とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第27節 マンチェスター・ユナイテッド対リバプール

 CLのパリSG戦で初の黒星を喫したマンUだが、先週のFA杯ではチェルシーに勝利。依然好調は続いているようだ。リーグでは5位アーセナルと勝ち点差のない4位。首位リバプールとは言え、ホームで勝利を目指して戦う。対するリバプールはCLバイエルン戦、互角の熱戦だったがスコアレス・ドロー。マンCがリーグ杯決勝でゲームのない今節、首位奪還のチャンスだ。マンUの布陣は4-3-1-2。勝利したFA杯と同じ布陣でマタがトップ下に入る。アンカーはマティッチが負傷で、若いマクトミネイが務める。GKにはデヘアが先発した。対するリバプールはファンダイクがCBに復帰してマティプとコンビ。右SBにミルナーを起用し、中盤はヘンダーソンファビーニョが交互にアンカーに入り、左IHにはワイナルドゥム。3トップは変わらない。

 開始1分、右SBヤングのバックパスがあわや奪われるところ、GKデヘアが手を使ったとしてPA内で間接FKを取られる。しかしこれは壁で防いだ。7分には右SBヤングのフィードにFWラッシュフォードが走り込み、ミドルシュート。GKアリソンがキャッチする。リバプールも16分、CBマティプがドリブルで持ち上がってFKを得ると、右FWサラーが狙うが、大きく枠を外す。結局サラーのシュートはゲームを通じてこの1本に終わった。

 21分、マンUは右IHエレーラが負傷でアンドレアス・ペレイラに交代。さらに25分にはOHマタもケガ。リンガードへの交代を余儀なくされる。リバプールも31分、CFフィルミーノが不調を訴え、スタリッジに交代。両チーム、重要なゲームの要を失った。それでも33分、出場したばかりのCFスタリッジミドルシュートを放つ。マンUも37分、FWラッシュフォードのパスから左IHポグバが強烈なミドルシュート。しかしCBファンダイクがはね返す。

 攻めるマンU。40分にはFWルカクポストプレーから左に展開。左IHポグバがドリブルで持ち上がり、中へのパスにルカクがスルーパス。OHリンガードが抜け出してシュートを放つが、GKアリソンがファインセーブ。ゴールは許さない。しかしこのプレーでOHリンガードも足を痛める。43分、サンチェスに交代した。34分、そのOHサンチェスのクロスにFWルカクがヘディングシュートを放つが、GKアリソンがキャッチ。前半はスコアレス。だが、万Uは前半だけで3枚の交代枠を使い切ってしまった。

 後半に入るとマンUは布陣を大きく変える。ルカクを右SHに置き、サンチェスが左SH。ラッシュフォードを前線に残す4-5-1の布陣。ルカクをSHで使うのはもったいないが、ラッシュフォードの足に不安があるようだ。それでもマンUが積極的に攻めていく。6分、右SBヤングのFKに左IHポグバがヘディングシュート。しかしこれはオフサイド。8分、今度は左サイドから、再びヤングがFKをゴール前に蹴り込む。左SHサンチェスがヘディングするが、これもオフサイド。12分には右SHルカクのクロスのクリアをCFラッシュフォードがミドルシュート。わずかにポスト左に外れた。

 残り交代枠がない中、ホームで積極的に攻めるマンUに対して、リバプールの攻めが今一つパッとしない。21分、左IHワイナルドゥムがミドルシュートを放つが、苦し紛れな感じ。26分、CHヘンダーソンを下げて右SHシャキリを投入。30分、マンUは左SBショーのFKにCBスモーリングが抜け出してクロス。CBマティプオウンゴールで自陣ネットを揺らしたが、スモーリングオフサイドで助かった。34分、動きに精彩のないサラーに代えてオリギを投入。スタリッジをトップ下に置く4-2-3-1。だがその後もリバプールが決定機を迎えることはなかった。逆に45+1分、左IHポグバから右に展開。右SHルカクのクロスにCBスモーリングが走り込むが、わずかに届かない。そしてタイムアップ。前半で3人を負傷交代したマンUだったが、リバプールの不調もあってそのままスコアレス・ドローで終えた。マンUにとってはやむを得ない結果だったのではないか。

 心配なのはリバプール。アウェイとは言え、マンUにここまでチャンスを作れなかったのはどうなのか。勝ち点ではマンCを1ポイント上回って再び首位に立ったが、最近のマンCは好調なだけに安閑とはしていられない。いよいよ優勝をかけた両チームのマッチレースが始まるか? トッテナムも勝ち点差6で続いている。プレミアリーグの終盤はいよいよ面白くなってきそうだ。