とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第37節 チェルシー対リバプール

 プレミアリーグも残すところ、最終節のみとなってしまった。第37節では5位チェルシーと3位リバプールが対戦。CL決勝進出を決めたリバプール。その攻撃サッカーを観たくて、久しぶりにプレミアリーグを観戦した。とは言ってもリバプールはCL準決勝の激戦から中3日。フィルミーノ、サラー、マネの3トップは先発したが、中盤以降は多少選手を入れ替えている。中盤はワイナルドゥムをアンカーにミルナーアレキサンダー=アーノルドがフレキシブルにポジションを変更する。右SBクライン、左SBロバートソン。CBはファンダイクとロブレンが入り、GKはカリウスが先発した。対するチェルシーはCL出場圏内の4位まで勝ち点差5。絶対勝利が欲しいゲーム。布陣は3-5-2。ジルーとアザールの2トップ。中盤はカンテをアンカーに右IHファブレガスと左IHバカヨコが並ぶ。右WBモーゼス、左WBアロンソもいつものメンバーだ。

 開始3分、IHアレキサンダー=アーノルドの縦パスにCFフィルミーノが走り込んでシュート。GKクルトワがナイスセーブで弾き出したが、リバプールのFW陣はやはり速い。チェルシーは16分、アレキサンダー=アーノルドからボールを奪った左IHバカヨコがFWアザールにつなぎ、アザールのクロスから左WBアロンソがシュート。しかしこれはGKカリウスが正面でキャッチした。18分、左FWマネのドリブルをCHカンテが追い付いてスライディングで止める。チェルシーはやはりカンテの守備が生命線。このゲームでも再三いいプレーを見せていた。24分には左FWマネが強烈なミドルシュートを放つが、GKクルトワがファインセーブで弾き返した。

 前半はチェルシーがなかなか攻撃の形が作れず、リバプールの推進力の方が優っている。30分には左SBロバートソンのパスから左FWマネがまたも強烈なミドルシュート。GKクルトワが弾いたところをCFフィルミーノが拾い、クロスをマネがシュート。GKクルトワがセーブする。しかし直後の31分、チェルシーは左WBアロンソから中へFWアザール、右IHセスク・ファブレガス、さらに右WBモーゼスとつなぎ、クロスに左IHバカヨコがヘディングシュートを放つ。そして32分、左IHバカヨコから右へのサイドチェンジを受けた右WBモーゼスが切り返してクロスを入れると、FWジルーがヘディングシュート。チェルシーが先制点を挙げた。CBファンダイクのマークがずれて、CBロブレン一人ではジルーをマークしきれなかった。

 するとここからチェルシーがペースを取り戻す。36分には右WBモーゼスの戻しから右CBアスピリクエタのクロスに右IHファブレガスがシュート。わずかにポスト左に外す。終盤はリバプールがパスをDFラインで回すばかりで、なかなか前に入れられなくなる。CHカンテの役割も大きい。チェルシーのプレスもよくなってきた。前半はこのまま1-0で折り返した。

 後半1分、右FWサラーの縦パスをCFフィルミーノが落として、サラーがシュート。だがうまく合わず、GKクルトワが難なくセーブする。するとチェルシーも2分、FWアザールの縦パスから右IHファブレガスが右に流して、右WBモーゼスがシュート。ポスト左に外すが、後半はチェルシーの方に勢いがある。特にFWアザールがキレキレ。11分にはFWアザールが4人近いDFの間を切り裂いて突破すると、シュート。GKカリウスがナイスセーブで弾き出したが、続くファブレガスのCKにCBケーヒルがヘディングシュート。CBリュディガーがヘディングでコースを変えてネットを揺らすが、これはオフサイド

 リバプールは14分、右SBクラインに代えて右IHヘンダーソンを投入。アレキサンダー=アーノルドを右SBに下げる。しかしFWアザールが止まらない。16分、FWアザールのドリブルから戻しを左IHバカヨコがミドルシュート。27分にもFWアザールのドリブルから、FWジルーのクロスにアザールが走り込むが、わずかに合わない。押し込まれたリバプールは29分、ロバートソンに代えてCFソランテを投入。ミルナーが左SBに下がる。カンテとヘンダーソンが並び、フィルミーノがトップ下に下がる4-2-3-1の布陣。だが、チェルシーの勢いはなかなか止められない。34分には右WBモーゼスのクロスに左WBアロンソが強烈なボレーシュート。しかし枠は外した。

 終盤になってチェルシーは41分FWウィリアン、44分右WBザッパコスタ、さらにアディショナルタイムにはペドロを投入。前からの運動量を持って守備を固める。リバプールも44分、左SBモレーノを投入。43分、CBロブレンのフィードにCFソランテがヘディングシュート。49分、左SHマネのクロスにCFソランテがヘディングシュート。50分、左SHマネのクロスにCBファンダイクがヘディングシュートと終盤はリバプールが攻めるが、チェルシーの守備は崩れない。このまま守り切って1-0。チェルシーが勝利し、CL圏内の4位以内に向けて望みをつないだ。

 今シーズン不調だったチェルシーだが、1週間あけて体調も良くプレーすると、しっかりと強いサッカーを見せられる。やはり今季はマティッチの退団、そしてカンテの負傷、さらにCL出場で試合数が多かったのがきつかった。残りはリバプールが1試合。4位トッテナムチェルシーは2試合を残して、勝ち点差はわずかに3。対戦相手はどのチームも中位のチームが多い。どちらに転ぶかわからない。リバプールレアル・マドリードに勝利して、3チーム揃ってCLへ出場できるのが一番いいけれど、いずれにせよ、いよいよ今週末には最終節を迎える。