきて、右SHハリリとCHフランションがポジションチェンジ。4-5-1の布陣に変更する。するとようやくスウェーデンが初シュート。30分、CHハリリの縦パスから右SHフランションがミドルシュートを放つが、DFがブロックした。

 日本は32分、右SB室屋が積極的なドリブルからクロスを右SH南野が横に流し、FW興梠がシュート。GKリンデがわずかに触ってバーを叩く。続くショートCKから右SH南野のクロスにCB植田がヘディングシュート。GKリンデがキャッチした。前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入り、スウェーデンは右SHフランションをタンコビッチに交代する。日本は1分、FW興梠の落としから右SH南野の縦パスをCH大島が左に展開。左SH中島がクロスを入れるが、走り込んだ選手に届かない。その後もゴールが遠い。そこで12分、右SH南野に代えて矢島を投入。さらに16分にはFW浅野に代えて鈴木武蔵を投入した。

 すると18分、右SB亀川の縦パスを受けたFW鈴木がポストになって、走り込んだ左SH中島にスルーパス。中島が切り返してシュートを放つが、DFがブロック。続くショートCKから右SH矢島のクロスにCH遠藤がヘディングシュート。GKリンデがまたもナイスセーブ。はね返りをFW鈴木が狙うが、GKリンデにはね返された。しかし直後の19分、再びFW鈴木のポストからCH大島がドリブルで走り込み、クロスを右SH矢島が押し込む。ゴール。ようやく日本が先制点を挙げた。

 あとは日本ペース。21分、FW興梠のクロスを右SH矢島が落とし、FW鈴木がシュート。しかし足を滑らせ、うまく当たらずDFにクリアされる。続くショートCKからCH大島のクロスにCB塩谷がヘディングシュート。バーを叩く。24分にはCH大島から左に流し、左SB亀川のクロスに右SH矢島がヘディングシュート。サイドネットに外れる。CH大島の出来がいい。

 スウェーデンも30分、CHディブリンクのクロスからMFアイダレビッチがヘディングシュートを放つが、GK中村がキャッチする。31分、右SH矢島のクロスにFW興梠がシュート。GKリンデがナイスセーブ。32分、興梠に代えてCH井手口を投入すると、33分、CB植田のフィードのこぼれをCH井手口がミドルシュート。その後は日本が3ボランチにしてしっかりと守る。37分、左SH中島のミドルシュート。42分、CF鈴木のポストから右に流し、右SH矢島のクロスに左SH中島がシュート。DFがブロック。そしてタイムアップ。1-0で日本が勝利。しかしグループリーグ突破は逃した。

 冒頭に書いたが、オーバーエイジがいないメンバーで3試合戦わせてあげたかった。何とかケガを直して間に合わせた岩波だけが出場がかなわなかった。それも残念。塩谷が悪いというわけではないが、純粋なCBタイプではない選手を選考し、それが効果を発揮する場面はなかった。それなら岩波でよかった。左SB藤春も攻撃面ではその特長を見せていたが、ナイジェリア戦最初の失点は藤春を含めた左サイドの連携ミスから生まれ、コロンビア戦痛恨のオウンゴールも藤春が記録した。最初から亀川を先発させていれば、守備面での連携はずっと上回っていたはずだ。そういう意味ではせっかく五輪に出場しながら残念な結果だった。

 ところで、7人制ラグビーを観ながら思ったんだけど、サッカーも五輪はU23+3人のオーバーエイジなんて中途半端なレギュレーションはやめて、フットサルを五輪種目にすればいいんじゃないか。その方がFIFAIOCもすっきりと和解できる。両立する。この後も五輪サッカーは決勝トーナメントが続くが、観たいという気がしない。フットサルならひょっとしたら観てみたいという気になるかもしれない。