とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第30節 アーセナル対マンチェスター・ユナイテッド

 いよいよプレミアリーグも残り9試合。トッテナムの不調で3位から6位まで勝ち点差がグッと縮まって、CL出場権内をめざした争いも熾烈になっている。4位マンCと3位トッテナムとの勝ち点差は3。5位アーセナルとはわずか1ポイント差。どちらも勝利が欲しいゲームだ。前節は3位トッテナム相手に不運なPKの判定と、与えられたPKをオバメヤンが外してのドロー。勝てる試合を引き分けた。マンUスールシャール体制になってからリーグ戦では依然無敗。唯一黒星を付けられたCLのパリSG戦もミッドウィークの第2レグで奇跡の逆転勝利。アウェイゴール差で準々決勝勝ち上がりを決めた。その勢いのまま、アーセナルのホームに乗り込んだ。

 アーセナルの布陣は3-5-2。コシエルニを中央にソクラティスとモンレアルでCBを組み、右WBにはメイトランド・ナイルズ、左WBコラシナツ。ジャカをアンカーにラムジーエジルがトップ下。FWはオバメヤンとラカゼットの2トップだ。対するマンUはいつもの4-3-3。ルカクを中央に、右FWダロト、左FWラッシュフォードが先発した。中盤はマティッチをアンカーに右IHフレッジ、左IHポグバ。DFは右から右SBヤング、CBスモーリング、CBリンデレフ、左SBショー。GKはいつものデヘアだ。

 序盤、アーセナルが積極的に攻めていく。2分、左WBコラシナツのクロスにFWラカゼットが飛び込むが、届かない。8分には左IHエジルの縦パスからFWオバメヤンがミドルシュートを放つ。だが先に決定機を作ったのはマンU。9分、左SBショーが左IHポグバとのワンツーで駆け上がると、クロスにCFルカクがシュート。バーを叩く。しかし先制したのはアーセナル。中盤でボールを受けたCHジャカがミドルシュートを放つと、無回転のシュートは急激にコースを変えてゴールに突き刺さる。GKデヘアも動けず。アーセナルが先制点を挙げた。

 負けられないマンUは19分、左IHポグバのパスから右IHフレッジミドルシュート。だが今度はポストに弾かれる。その後は一進一退。24分、FWラカゼットのミドルシュートをCBスモーリングにブロックされると、マンUも26分、左IHポグバのミドルシュートはGKレノがキャッチした。34分、FWオバメヤンの落としからFWラカゼットがミドルシュートを放てば、マンUも36分、左FWラッシュフォードのスルーパスにCFルカクが力強く走り込むと、DF二人を引きずったまま前進。だがシュートはGKレノに止められた。激しい攻防だが、前半はこのまま、アーセナルの1点リードで折り返した。

 後半もお互い厳しい球際の攻防が続く。6分、左FWラッシュフォードのスルーパスに抜け出したCFルカクがシュートを放つが、GKレノがナイスセーブ。14分、左FWラッシュフォードのFKはポスト右に外れた。アーセナルも16分、カウンターで攻める。FWラカゼットの落としを受けた左WBコラシナツがドリブル。クロスがエジルに渡ると、シュートを打つかと思ったが、右にパス。FWオバメヤンのシュートはクロスだったか。DFにブロックされた。オバメヤンとエジル。二人の不調が気になる。

 マンUも20分、左IHポグバのスルーパスに左FWラッシュフォードが抜け出すが、GKレノが飛び出してセーブする。そして24分、FWラカゼットがドリブルで仕掛けてPA内に侵入すると、後ろから付いていった右IHフレッジが押し倒してしまう。PK。これをオバメヤンが決めて、アーセナルがリードを2点に広げた。マンUは25分、右FWダロトに代えて左FWマルシャルを投入。ラッシュフォードを右FWに回す。だが26分にはCBソクラティスのヘディングの処理をCBリンデレフが誤って、FWラカゼットがシュート。これは枠を外した。

 その後は32分、エジルに代えてイウォビ。35分、オバメヤンに代えてデニス・スアレス。さらに41分にはラカゼットに代えてケシャを投入。布陣もラムジーボランチに下げて、シャケを中央に両WGの運動量を上げて守備を固めたアーセナル。さらに雨も手伝ってマンUの反撃を鈍らせる。結局、その後は45+2分のラッシュフォードのヘディングシュートのみ。そのまま守り切ってアーセナルが2-0と勝利した。

 これでマンUに代わり4位に上がったアーセナル。3位トッテナムが引き分けたことで3位との勝ち点差も1。もっとも5位マンUも勝ち点差2で続き、まだまだ4位争いは続く。アーセナルは上位6チームとの対戦はこれで全て消化。あとは下位・中位チームばかりだ。着実に勝利を重ね、CL出場権内に滑り込みたいところだ。