とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

自転車のベルは鳴らしてはいけないか!

 えーい!腹が立つ! 会社からの帰り道、いつものように広い道路の歩道を自転車で走っていた。前に中年夫婦が歩道幅一杯に広がって歩いていたので、チリンとベルを鳴らし、空けてもらった隙間を「すいません」と声をかけて通り過ぎた。その時、中年男性がこちらに向かって「ベルなんか鳴らすな!」と罵声を浴びせてきた。勢いのまま通り過ぎ、しばらくしたら無性に怒りがこみ上げてきた。
 自転車のベルは鳴らしてはいけないのか! いや、わかる。「どけどけ」とばかりにベルを鳴らして歩行者を蹴散らして走る輩がいることは。しかし夕方薄暮の点灯しても効果がない中で、後ろから自転車が近づいていることを知らせる手段はベル以外に何があるというのか。自動車の交通量がある広い道では、経験上、声掛けでは気付かないことが多いし・・・。
 妻に話すと、「私も近くで後ろからベルを鳴らされると、びっくりすることがある。」「男の人もびっくりしたんじゃないかな。その照れ隠しで怒鳴ったんじゃないの。」「『すいません』って声を掛けたから、かえって言い返しても大丈夫な相手だと思って、奥さんの前でいいかっこしいをしたのかもね。」「たぶん奥さんはご主人に対して『困った人』って思ったはずだよ。」となだめてくれた。
 「会社では指図を受けて行動している反動から、プライベートでは他人から指図を受けたくないという意識が働くのか。それにしても他人に対してすぐに罵声の言葉が出てくるというのは、日頃からそういう行動を取っているということだろう。妻の前で格好つけたつもりかもしれないが、自己中心的な態度は普段から家庭でもそうなのだろう。そういう意味では不幸な男だ。」などと自らを慰めたが、やはり怒りと困惑は収まらない。
 マナー違反の「どけどけ自転車ベル男」との違いを認識してもらうのは、ベルの鳴らし方だけでは難しい。妻と話し合った今後の善処策。「自転車のベルは遠方で鳴らし、近くでは声掛けだけにする」。でもなんで私はこんなことをうじうじと考えているんだ。それだけ腹が立ったということ。