いいゲームをしながら一時なかなか勝利に結びつかなかったサンフレッチェだったが、7月半ば以降、5試合負けなし。あれよあれよと言う間にACLも狙える位置まで上がってきた。
一方のレッズは絶不調。最近5試合5連敗。ナビスコも加えて6連敗。それでも対サンフレッチェ戦は10年間負けなし。相性に一縷の望みを託す。
開始早々からレッズが前がかりに攻め立てるが、パスがなかなかつながらず今ひとつチャンスをつくれない。エスクデロと原口がドリブルで単独突破を試みるが、最後のパスはサンフレッチェ守備陣がしっかりクリアをする。
一方のサンフレッチェはしっかりと守りを固めて、ストヤノフから再三ロングパスを前線に蹴り込むカウンター仕様の攻撃。8分には佐藤がポストからスルーパスを出して柏木が飛び込む。25分には服部を追い越した槙野からのクロスに柏木がシュート。
そして26分。柏木のキープにCBの森脇が前線までボールを運び、左サイドに流して、槙野がエジミウソンをかわしてドリブルからミドルシュート。ゴール! CBが積極的に攻撃に加わるサンフレッチェの真骨頂。それにしてもレッズの中盤がDFラインに吸収されてバイタルエリアが全くフリー。
42分にはストヤノフから右サイドのミキッチにロングパス。悠々と蹴り込んだグラウンダーのクロスをレッズDFが跳ね返すも、柏木がしっかり拾ってゴールに蹴り込んだ。43分にもミキッチのクロスから高柳が飛び込むシーンがあったが、レッズ守備陣は中央ゴール前に固まって、サイドとバイタルエリアががら空き。どうしたレッズ。
後半に入り、闘莉王をボランチに起用。ようやく中盤が落ち着き、攻撃も活性化される。6分、エスクデロのクロスを原口がスルーして高原のシュート。そして23分、エスクデロのFKに闘莉王が技ありのヘッドで1点を返した。
しかしレッズの反撃もここまで。盛田の投入などサンフレッチェがさらに守りを固めて、レッズはチャンスらしいチャンスも作れないまま時間ばかりが経過する。ロスタイムには逆にカウンターを浴びて、あわやの場面を作られるなど、最後まで思うような攻撃ができずにタイムアップ。
レッズはかなりの重症。ポンテにいつものきれがなく、エスクデロ、原口、エジミウソンがバラバラ。山田、平川の絡みもうまく機能せず、守備はスカスカ。これでは勝てるわけねぇ!
精神的な迷い、絶対的な戦術の不在、肉体的な疲れ。この状態を脱するには監督を交代するしかないんじゃないか。若しくは移籍補強。今シーズンはもうダメかも。レッズ終戦、お悔やみ申し上げます。