とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

2013-02-06から1日間の記事一覧

海に落とした名前

先に読んだ「尼僧とキューピッドの弓」で「多和田葉子はほんわかしていていいなあ」と感想を書いたが、本書にはそういう言葉は似合わない。「新潮」に掲載した短中編4編を収録しているが、そのどれもが実験的と言える。 最初の「時差」は、日本、ドイツ、ア…