とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ第21節 ケルン対シャルケ

 このところシャルケのゲームを続けて観ている。たまたま日本人選手がいるチームとの対戦が続いたためだが、肝心の内田はまだベンチ入りもしない。じっくりと治して復帰してほしい。このゲームの期待はケルンの大迫の活躍だ。このところトップ下での起用が続いたが、久し振りにモデストと2トップを組み、大迫らしいプレーが観られた。3月の代表戦が楽しみだ。布陣はともに3-5-2。シャルケはスタンブリがワンボランチで座るのに対して、ケルンはヘクトールとヘーガーのツーボランチ。とは言っても、ヘクトールは再三攻撃にも参加するので、ベンタレブが下がり気味のシャルケとほとんど同じ形だ。

 開始2分、さっそくシャルケが先制点を挙げる。CHスタンブリの縦パスを受けてFWカリジュリが左サイドをドリブル。あっさり振り切られた右CBソーレンセンの守備も軽かったが、クロスにGKケッスラーもうまく反応できず、右WBシェプフに押し込まれた。開始早々でケルンの守備陣がまだゲームに入りきれていなかった感じ。

 その後もアウェイのシャルケが積極的に攻めてくる。ケルンは15分、左WBラウシュのCKに右CBソーレンセンがヘディングシュートを放つが、これが初シュート。18分にはFWカリジュリのクロスを右CBソーレンセンがクリア。しかしこれが右IHゴレツカの正面に渡り、ミドルシュートを打たれる。シャルケが押し込んで、ことごとくルーズボールを拾い、またプレスをかけてボールを奪う。21分にはFWブルクシュタラーがミドルシュートを放つ。

 しかしシャルケの勢いも次第に治まると、25分過ぎくらいからはケルンがパスを回してペースを握り出した。シャルケはカウンター。33分、左WBコラジナツが左サイドを駆け上がり、クロスに右IHゴレツカがミドルシュート。ポストを叩く。ケルンも42分、中盤まで下がったFW大迫がボールを捌き、中へパスをすると、CHヘーガーがつないでOHヨイッチがミドルシュートを放つ。そして43分、右CBソーレンセンの縦パスを受けたFW大迫が左CBバトゥシュバーに身体を当てて前を向き、長いスルーパス。FWモデストがワントラップから早いタイミングでミドルシュートを放つと、ゴールに吸い込まれた。ケルンが同点に追いつく。

 45分にはFW大迫が長く正確な縦パスをFWモデストに通して、モデストが切り返すが、DFがブロックした。アディショナルタイムにもFW大迫の落としからCHヘクトールがフィード。FWモデストの落としをOHヨイッチが受けて前を向いたところで倒された。だがPKを取ってもらえない。前半は1-1で終了した。

 後半に入ってもケルンのペースが続く。10分、FW大迫のスルーパスがFWモデストに通るが、DFがクリア。13分にはシャルケも右IHゴレツカのドリブルからクロスに左WBコラジナツがヘディングシュート。枠を外す。23分、シャルケはFWカリジュリに代えてOHマイアーを投入。3-5-1-1に変更する。25分、ケルンは左CBハインツがドリブルで持ち上がり、FW大迫がロングシュート。わずかにポストの右に外れた。残念。30分にはOHヨイッチに代えてFWツォラーを投入。大迫はトップ下の位置に下がる。

 この時間辺りからシャルケがペースを握り出す。31分、左IHベンタレブのスルーパスにFWブルクシュタラーが抜け出しGKを巻いてシュート。しかし枠を捉えられない。33分にはFWブルトシュタラーに代えてシュポモティングを投入。35分、左IHベンタレブのスルーパスに走り込んだ左WBコラジナツがクロス。シュポモティングがシュートを放つが、うまく当てることができなかった。

 その後も攻めるシャルケ。36分、左WBコラジナツのクロスにOHマイアーがシュート。GKケッスラーがナイスセーブ。42分、左IHベンタレブのFKはGKケッスラーがキャッチ。ケルンもアディショナルタイム、左WBラウシュのFKに走り込んだCBハインツが腹で押し込もうとするが、ゴールには入らなかった。そしてタイムアップ。結局前半のまま。1-1でドローに終わった。

 しかし大迫はよく活躍していた。やはりモデストと2トップで出場した方がシュートも打てるし、モデストとの連携もよく、チャンスを作れる。まだELには手が届かない7位だが、3位との勝ち点差はわずかに4。3位から7位までは簡単に順位が入れ替わる状況だ。次節から2位ライプチヒ、首位バイエルンと続く。大迫とモデストの2トップなら十分攻撃も機能する。上位を脅かす勝利を期待したい。