とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

プレミアリーグ第6節 アーセナル対エバートン

 マンC、チェルシーと強豪チームを相手に開幕2連敗のスタートだったアーセナルだが、その後は3連勝。7位まで順位を上げてきた。エメリ監督がアーセナルをどう変えたか、久しぶりに観戦した。相手はここまで1勝3分1敗のエバートン。新たにマルコ・シウバ監督を迎えて、ルーニーを放出。代わりにベルナルジやリシャルソン、そしてバルセロナからCBミナとディニュを補強。こちらもチームを変えつつあるところ。ただし、ミナはケガで欠場。CBはチェルシーから移籍のズマとマイケル・キーンで組む。ディニュは左SB。ゲイェとトム・デイビスのダブルボランチ。弱冠20歳のデイビスがキャプテンマークを巻いた。攻撃陣はカルバート・ルーウィンをワントップにトップ下シグルズソン。SHは左リシャルソン、右SHには元アーセナルウォルコットが入った。GKはイングランド代表のピックフォード。メンバーを見れば、かなり豪華だ。対するアーセナルはELに出場したムヒタリアンを休ませ、ラカゼットのワントップ。左SHオバメヤン、右SHエジル。トップ下にはラムジーが入り、中盤はルーカス・トレイラが初先発してジャカと組む。

 開始2分、CHデイビスのスルーパスにCFカルバート・ルーウィンが走り込む。しかしGKチェフが飛び出してセーブ。8分もOHシグルズソンのスルーパスに右SHウォルコットが抜け出し、クロスをカルバート・ルーウィンがシュート。ネットを揺らしたが、ウォルコットオフサイドエバートンが序盤から積極的に攻めていく。アーセナルはようやく12分、CFラカゼットの落としを右SHエジルが右に展開。右SBベジェリンのクロスがDFに当たってファーに流れたところを、左SHオバメヤンがクロス。左SBモンレアルがシュートを放つが、GKピックフォードがファインセーブで弾き出す。

 その後はアーセナルがパスをつないで攻めていく。しかし21分、右SHウォルコットアーリークロスに左SHリシャルソンがミドルシュート。GKチャフがナイスセーブ。リシャルソンは28分にもカットインからミドルシュートを放っていく。さらに31分、右SHウォルコットのドリブルをCBソクラティスが止めて得たFKを左SBディニュが蹴る。GKチェフがナイスセーブ。38分、OHシグルズソンのスルーパスに右SHウォルコットが抜け出す。しかしこれもGKチェフが素早い飛び出しでナイスセーブ。エバートンの攻勢の前にGKチェフが立ちはだかる。44分にも左SHリシャルソンがミドルシュートを放つが、これもGKチェフがナイスセーブ。前半はエバートンが攻勢だったもののゴールならず。スコアレスで折り返した。

 後半4分、右SHエジルのCKにOHラムジーボレーシュート。しかしGKピックフォードが正面でキャッチした。エバートンは左SHリシャルソンがよく戦って好機をつかむ。トム・デイビスもよくゲームを作るが、今一つ息が合わない。そして11分、CHルーカス・トレイタの縦パスをOHラムジーがCHデイビスを背負ってうまく反転。左に流して、CFラカゼットがミドルシュート。ゴール右隅に決まり、アーセナルが先制点を挙げた。さらに14分、右SBベジェリンのフィードをCFラカゼットが受けて、スルーパス。右SHエジルが走り込み、クロスにOHラムジーが少し合わない。ヒールで左に流したところを左SHオバメヤンがシュート。明らかなオフサイドだったが、副審が旗を上げない。ゴールが認められた。アーセナルが2点をリードする。

 するとアーセナルは無理をしない。24分にはELに出場した左SHオバメヤンを下げてイウォービを投入する。26分、OHシグルズソンのFKにCBマイケル・キーンがヘディングシュート。だがGKチェフがファインセーブ。27分にはカルバート・ルーウィンとウォルコットを下げて、CFトスンと右SHベルナルジを投入する。攻勢をかけるエバートン。38分にはOHシグルズソンミドルシュート。40分、CFトスンがミドルシュートを放つが、GKチェフがナイスセーブ。その後もエバートンが攻めるが、アーセナルは時間も使って守り切る。2-0。アーセナルが4連勝を飾った。

 改めてアーセナルの過去のゲームを振り返ると、リーグ戦では3戦同じ先発メンバーだった。オバメヤンがややおとなしい気もしたが、これで結果を出してきたのだろう。両SBの守りにはやや不安が残るが、当面はこの調子で勝ち点を積み上げていけるだろうか。次節は好調ワトフォードが相手。どんな結果になるだろうか。一方のエバートンもよくやっていた。このゲームでは2点目の誤審がかわいそうだったが、ゴールを挙げられなかったのも事実。中でもリシャルソンの活躍が楽しみ。今後もっと上位に上がってくることが期待される。