とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第17節 ドルトムント対ホッフェンハイム

 開幕から7戦負けなしで首位を走っていたドルトムントが第8節以降は全く勝てなくなり、8試合勝利なし。ついにボス監督が解任され、シュテーガー監督が就任した。もっともシュテーガー監督も今季、ケルンを率いて14節まで未勝利の末、解任されたばかり。それでも前節のマインツ戦で久しぶりの勝利を挙げてホームに戻ってきた。相手は5位ホッフェンハイム。香川が右IHで先発し、左IHにはゲレーロが入る4-3-3。対するホッフェンハイムは3-5-2の布陣だ。

 序盤は互角の展開。5分、CHグリリッチュのバックパスを右FWヤルモレンコが奪い、シュートを放つ。9分には左FWプリシッチから右に展開。右FWヤルモレンコのクロスにプリシッチが走り込みシュートを放つが、GKバウマンがナイスセーブした。さらに14分、右FWヤルモレンコのクロスにCFオバメヤンが走り込むが、DFが競ってこぼれ球はGKバウマンがキャッチした。15分、今度は右FWヤルモレンコがドリブルから切り返してミドルシュート

 しかし序盤を守り切ったホッフェンハイムはこの時間帯当たりから逆に攻め始める。19分、右IHアミリから右に流して、FWニャブリがミドルシュート。そして21分、右IHアミリのスルーパスに右WBカデジャベクが走り込んで、クロスにFWウートがシュート。アウェイのホッフェンハイムが先制点を挙げた。その後はホッフェンハイムのペース。28分、左WBツバーがミドルシュートドルトムントも33分、右IH香川のFKにCBソクラティス(パパスタソプロス)がヘディングシュート。34分には右IH香川の落としからCFオバメヤンがミドルシュートを放つ。しかし先制後のホッフェンハイムのプレスは速い。その後はドルトムントが攻めあぐねて、前半を終わった。

 後半1分、左SBシュメルツァーの縦パスに左FWプリシッチが走り込み、クロスのこぼれから右SBトルヤンがミドルシュート。GKバウマンがセーブする。しかし、後半に入ってもホッフェンハイムのプレスがいい。素早い攻守の切り替えから人数をかけて囲い込み、ショートカウンターで攻めていく。4分、CHグリリッチュから左に展開。左IHデミルバイのクロスに右IHアミリがボレーシュート。10分、左IHデミルバイが左に流すと、左WBツバーのクロスにデミルバイがシュート。14分には右WBカデジャベクのパスから右IHアミリがミドルシュートを放つ。

 ドルトムントはパスを回すも、ゴール前まで入っていけない。それでも18分、CHバイグルから右に流すと、右FWヤルモレンコが中へパス。CFオバメヤンが右へ戻すと、ヤルモレンコのパスに走り込んだ右IH香川がPA内でCBボシュに倒される。PK。これをCFオバメヤンが落ち着いて決めて、何とかドルトムントが同点に追い付いた。

 ホッフェンハイムはその直前、FWニャブリに代えてクラマリッチを投入。24分にはFWウートに代えてサライを投入。前線二人をフレッシュな選手に交代する。ドルトムントも28分、ヤルモレンコに代えて右IHダフードを投入。プリシッチを右SH、ゲレーロが左SH、香川は左IHにポジションチェンジして、布陣も4-1-4-1にする。

 30分、FWクラマリッチミドルシュート。33分、FWサライのフリックに右WBカデジャベクが走り込んでシュート。しかしポスト左に外す。その後もドルトムントがパスを回して攻めるが、決定機はホッフェンハイムの方が多い。38分、左IHデミルバイがFWサライとのパス交換からミドルシュートを放つ。しかし44分、IHダフードのパスを受けたIH香川がスルーパス。これに右SHプリシッチが走り込み、GKをかわすトラップからシュート。何とドルトムントが勝ち越し点を挙げた。そしてタイムアップ。ドルトムントが2-1で逆転勝利を挙げた。

 しかし内容的にはホッフェンハイムの方が上回っていた。ドルトムントは監督が代わって、多少守備の意識も高まった感じだが、攻撃面での連携はイマイチ。パスは回しても、決定的な場面は作れず、オバメヤンを走らせるシーンも少なかった。それでも少ない好機に香川がしっかり絡んでの2ゴール。ケガ人が多いながら、香川の存在感は増している。これでまた3位に浮上。とは言っても8位フランクフルトとの勝ち点差はわずか2。ブンデスリーガは2位以下が大混戦のまま、年末年始の長いウィンター・ブレイクに入っていく。