先に読んだ「尼僧とキューピッドの弓」で「多和田葉子はほんわかしていていいなあ」と感想を書いたが、本書にはそういう言葉は似合わない。「新潮」に掲載した短中編4編を収録しているが、そのどれもが実験的と言える。 最初の「時差」は、日本、ドイツ、ア…
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