とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

雨戸錠の交換

 平成初期に建設されたわが家には、アルミサッシ窓の外側にスチール製の雨戸が付いている。夜は雨戸を閉めることですっかり暗くなり、かつ防犯性も向上する。木製雨戸の時代は「猿錠」が付いていたものだが、今は雨戸錠が一般的。いや今は、雨戸がなかったり、窓シャッターの方が一般的かもしれないが、一昔前はアルミサッシの外側にスチール製の雨戸が付いていた。

 先日朝、雨戸を開けようとしたら開かない。いつも、足元の雨戸錠を足指で蹴飛ばして解錠するのだが、その時にいつものようなガチャという音が聞こえなかった。改めて照明を全灯にして屈んで見ると、錠の頭が下がったままになっている。どうも雨戸錠の内部で壊れたみたいだ。

 どうしようかと一瞬迷ったが、頭の部分を持って持ち上げれば突き出し棒が上がり雨戸も動くようになる。それでそのまま横へ開けていくと、しばらく移動してまた棒が落ちてしまった。どうも雨戸レールに何ヶ所か水抜きの穴が開いており、その穴の中に落ちてしまうようだ。ふーむ? 少し考えた末、ガムテープで突き出し棒の上部を固定してみると、棒が下がらずに開閉できる。とりあえずそれでいったん雨戸を開けた。

 朝の用事が済んだ後で改めて雨戸錠を確認する。やはり取り換えるしかないだろう。左右のネジ2本で止まっているだけなので、それを外す。固くてかなり困ったが、適正な大きさのドライバーに替えるなどしてがんばったら、何とか雨戸錠が外れた。

 次は新しい雨戸錠の購入である。ネットで販売しているのは確認した。でも防犯性を考えれば、早くに入手できるに越したことはない。それでまずは近くのホームセンターへ行ってみた。が、ない。店員に聞くと、「それはない」と絶句されただけ。その後、他の2店舗も回ったが、やはり在庫はなかった。仕方なくネットで注文。取り外した雨戸錠の裏側に型番が刻印されており、それと同種のものを注文した。送料とも1150円也。

 2日後に届く。さっそく封を切って、付属のネジで固定する。できた。取付作業は簡単。雨戸を閉めた状態で、雨戸レールと雨戸錠の位置を合わせることが唯一の注意点か。わが家には同様の雨戸錠が他にも多く使用されている。交換の技を覚えたので、これでいつ他の雨戸錠が壊れても、慌てることなく対処可能だ。

 それにしても、昨年は玄関引き戸の錠を交換したが、今後、わが家のような築25年近くを経過した住宅で住宅部品の故障が頻発するはず。故障を機に大幅なリフォームをするのもいいけれど、とりあえず修理したいという人も多いのではないか。今回ホームセンターに行って思ったが、ホームセンターに並べられている商品はいずれも最新のものばかりで、築20年を経過したような住宅の修理用部品はほとんど置かれていない。確かにわずか1000円程度の部品を並べたところで大した利益にはならないだろうが、その結果、逃がした需要も少なくないのではないか。わが家のような高度経済成長期に開発された郊外住宅団地の周辺に立地するホームセンターでは、築20年を超える古いタイプの住宅に居住者する人向けの修理用部品の陳列も考えてほしいと切に思った。