とんま天狗は雲の上

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UEFAチャンピオンズリーググループC第4節 ナポリ対パリ・サンジェルマン

 リーグアンでは12連勝と首位を独走するパリ・サンジェルマンだが、CLでは初戦のリバプール戦を落とし、前節ではナポリとドロー。ここまで勝ち点4のグループ3位となっている。一方のナポリは勝ち点5。グループ首位を走っていたリバプールが先に行われたゲームでツルヴェナ・ズヴェズダに敗戦して勝ち点6のまま。両チームにとって勝てばグループ首位に立てる重要なゲームとなった。

 ナポリメルテンスカジェホン、インシーニェのちびっ子3トップに、中盤はハムシクをアンカーに右SHアランと左SHファビアンが並ぶ。DFは右からマクシモビッチ、アルビオル、クリバリ、マリオ・ルイと並ぶ4-3-3の布陣。対するパリ・サンジェルマンナポリが古巣のカバーニをベンチに置いて、エムバペ、ネイマール、ディマリアの3トップ。ベラッティとドラクスラをボランチに、右WBムニエ、左WBベルトナ。チアゴ・シウバを中央に右CBマルキーニョス、左CBケーラーを置く3-4-3の布陣で来た。

 前半はお互い攻め合うが、なかなか決定機が作れない展開。5分、左FWネイマールから左に流し、CFエムバペがシュート。DFに当たって戻ってきたボールを収めて、エムバペが落とすと、左FWネイマールの落としからCHベラッティがミドルシュートを放つ。18分には左FWネイマールが中盤底からドリブルでDFを剥がして前進。PAまで迫る。やはりパリ・サンジェルマンの選手たちの個人能力はさすが。23分には左FWネイマールの縦パスに走り込んだCFエムバペがシュート。ナポリはようやく24分、左SBマリオ・ルイのFKにCFメルテンスが走り込んでシュートを放つが、ポスト左に外した。

 お互い攻め合うが、お互いの守備も堅い。シュートこそ少ないが見応えのあるゲームが続く。32分、右SHアランの縦パスに走り込んだFWインシーニェのクロスがこぼれたところを左SHファビアンがミドルシュート。39分、左FWインシーニェのFKは壁に当たる。さらに45分、右SBマクシモビッチの縦パスを左FWインシーニェが受けて、反転からシュート。だがDFがブロックする。このまま前半も終了するかと思ったアディショナルタイム45+2分。左FWネイマールの縦パスにCFエムバペが抜け出して、中へのパスに左WBベルナトが走り込んでシュート。パリ・サンジェルマンが先制点を挙げた。1-0。前半はパリ・サンジェルマンのリードで折り返した。

 しかし後半になると俄然ナポリが反撃を開始する。4分、CFメルテンスのCKに右SBマクシモビッチのヘディングシュートは枠を捉えられなかったが、6分には右FWカジェホンから右に流し、右SBマクシモビッチのクロスにCFメルテンスがシュート。だがGKブッフォンがファインセーブ。7分、右FWカジェホンのクロスをDFがクリア。これを左SHファビアンが落として、CFメルテンスがシュート。しかしこれもGKブッフォンがファインセーブ。8分、右FWカジェホンのサイドチェンジから左FWインシーニェがクロス。CFメルテンスが右に流して、カジェホンがシュート。しかしこれは左CBケーラーが足を伸ばしてブロックする。

 9分、左FWインシーニェのクロスに右FWカジェホンがシュート。GKブッフォンが弾くと、CFメルテンスがシュート。だがCBチアゴ・シウバがブロックする。さらに10分、CFメルテンスの落としから左SHファビアンがミドルシュート。12分、今度はCFメルテンスのクロスに左SHファビアンがシュート。だがこれもGKブッフォンがファインセーブ。13分、CFメルテンスミドルシュートもGKブッフォンがナイスセーブで弾き出した。攻めども攻めどもゴールが遠いナポリ。14分には左WBベルナトのクロスに左FWネイマールがヘディングシュート。パリ・サンジェルマンも反撃する。

 これで途切れたかと思った18分、左FWインシーニェのアーリークロスをCBチアゴ・シウバがクリアミス。GKブッフォンが飛び出すが、その前に右FWカジェホンが飛び込むと、チアゴ・シウバブッフォンに挟まれて倒れた。PK。これを左FWインシーニェが決めて、ついにナポリが同点に追い付いた。

 その後はパリ・サンジェルマンも反撃。また選手交代もあってゲームは膠着する。ナポリは26分、左SHファビアンに代えてジエリンスク。31分、右SBマクシモビッチに代えてヒサイを投入。パリ・サンジェルマンも28分、右WBムニエに代えて左CBキンペンベを投入。ケーラーを右WBに上げると、32分にはディマリアに代えてCFカバーニを投入する。それでもなかなかゲームは動かなかったが、38分、ナポリはCFメルテンスがケガでウナスに交代。すると40分、右FWエムパベがドリブルで仕掛け、右に流して、右WBケーラーのクロスにエムパベがシュート。しかし左に外す。ナポリも41分、左FWインシーニェのクロスに右FWカジェホンボレーシュート。これも枠を外した。結局このままタイムアップ。1-1のドローで終わった。

 パリ・サンジェルマンの高い個人技を生かしたサッカーに対して、ナポリはチームとしてしっかりと対応していた。そして同点に追い付いた後は、右SHアランがよくネイマールをマークして抑え込んだ。CBクリバリもよく効いていた。一方、パリ・サンジェルマンの守備もよかった。たった一度のチアゴ・シウバのミスを除いて。これでグループCは勝ち点6でリバプールナポリが並び、勝ち点5でパリ・サンジェルマン、さらに勝ち点4でツルヴェナ・ズヴェズダが続く大混戦となった。残り2試合。パリ・サンジェルマンリバプールに雪辱できるだろうか。グループCはいよいよ死のグループの様相を呈してきた。