とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

山形戦快勝 はいいけど、山口・広野放出とは・・・

 先日のモンテディオ戦。2-0の快勝で豊田スタジアムでのホーム最終戦を飾ったグランパスJリーグは結局中位に甘んじてしまったが、天皇杯に向けては弾みがついた。
 それよりも驚いたのは、山口慶、広野と新川織部放出の報道。新川はまだ若いし、他で活躍できる環境を探した方がいいのかもしれないが、山口は放出できるほどグランパスの中盤って人材豊富か?
 確かにSBのつもりで獲得した三都主ボランチでプレーしているが、その後に続くのは花井、福島・・・。うーん、山口が26才とまだ可能性のある今のうちにレギュラー出場できるチームを探そうと思ったのかもしれないな。まだ若いし、これからもがんばってほしい。
 それ以上に驚いたのが広野。第2GKはやはり西村ということに落ち着いたので、29才にもなる広野を放出すること自体は理解できるが、それにしても、じゃ楢崎が負傷した後、広野を使い続けたのはどうしてなのか。穿った見方をすると、今シーズン限りで放出を決めていた広野にJリーグで6試合出場という勲章を付けてあげようという親心だったのか。それにしても少し驚いた。
 さて、先日のゲーム。序盤、モンテディオが前線から厳しいプレスをかけてきたが、マイボールにした後のミスが多く、セットプレー以外はほとんど恐さがない。と思ったら、5分の石川のFKは危なかった。
 しかししばらくするとグランパスがほとんどボールをキープする展開となり、圧倒的に攻め続ける。そして11分、阿部からのアーリークロスケネディが落とし、中村がDFを引っ張って空いた隙間を走り込んだ小川がきれいにシュートを蹴り込んだ。
 恐さのないモンテディオに対して、グランパスは4-1-4-1の布陣で、吉村のワンボランチに小川、玉田が両サイドに広がり、中村とブルゾが中央でケネディをサポートする形。しかし、27分、ケネディがDFのクリアを左目に浮け、巻に交代したのが痛かった。前線でタメが作れなくなり、ショートカウンターが決まらない。
 また先制ゴールを挙げた小川だが、CKやFKの場面で再三GKに直接捕球され、せっかくの好機が生かせない。特に39分、左サイドでどフリーになったにもかかわらず、クロスが不正確でGKにパスして終わったのはいただけない。36分、吉村のスルーパスから小川がシュート。42分にも玉田のアーリークロスから巻が落として小川が飛び込むも届かない。
 もっともモンテディオも石川のFKを除けば、38分に古橋がゴールライン付近まで進出したのが唯一のチャンスで、長谷川のシュートもきっちりブロックして危なげがなかった。
 後半に入り再びモンテディオが前がかりに攻めてくる。キックオフ直後の宮崎のクロスのクリアボールを石川がミドルで狙うが楢崎が悠々セーブ。24分には交代で入った太田が中央でドリブルしシュートを放つがゴールから逸れていった。
 後半はモンテディオ・ペースだったのかもしれないが、ミスが多くて攻めきれないし、グランパスもぐずぐずして攻め手がなく、凡戦の雰囲気。ここでひょんなことからモンテディオが得点を上げると危ないなと思っていたが、19分にマギヌンが入ってから左サイドの連携がよくなり、玉田も中央に戻って攻撃に変化が出てきた。
 そして31分、マギヌンから玉田がヘッドで流したボールに再びマギヌンが走り込み、きれいにGKの足元を抜いた。その後も田中のクロスからマギヌンのヘッド、また阿部とのコンビプレーからマギヌンがクロスを上げ、巻、小川が飛び込むなどチャンスを作ったが、結局ゴールは生まれずゲームセット。
 一方的に攻めていた割には2-0は物足りないが、けが人がなくシーズン最後を迎えられたのはよかった。ケネディの左目も問題ないということなので、次のJリーグ最終戦、エスパルスに勝って順位を上げ、その勢いで天皇杯優勝、そしてACL出場とつなげてほしい。期待は高まっている。